湯田陽太・菅井裕介のジョーカーが勧誘するFinancialOrg(FOIN)は安定の投資詐欺

追記
菅井氏は最近「Aliexchange」なる仮想通貨(暗号通貨・暗号資産)の取引所の紹介活動を行っていることが報告されております。日本人向けに営業できる仮想通貨の取引所は、各財務局から認可を受けた業者のみで、海外を拠点とするaliexchangeは日本で営業できるライセンスがありません。Aliexchangeの仕組みもポンジスキームが強く疑われるものですので、一切関わらないことをおすすめ致します。
 
※現在D9クラブの勧誘に際して違法性が無かったか、警視庁生活経済課を中心に捜査が進められてる模様です。FOINにも関連するものがあるかもしれませんので、被害者の方は下記リンクをご覧の上詳細をご確認ください。

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湯田・菅井らが拡散しているFOINの危険性

こんにちは、ジェシカです。湯田陽太さん、菅井裕介さんらJOKER(ジョーカー)のグループが広めるのはD9やらSENERやらネズミ講の投資詐欺案件ばかりでしたが、Financial Orgについても同様です。Financial Orgが発行する仮想通貨がFOINとのことですが、こんな投資詐欺に騙される人が湯田さん信者以外にもいるということなので、遅ればせながら一応注意喚起をしておきます。

 

実は昨年の今頃だったかな、「湯田陽太」と検索すると、前任者が書いたこのブログの湯田陽太さんと、その取り巻きの詐欺師集団JOKERに関する記事が検索結果で一番上に表示されてたんです。しかし、それを面白く思わなかった湯田さん狂信者の一人が「息子さんに記事を消させてください!」ってFacebook経由で前任者の親に連絡したらしいんですよね。

 

それでめんどくさくなって前任者も記事は一旦消したということですが、運営がジェシカになってから、記事は多少の改変を加えて再公開していますw 当時のメールやコメントなども共有してもらいましたが、JOKERメンバーに関する情報提供が何件もありまして、「こいつも晒してください!」「私はこいつに騙されました!」という連絡がたくさん来ていましたw

 

とまぁ、余談が長くなりましたが、この辺りの話が気になる方は以下2つの関連記事もよかったらご覧ください。

 

 

 

 ▼関連記事

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各国政府機関から警告が出ている

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Investor Alert List(シンガポール金融管理局)

未だにセミナーなどでカモ集めを活発に行なっているFOですが、運営母体があるとされるシンガポールの金融管理局を始め、イギリス、フィリピン、マレーシア、インドネシアUAEなどの政府機関から警告が出されています。

 

2019年7月まで売れない 

FOINは2019年の7月まで売れない仕様だそうで、今も一応値段がついてそれが徐々に上がってるとか言われてるらしいですが、「売れないものの価格に何の意味があるのwww」って話ですよね。かつて大流行したマレーシア発のネズミ講mface(エムフェイス)とかも換金できないポイントが溜まっていくという感じで、仕組み的には似たところがありますね。

 

ロックアップとやらが解除されてみんなが利確に走れば、一気にdumpされて

ヒュー📉(笑)

だと思いますw

 

電子ゴミof電子ゴミ, It's FOIN. Do you understand?

 

というかそもそもロックアップ中なのに価格がついてて、しかも出来高も運営発表ではデイリー20万ドル(2019年2月28日確認)もあるんですよね。

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謎。すごく謎。

 

まぁこういうのに勧誘してくる奴がいたら、友達でも親戚でも縁を切った方が良いと思います。私もかつてマルチにハマった友達を救い出そうとしたことがあったりしたんですが、まぁ難しくて、自分は悪くないのになぜか罪悪感というかやるせなさを感じてしまいました。

 

湯田さんに陶酔して儲かると思うなら、もう勝手にやらせておけば良いと思いますよ。

 

ただ、日本の法律だと完璧アウトな勧誘をやってるのが湯田陽太さん率いるJOKERグループですので、犯罪者予備軍とは距離を置くようにしましょうということで。

 

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湯田陽太さんに陶酔してしまい、幻覚が見えてしまっている信者のイメージ

 

 

 

日本からのアクセスが約8割

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Financial OrgのWEBサイトのアクセス解析をしてみると、

日本からのアクセスが79.8%!!!!

これはさすがに草を通り越して森ですよ、森。🌲

 

インドネイジャとタイランドが合わせて10%ちょいで、もうほとんど日本人しかやってない日本人向けのネズミ講だってことがよくわかりますよね〜。これを見ても「FOは世界的な投資教育機関で〜」とかほざくのが湯田さんをはじめ菅井とか園田とかJOKERの皆々様なのですが、せめてこれを見た方だけでも、このFUCKINGクソ詐欺マルチとクソ詐欺SHITコインに騙されないようにしてくださいね。

 

若い大学生連中が湯田に騙されてのめり込んでしまい、最終的に詐欺師のレッテルを貼られるわけだから、怖いね洗脳って。

 

海保で広まってたのもFOINらしいよ

 海上保安庁で発覚した無登録の投資運用団体への投資問題で、海保は26日、既に退職した元海保官11人の関与が疑われると明らかにした。

 

 11人は現役当時、第3管区海上保安本部(横浜市)のほか、7管本部(北九州市)、9管本部(新潟市)、10管本部(鹿児島市)に所属。全国の若手海保官が元職員らから勧誘を受けており、3管本部の現役海保官2人が投資の取引を継続しているという。

 

 複数の現役海保官は産経新聞の取材に「現役で投資を続けている職員がいる」と証言。海保によると、3管本部の2人が聞き取り調査に対し、現在まで投資取引を続けていることを認め、他の3人も取引継続の疑いがあるという。海保は昨年10月、全国の各所属に注意喚起していた。

 

(中略)

 

 関係者によると、11人の多くは20、30代とみられ、大金を得られるなどと誘われて投資に参加、順次退職して勧誘側に回ったとされる。ただ、投資運用団体は金融商品取引業の登録を受けておらず、海保は詐欺的な商法の可能性があるとの見方を強めている。

 

海上保安庁で発覚した詐欺的投資問題 元海保官11人が関与か - ライブドアニュース

そういえば、最近報道されてた海保で広まってたとされる投資詐欺もFOINだという噂がありますね。脳筋体育会系社会で生きてきた人たちにとってはこういう「新しい時代の金融ビジネス」的な響きがフックになるんでしょうけど、やっぱり組織の仕組みとかお金の流れを考える上での当たり前の知識が無いと、言われたことをそのまま信じ込んじゃうんでしょうね。

 

何と言っても親玉は、それで高級車乗り回して高級腕時計身につけて秘書の女の子を愛人にして、他人から巻き上げた金で豪遊してるプロの詐欺師ですから。脳筋素人が騙されちゃうのも無理はない。ってか国税も、メディアハーツの三崎さんとかよりこういう極悪詐欺師からちゃんと税金徴収して欲しいっすわ。頼んまっせ。

 

菅井グループの現在の組織名は「セサミストリート

湯田陽太一派のリーダー陣はそれぞれ分派して組織を作り、FOやRev Capital Fund(ハワイの不動産に関連した仮想通貨詐欺)を勧誘しているようで、FO拡散の中心を担っている菅井祐介グループは「セサミストリート」というグループ名で活動しているとのこと。札幌や東京、大阪、神戸、福岡などで活発に活動しているという情報が全国の調査班から寄せられています。

 

菅井率いるセサミストリートグループのメンバーは相変わらず大学生が中心のようで、若い情弱相手に嵌め込みセミナーをやって詐欺師の道へ誘い込むという手段は現在も続いているようです。一方湯田氏、本間氏辺りのグループは、D9の件で反省したのかどうなのか、大学生相手に勧誘は控えているという情報がありました。まぁどっちにしろネズミ講の投資詐欺を勧めてるのに変わりないんですけどねw

 

ということで、彼らの活動には今後も十分気をつけてください。

 

おしまい。

 

関連記事も見ていってね!!

playbaseball.hatenablog.com

FISCOマーケットレポーター高井ひろえ(@hiroe03)氏について

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仮想通貨の最前線に足を運び取材を重ねています。フィスコ仮想通貨取引所にて週1回の仮想通貨のセミナーを行っております。今年、首都大学東京を卒業し、フィスコに新卒入社。

フィスコマーケットレポーターの高井ひろえちゃん、可愛いよね。

 

 

おわり。

逮捕者が出る?裁判間近?D9クラブの詐欺事件に関して情報を整理してみた

2016年末から2017年の春ごろにかけて広まりを見せた投資詐欺「D9クラブ」というものがあります。このブログでは2017年に入ってすぐから同投資案件に関する注意喚起を行なっていましたが、最終的に多くの人が出資を行い、日本からの出資者だけでも数百億円規模の被害者が出ています。今回はこのD9クラブの詐欺事件に関して、時系列や関係者を整理しながら情報をまとめていきます。

 

 

高利益の配当を謳いビットコインで出資を募る(2016年11月〜)

Round Silver and Gold Coins

D9クラブはブラジルに本社を構え、「ダニーロサンタナ」という人物が会長としてトップの職に就き、ブックメーカーを運営する「betfair(ベットフェアー)」という会社に投資を行う投資会社だと自称。同社は投資事業で多額の利益を得ているため、出資者には日利1%前後の配当が支払われるという点で注目を集めており、出資は仮想通貨のビットコインで受け付けていました。

 

日本での拡散(2017年2月ごろ〜)

D9クラブは2017年に入ってすぐぐらいから日本でも勧誘行為が活発になりましたが、背景には泉忠司や湯田陽太などMLMの重鎮が拡散を主導していたというものがありました。また、2018年にSENERという海外の投資案件の勧誘に関連して逮捕された柴田千成という人物もD9クラブの勧誘を行なっていました

 

彼らは自分を信頼する人物に同案件が「いかに素晴らしいか」を語るセミナーなどを開催し、代理店方式で出資者を募るなどの勧誘行為を繰り返します。本来、D9クラブはビットコインでしか出資者を受け付けていなかったものの、出資者から現金(日本円)を預かり、ビットコインの購入や会員登録・送金などを代理して行なっていた側面もあったことが判明しています。

 

実態はポンジスキーム(ネズミ講

さて、このようにして広がったD9クラブですが、当時はHYIPと呼ばれる高利益を謳ったD9クラブと同じような投資案件に資金を投入するのが、小規模ながらブームになっていた側面がありました。そのほとんどがMLM報酬を設定し、会員をダルマ式に増やしながら、ある一定のところで配当を停止してWEBサイトも閉鎖して、出資者のお金を持ち去るという結末を迎えます。

 

これらの投資案件は、事業や投資を行うことで払い出す利子を確保すると謳っていましたが、実際には先に出資した者の配当は、後から出資した者の出資から払い出されるという典型的なポンジスキームの形態を成していました。

 

 

 

布川敏和司会のコンベンションを開催直後に破綻(2017年4月)

2017年4月に、D9クラブはさらなる出資者を獲得するためのプロモーションとしてお台場のヒルトンでコンベンションを開催します。そしてそのイベントの司会者は元シブがき隊のふっくんこと布川敏和氏が務めるなど、そこそこのお金をかけたものになりました。

 

このイベントに出席したことで出資を決めた人などもいたようですが、D9クラブはイベントの直後に「ハッキングされて資金が盗難されたため、配当が払い出せない」などという言い訳をし、結局そのままトンズラしました。

 

勧誘行為に際する問題点

普通に考えて「日利1パーセント」などという高利子を払い出し続ける投資案件が存在するわけが無いですし、騙されて「被害者だ!」と騒ぐような人だって儲けられると思って紹介者を出したりもしているので、出資した人にそもそもの責任があることは言うまでもありません。一方で、D9クラブの勧誘に際して問題行為があったのでは無いかということで、その点について解説を加えておきます。

 

前述の湯田陽太氏は、自身のMLM時代の仲間や大学生を集めJOKERという組織を作り、D9クラブの勧誘行為を行わせていました。彼らは各地でセミナーを開催し、若者を中心に出資者を集めたのです。

 

そしてさらに、お金の無い大学生相手に消費者金融でローンを組んで投資を行うよう仕向けるなどの行為も繰り返していました。さらには、出資法で禁じられている元本保証を盛り込んだ契約書を結んで代理店営業を行なっていた組織もあったことが確認されています。湯田陽太氏らは、こうした問題のある勧誘行為を繰り返しながらMLM報酬を獲得していたのです。

 

勧誘のセミナーでは、D9クラブへの投資の危険性などに言及されないまま誇大広告を盛り込んだ告知が行われていたこともあり、これらの勧誘行為に問題点があったのでは無いかということで、あおい法律事務所が被害者を募って集団訴訟の準備を進めるなどの動きもありました

 

代表のダニーロサンタナは指名手配され逮捕(2018年2月)

D9クラブの代表であったダニーロサンタナは、ブラジル当局によって指名手配され、2018年2月にドバイで逮捕されています。サンタナ氏の身柄の引き渡しやその後の公判についての情報は現在調査・整理を行なっています。

 

日本でもSENER(セナー)の勧誘を行なっていた人物が逮捕(2018年11月)

D9と同じくHYIPとして出資者を多く集め、破綻したため被害者も多く生まれた案件にSENER(セナー)というものがあります。この会社も月利20%などの高額な配当を謳って出資者を募っており、アメリカに本社があるとしていましたが、そのような事実は無く、実際はマレーシアの金融詐欺常習犯が仕掛けていた投資案件でした。

 

このSENERの勧誘に関連して、先ほども名前も上げましたが柴田千成(しばたかずなり)という人物ら8名が金商法違反の疑いで逮捕されています。

金融庁に登録せず、米国の投資会社「SENER(セナー)」による運用をうたった架空の金融商品で現金を集めたとして、警視庁生活経済課は14日、金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、東京都港区白金台、旅行会社代表、柴田千成(かずなり)容疑者(46)ら男8人を逮捕した。

 

違法に出資募り83億円集金か 旅行会社代表ら8人逮捕 - 産経ニュース 

柴田氏はD9クラブの勧誘も行なっていたということで、勧誘行為の方法などに類似点が多々あるD9クラブでも逮捕者が出るのでは無いかという噂が広まっているのです。実際には噂レベルに止まらず、警視庁生活経済課を中心にD9クラブに関連する情報収集が行われているということで、民事訴訟のみならず刑事事件として扱われる日も近いかもしれません。

 

詳しくは下記リンクの記事をご覧ください。

D9クラブ被害者の刑事告訴が警視庁生活経済課で受け付けられてるらしいよ🤗 

 

 

 

D9クラブに関しては、他にも色々な側面から情報をまとめていますので、気になる方は末尾の関連記事をぜひご覧ください。

 

 

 

▼関連記事一覧

D9 Clube・D9クラブというマルチ式投資詐欺の危険性について 

→D9クラブのスキームや問題点についてまとめてあります。

 

D9クラブは飛んだ?ログインできない・着金遅延の状況について

→D9クラブが配当停止に至った際に状況を整理した記事です。

 

D9クラブのハッキング被害による業務停止について見解を述べます

→D9クラブがハッキングされて配当が払い出せないというアナウンスを行なった際に書いた記事です。

 

逮捕も?D9クラブ経営陣(藤山カルロス、ダニーロ・サンタナ)の詐欺活動の経歴について

→D9クラブの運営陣である藤山カルロス、ダニーロサンタナが過去に詐欺行為を行なっていた件について海外のWEBサイトで見つかった情報をまとめた記事です。

 

Youtuber怪盗ピンキーがツイキャスでD9クラブを宣伝していた?

→YouTuberとして活動している「怪盗ピンキー」という人物が、自身のファンを相手にD9クラブの勧誘行為を行なっていた件について指摘した記事です。

 

湯田陽太氏らによる投資詐欺勧誘グループ「JOKER(ジョーカー)」について(D9、SENER、FOIN、RiseToken、ビットシャワー)

→湯田陽太氏が中心となって投資詐欺を広めていたJOKERという組織についてまとめた記事です。

 

D9ドルが返金される?!D9クラブによるベットコインクラブというブックメーカーの運用について

→「D9クラブが復活するかも」などと噂されている際に情報をまとめた記事です。

 

仮想通貨詐欺調査の専門家が詐欺の種類や勧誘手口、詐欺コインの特徴をまとめました

 お金につられて罠にかかる人のイラスト(ボロボロ)

 

最近の仮想通貨事情

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みなさんこんにちは、暗号通貨詐欺専門家(自称)のジェシカです。7月31日にNHKクローズアップ現代では、仮想通貨特集が組まれていましたね。ビットコインをはじめとする一般の人の仮想通貨の認知度も確実に上がってきています。

 

さて、そんな中で今なお蔓延るのが仮想通貨関連の詐欺事案。D9クラブ*1はテレ東のWBSで取り上げられましたし、名古屋で行方不明→遺体が発見された50代の女性は、事件に関与していると見られ逮捕された20代の男性と仮想通貨に関連する投資案件を通じて知り合ったとか。

 

巷ではこの2人は「ビットクラブネットワーク*2」で繋がっていたのではと言われています。ただし、ビットクラブそのものはポンジスキームだとしてもまだ配当が続いているし、ビットクラブが直接トラブルの元になったのかはわかりませんが。

 

他には泉忠司氏が「フィリピンの国家プロジェクト!」と誇大広告を行ったノアコイン*3はフィリピン政府から関与を否定されるアナウンスがあるなど、問題点が満載でした。広告・販売を行っていた代理店は、結局返金対応を決定しましたが、出資の際に集まったお金で購入したビットコインの高騰で相当儲けたのではないかとの噂があります(あくまでも噂レベルですが)。

 

それでも、これらの「悪い事案」を通じて仮想通貨が認知されているのもまた事実だと思います。

 

ちなみに、仮想通貨は「暗号通貨」とも呼ばれるのですが、これはビットコインなどの通貨が暗号理論を用いて成り立っていることからついた呼称です。ツイッターに蔓延る暗号通貨に自信ニキたちは「仮想通貨じゃなくて暗号通貨だからwwww」とか言ってるんですが、個人的には別にどっちでも好きな方で呼んだらいいと思います。このエントリーでは基本「仮想通貨」表記でいきます。

 

突然ですが、昨今の仮想通貨ブーム・仮想通貨バブルをわかりやすく整理するために、手始めに以下の画像をご覧ください。

 

BTC/USDの価格推移

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出所:Coinmarketcap

 

こちらはビットコインのドルベースでのチャートになりますが、2017年始めには1000ドル弱だったビットコイン(=1BTC)の価格は、現時点で約3倍になっていることがわかります。

 

もっと過去から見ていくとさらに強烈で、2010年の時点では、10,000BTCがピザ2枚と交換されたという記録があります。当時100ドル分のビットコインを買っていたら、現在では7,500万ドルに相当するとのこと。夢の中の夢といった具合でしょうか。

 

そんな仮想通貨にはビットコイン以外にも様々な種類*4があって、何種類あるのか正確な数字は私もよくわかっていません。実際にそれなりの取引ボリューム(需要)がある通貨でも100種類は優に超えますし、「仮想通貨」の定義も難しいところなので、「たくさんあるんだな」ぐらいの認識で大丈夫です(各通貨で特徴も色々と異なるのですが、ここでの説明は省きます)。

 

さて、仮想通貨に自身ニキのみなさんは、ここからは別に読む価値がないのでお帰り下さい。当たり前のことを書くので。でも、仮想通貨についてあまり知識が無く、「詐欺が多い」と聞くけどどういうこと? という人にとっては読む価値があるかなと思います。

 

 

 

仮想通貨関連の詐欺の種類

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仮想通貨を使った詐欺には、いくつかの種類があります。大まかに分類すると6つに分けられます。

①新規発行通貨購入詐欺

②仮想通貨投資案件詐欺

③情報配信詐欺

④マイニング詐欺(追記)

⑤儲かるツール・アプリ(追記)

フィッシング詐欺(追記)

ざっとこんなところです。ではそれぞれの特徴を解説していく前に、大切なことを確認しておきます。それは「仮想通貨=詐欺」という図式ではないということです。仮想通貨自体は「取引所*5において需要と供給に基いて値段が変動し、株のようにトレードされており、それを日本円やドルといった法定通貨に換えることができます。また、ビットコインを商品代金の決済手段として用いることができるシーンも確実に増えつつあります。

 

仮想通貨そのものが詐欺なのではなく、そのブームに乗じた詐欺的な資金調達を行う団体があったり、仮想通貨を用いた投資商品に詐欺的なものが多いという点を意識してこの先の内容を確認してください。

 

①新規発行通貨購入詐欺(ICO系)

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これは、「確実に詐欺だ!」と言える真っ黒な事例が少ないのですが、黒に限りなく近いグレーな話がよく話題になっています。この類の詐欺は、だいたい以下のように流れます。

 

・「新しい仮想通貨の優先購入権を販売します」というアナウンス。

セミナー、説明会と称した集会で集まった人を、「3年後には価値が確実に10倍になります!」など、嘘ハッタリ満載のセールストークで洗脳し、出資させる。

・お金は集めたものの、そもそもそのプロジェクトが動き出さない。

・新しい仮想通貨とやらは発行されない。お金も返ってこない。発行されても「3年で価値が確実に10倍になる」ようなものではない。ゴミ。

→騙された!!

 

まぁとりあえず、3年後には価値が確実に10倍になります!」みたいな「確実」「絶対」「儲かる」「やらなきゃ損」などのワードを使って勧誘するものは、だいたい詐欺だと覚えておきましょうこれは仮想通貨だけに限りません

 

ただ、私が先に例に挙げたようにビットコインのレートが急上昇していることなどを上手くセールストークに混ぜ込んで、「仮想通貨は儲かるもの」だという意識を刷り込み、あとは老後の不安なんかを煽って高齢者に出資させるパターンが詐欺コインの勧誘の際に多いです。

 

セミナーでセールストークをするのはプロの詐欺師であることも多いので、彼らを信じないこと。「儲け話を聞くときは常に懐疑的たれ」これが鉄則です。

 

例としては、先に名前も挙げた「ノアコイン」や、48ホールディングスによる「クローバーコイン」などがMLM報酬の仕組みを導入して拡散されており、仮想通貨に詳しい人ほどこれらのコインの実態に疑問を抱いているという状況です。一概に詐欺とは言い切れない事案が多いのですが、明らかな誇大広告を行なって半ば騙す形で資金調達をする団体があるという点に注意しましょう。

 

なお、全ての新規仮想通貨発行が詐欺というわけではなく、ICO*6と称して新しいプロジェクトの資金調達の手段として仮想通貨の発行を行うという手法が注目を集めているという側面もあります。ただし、新しい仮想通貨の発行が詐欺か本物かを見極めるのは業界に詳しい人でも難しい部分があるため、ICO安易に手を出すのはオススメできません

 

ガクトコインことスピンドルの問題と殺人事件

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タレントのGackt氏が「大城ガクト」の名義で広報などに携わっていたSPINDLE(スピンドル)も、かねてより問題点を多々指摘され、「詐欺」のレッテルを貼られています。運営母体のドラグーンキャピタル株式会社の代表であった宇田修一氏には金融庁から「業務廃止命令」が出され、日本のオフィスも閉鎖に追い込まれるなど厳しい状況です*7

 

 

 

スピンドルは日本国内での営業と、日本国在住者向けに無許可で営業していた形態に目をつけられて金融庁のお叱りを受けた形で、今後大手の取引所などへの上場も難しくなってしまったことから、価格については下がる一方で、購入した人にとっては「詐欺」だと思われても仕方ないかもしれません。

 

しかし、スピンドルが無認可で営業・販売されていたことはプレセール時点で既に明らかになっていましたし、実質的に「出資」を行うICOの仕組みを踏まえると、その中身を精査せずにガクトのネームバリュだけを見て買うのは元から危険性が高かったと言えるでしょう。

 

他にも、宇田氏が日本人向けにスピンドルを広めるに当たって代理店方式のような方法を用いたのですが、販売の仲介をした者が宇田氏からの報酬を得られず金銭トラブルが発生し、その結果、天野十夢容疑者他4人が逮捕される殺人事件が発生したこともわかっています。また日本の上場企業でもあるオウケイウェイブが手がけたWOWBIT(WWB)という仮想通貨絡みでも殺人事件が発生したことが確認されています。

 

▼関連記事

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セミナーや勉強会・オフ会の危険性

仮想通貨・暗号通貨関連のみならず、投資や資産運用に関連するセミナーは基本的に「何か学べる」という場ではなく、主催者が売りたい金融商品などのPRの場になることが多いです。私もとある証券会社のセミナー講師として数回登壇したことがありますが、結局その会社が利用してもらいたいFXのプログラムに関する勧誘目的で開催されたもので、そのプログラム自体が良いとは思えなかったためにその後は講師としての登壇はお断りしたというようなことがありました。

 

仮想通貨に関しても、セミナーや勉強会、オフ会と称して怪しいICOねずみ講まがいのMLMの勧誘が行われることは少なく無いと聞きます。リアルの場で有識者から貴重な情報を聞けることもあるとは思いますが、その開催の目的などをよく考え、美味しい話があっても即決はしないといった慎重な姿勢が騙されないためには重要です。

 

ADA(カルダノ・エイダ)、ノアコインは詐欺なのか

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既に上場していわゆる「億り人」を多数産んだADAという仮想通貨も、「詐欺では無いか」として物議を醸したことがありました。2017年の仮想通貨ブームが本格化する1年ほど前から喫茶店などで地道に出資者を勧誘し、泉忠司氏らMLM界隈の人物が関わっていたことから評判はすこぶる悪く、中々上場せずプロジェクトに関する報告も無かったため、心配する人が多かったようです。

 

当時はICOという言葉自体も一般的では無く、結果的にADAは上場した後に大きく値上がりをしましたが、その後具体的なプロダクトが出て実用化に至るといったフェーズには進んでいません。そもそも独自のブロックチェーンを開発してる時点で詐欺では無いのか、上場すれば詐欺では無いのか、その後の開発で何らかの頓挫があれば詐欺だと言われるのか、日本の刑法基準での「詐欺罪」にはならなくても、「値上がりしない」となれば詐欺のレッテルを貼られるのがオチですので、カルダノADAに関してはかなり頑張っている部類であるとは思っています。

 

一方でADAと同様に泉忠司氏が誇大広告を行って胡散臭さがプンプンしていたノアコインは、現在ICO価格も大きく割り込んでおり、元々ありえないプロジェクトをゴリ押ししていたという背景なども含めて、「ノアコインは上場はしていたけど詐欺だ」という批判が今も多くあります。

 

Withコインの問題

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取引所に上場したものの、詐欺だと言われて止まないコインに松山光一という人物が仕掛けていたWithCoin(ウィズコイン)があります。このコインは、フィリピンのオカダマニラなどのカジノで決済に用いることができるとして宣伝され、ICOのセールが行われていました。

 

しかし、オカダマニラのカジノ側から「ビットコインやその他の仮想通貨が当カジノで利用可能にはならない」というアナウンスがあったり、運営はICO価格を割らないように買い支えを行うと謳っていたものの、突如として発行枚数が大幅に増えて買い支えも行われないなど、あらゆる問題点が相次いで浮き彫りになり、結局「バイナンスに上場は確定」などと言われていたもののそれも実現しないまま、その後も動きも特に見られず、運営を相手取って集団訴訟なども検討されているようです*8

 

ICOの代理店商法の危険性

日本では2018年に入ってから無認可のICOに関する金融庁の監視の目が非常に厳しくなりました。それでもICOをローンチする側にとっては仮想通貨市場のジャパンマネーは見逃せないものであり、日本国内で堂々と営業できないところを代理店商法に切り替えて同じように集金・トークンセールを行うというプロジェクトが増えました

 

具体的にはOKWAVEも関与しているWawooプロジェクトのWOWBIT(WWB)が、シンガポールのWawoo社がセールを行ってオフィシャルでは日本人の注文を受け付けない規約になっていましたが、代理店を通して日本人にも割と広く販売されていました。代理店とは言っても他人にお金を預けることになりますので、当然トークンが購入できていなかったという横領まがいの事例はゼロではありません。

 

こうしたICOの代理店トラブルに関しては私も身を以て体験したことがありますので、後日改めてまとめて記事にしようと思います。

 

 

 

②仮想通貨投資案件詐欺(HYIP、ファンド系)

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こちらは俗に「HYIP(ハイプ)*9」と呼ばれたりします。

 

・「投資ファンド」を自称するWEBサイトのホームページから会員登録を済ませ、仮想通貨で投資金を支払う。

・それらのファンドが提供する投資商品は、毎日数%、1ヶ月で150%など、多額の配当を得られると宣伝されている。

・最初は順調に配当も受け取れていたが、元本を回収する前に突如WEBサイトが閉鎖される。

・お金はもちろん返ってこない。

→騙された!!

 

この詐欺の特徴は、実態もあるのか無いのかわからないような「会社(仮)」が「夢のようなビジネス」を語り、そこに仮想通貨を預けて配当を受け取ろうと思ったけど、利益を得るどころか元本を回収する前にその会社がお金を持ち逃げするというパターンです。

 

そしてこれらの詐欺の多くは多額のMLM報酬を設定し、「紹介者を出せば儲かる」というシステムを導入しています。つまりはねずみ講です。自分が紹介した人が出資すれば、その出資金の一部が自分のボーナスになり、仮に自分は配当ベースではマイナスでもMLM報酬で大きく儲けられる可能性があるということで、ネットワーカーたちの間で大きく広まりました

 

ねずみ講は犯罪です。高額なMLM報酬を設定している投資商品なんてロクなものが無いので近づいてはいけません。こうしたねずみ講の親ねずみたちは、投資先が破綻した場合、投資の失敗は「自己責任」だと強調します。「投資は自己責任」というのは当たり前だとは思いますが、ねずみ講においては「正確な情報の検証をせずに(させずに)誇大広告を行なってカモ集めをしている」という事例が散見されるので、かなり悪質です。

 

関連エントリー

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仕手名目で集金するファンドまがいの投資話にも注意

また、未公開株や為替などの金融商品でも過去に似たような事例はありましたが、「仮想通貨で仕手を行うから、お金を預けてくれれば数ヶ月後に元本を2倍にして返す」といった投資話で数十億円規模を集めているグループが実際に存在します。その実態はポンジスキームであるため配当遅延などからトラブルが表面化し始めているようですが、こうした「人にお金を預ける・貸す」という行為がそもそもトラブルを生じさせる原因になってしまうため、十分注意しましょう。

 

下掲記事では、リップルXRP)の仕手を名目にファンドまがい商法で相当額を集めた件について報じています。

 

関連エントリー

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SENER(セナー)では国内で代理店営業を行なっていた人物が逮捕

高配当を謳って仮想通貨での出資を募っていた「SENER(セナー)」という海外のファンドのような会社がありました。その会社に出資する名目で代理店の営業活動を行なっていた柴田千成(しばたかずなり)という人物は、逮捕・起訴された後に書類送検を受けました。

 

この件では、無登録のファンド勧誘業務を「現金」で行なっていたことが決め手となったとのことですが、今後は仮想通貨に関してもきちんと法整備を行う準備が政府関係者の間で進められているとのこと*10

 

③情報配信詐欺(有料グループ・サロン系

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これも昔からあるスタイルですね。「有益な情報を流す」と謳って、ネットで拾い集めた情報や、根拠も何もないような適当な情報を流すだけなのに「登録料」「入会料金」を要求してくるパターンです。これに引っかかるのはだいたい「他人任せで自分の頭で考えることを放棄して楽して儲けたい」と考えてしまう人なので、引っかかってしまうのも自然の摂理かな。

 

支払いを仮想通貨で受け付けることで、特商法に引っかからないようにマーケティングする事例が増えているというのも、また面倒なところですね。本当に有益な情報商材も極稀にありますが、まずは自分でググって自分の頭で考えるということを意識しないと、このタイプの詐欺に引っかかってしまいます

 

最近は「有料サロン」と称してインフルエンサーによるクローズドな有料コミュニティがいくつも乱立されていますが、特に投資やトレードといったリアルタイムでの情報配信に価値を持たせてお金を取るという形は、短期的な結果が求められるため、結果が出ないとすぐに詐欺のレッテルを貼られてしまう可能性があります。

 

また、どんなに良い情報を流しているグループでも、全員がその真意を汲み取って行動できるわけではなく、多少知識のある人からすれば常識的なリスクヘッジができていないというようなことはよくあります。

 

どんなにすごい投資家も、その手法を全て手取り足取り全員に教える余力はありません。書籍などの形に残るコンテンツではなく、情報のスピードと再現性を金銭と交換する有料サロンは、運営者にも参加者にもそれぞれリスクが伴うと個人的には思います。

 

 

 

④マイニング機材(ASIC・GPU)販売、運用代行

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仮想通貨の高騰と同時に注目を集めた投資に「マイニング」があります。マイニングの詳しい仕組みなどの説明はここでは省きますが、ビットコインなどの仮想通貨は常に新たに発行され続け、その新たに発行されるコインを手に入れるための方法がマイニングで、そのためにASIC(エーシック)やGPU(グラフィックボード)と呼ばれる機械が用いられます。

 

高性能の最新マイニング機器は品薄になることも多く、それの輸入代行などを名目に集金を行い、最終的に機材は手元に届かない。

 

こういった事例が国内外を問わず数多く報告されています。冒頭でちらっと名前を挙げた「ビットクラブ」に関しても自転車操業的なポンジスキームで今後破綻するのでは無いかという指摘は多くありますし、同じくクラウドマイニング大手の「ジェネシスマイニング」も、2018年に入ってから配当が止まるなどの事例が報告されています。

 

⑤儲かるツール・アプリ(自動売買、アービトラージなど)

「これを使えばノーリスクで月利10パーセント」などと謳って配信される自動売買ツールやアービトラージ系の商材にも注意が必要です。これは③の項目で上げた商材やサロンなどと絡めて仕掛けられることが多いのですが、市場規模が小さくボラティリティも極めて大きい仮想通貨では自動売買やアービトラージのロジックが突然機能しなくなるケースも少なくありません。

 

いわゆるBOTやEAといった自動売買系の商材や、鞘取りで儲ける裁定取引アービトラージ)のツールは、「どんなに儲かる(期待値のある)ロジックや、かつて儲けられたロジックでも今後同じパフォーマンスが継続できるかどうかはわからない」という点には十分注意しなければなりません。

 

そもそも儲からない粗悪なツールが「最新のAIを搭載〜〜〜」などと宣伝されているケースは少なくありませんが、市場に生じている価格の歪み・エッジの部分で鞘取りをするロジックを採用している場合は回線環境も含めていかに他の少ないパイを拾ってかき集めるかが利益に直結するため、運営の誇大広告を鵜呑みにすると「騙された」と感じてしまう人がこれからも多く出てくると思います。

 

普通に考えて、素人が放置しておいても本当に儲かるツールは、一般人の手元には巡ってきません。

 

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フィッシング詐欺

仮想通貨の取引所には、日本の法律に準拠して金融庁・財務局の許可を受けた取引所以外に、海外に拠点を置く海外取引所があります。海外取引所は日本人向けの営業は禁止されていますが、実際にはアルトコインを取引する際には海外の取引所を使っている人が多いのも事実です*11

 

そして、これらの海外取引所に見た目はそっくりなフィッシングサイトを作り、そこにログインしようとするとパスワードや二段階認証の認証番号が抜き取られて本当のアカウントに第三者がログインし、資金を外部に送金され盗難されるというような被害が相次いで起こったことがあります*12

 

海外取引所以外にも、MyEther Walletというブラウザから利用できるイーサリアムのウォレットを模したフィッシングサイトなどが広まって被害が拡散した例もあります。こうした被害を防ぐためには、常に注意して本当のサイトをお気に入りに登録しておくなどの対策しか有効なものはありません。

 

最近になって、2018年1月に起こったコインチェックのハッキング被害は北朝鮮ハッカーグループによるものである可能性が高いという発表がありましたが、こうした仮想通貨詐欺には国際的な犯罪集団が関与しているケースも多く、手口も緻密化しています*13

 

2019年には資金決済法から金商法の適用範囲に

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ICOでの詐欺的な資金調達が横行していることを重く受け止め、日本政府としても仮想通貨に金融商品取引法を適用して規制を強化しようという動きが着々と進んでいます。

報告書案は、ICOの性質に応じた規制の必要性を明記。トークンの保有者が投資先の事業の収益から分配を受けるなど投資の側面が強い場合には、金商法の開示規制を適用し、第三者が発行者の事業や財務状況を審査する枠組みを構築することが適当だとした。

 

他方、トークンがモノやサービスを受ける権利を表す場合は、トークンを仮想通貨と同視し、資金決済法を適用する。

 

投資に当たるトークンを販売する業者は、第一種金融商品取引業者と同様に整理する必要があると指摘。第一種金商業者は一般的な証券会社が該当し、登録制が取られている。利用者保護の観点から、勧誘も制限し、一般投資家への流通を抑止する。

 

仮想通貨の規制強化へ、資金調達の開示義務など=金融庁・報告書案 | ロイター

具体的には、ICOを行う発行者に対して財務状況の開示を請求できたり、トークンの販売や勧誘に関して制限を行うことが検討されているようです。2019年の通常国会で成立を目指しており、こうした関連法案の整備も詐欺撲滅のためには必要不可欠な動きです。

 

ただし、あくまでも消費者側が疑う姿勢を持って怪しい仮想通貨にお金を投じないようにしなければ、詐欺被害がゼロになることはないでしょう。

 

詐欺師の手口は昔から変わっていない

これをここまで読んでいただいた方は、仮想通貨の詐欺に引っかかる確率は劇的に低くなると思います。しかし、今回はこうした詐欺・ねずみ講の商材がたまたま「仮想通貨」だったというだけで、過去には「新規公開株」で同じようなスキームが流行って多くの被害者が出ましたし、こうした詐欺を仕掛ける輩がゼロになることは無いでしょう。

 

したがって、「仮想通貨は詐欺も多いから気をつけよう」という認識ではなく、巷には詐欺が蔓延していると注意の意識を持つのがおよそ適当だと私は思います。(現時点において)詐欺師にとって「仮想通貨」はただただ騙しやすい「商材」なだけで、詐欺やねずみ講への勧誘の手口やスキームといった「手段」は昔からずっと変わっていません。人の弱みにつけこんで、不安を煽って、誇大広告で盛って、金を捲き上げる。この仕組みそのものに注意する必要があるのです。

 

お金がどこに行って、どう回って、その結果どうなるのか。自分の頭で考える力がない人は、例え仮想通貨の詐欺には引っかからなくても、商材が変われば騙されてしまう可能性が高いです。

 

もし「これは詐欺なんじゃないのかな」と思ったら、その組織は誰が運営しているのか、本当に実態はあるのか、その事業は持続可能かなど、根本的な部分をしっかり考えるようにしてください。「ただ貯金をするよりも資産運用をした方が良い」という考え方は至極まっとうですが、為替や株の仕組みや金融商品についての知識もロクにないのに、誰かの上手い話に乗っかるのは本当に危険です。

 

「この話は詐欺じゃないか」というものに勧誘を受けたりした場合は、LINEやメールで相談してください。検証できる範囲で検証してお答えします。もちろんその前に「自分の頭で考える=ググる」ぐらいのことはしてみてください。

 

 

 

詐欺に引っかかってしまったら誰に相談するべき?

ここまで読んでみて「自分の参加した仮想通貨のプレセールや、仮想通貨の投資が詐欺かもしれない」と思った人は、弁護士や消費者センターに相談しましょう……と言いたいところなのですが、かれらも仮想通貨詐欺の専門家ではないので、実態をよく把握していないところがあり、必ずしも適切なアドバイスを得られるとは限りません。

 

ただし、D9クラブの件で弁護団を結成したあおい法律事務所さんなどは投資詐欺に詳しく、適切なアドバイスが得られるかと思いますので、そうした機関に相談するときは、できるだけ詳しいところを頼るのが良いと思います。警察もアテになりません(笑)

 

詐欺かな? と思ったらまずは2ちゃんねるなどで情報を調べてみるのが良いと思います。だいたいの詐欺はすぐに2ちゃんねるに広まりますので。その後、どこに問題点があるのかを精査した上で消費者センターや弁護士に話を持ち込むのが適当です。

 

ちなみに、自分もHYIPに関して法律などを調べていたときに弁護士や金融庁消費者庁関係者と話をする機会があったので、どこに相談したら良いかわからないという人は連絡していただければ最適な窓口を提案できると思います。

 

仮想通貨詐欺の相談で警察と話した感想

現在係争中の内容に関係するためざっくりとしたことしか書けないのですが、仮想通貨詐欺に関して警察と話した感想を率直に書きます。京都府警や神奈川県警など仮想通貨関連の犯罪捜査に力を入れている管轄の担当刑事を除いて、多くの警察官は仮想通貨に関しては素人同然の知識しか持ち合わせていません

 

これは仕方ないことではありますが、検察や弁護士といった司法試験をクリアした「法の専門家」でさえ、新しい価値の概念である仮想通貨や改正された資金決済法について深く理解している人は少ないのが現状です。

 

ある仮想通貨詐欺事件に関して証拠の提供のために警察署に出向いても、「仮想通貨とは、仮想通貨の値段はどうやって決まるのか、仮想通貨の取引所とは」など、事件の本題からそれる前提知識を担当が変わる度に説明する必要があり、なかなか事件解決のために動いてもらえませんでした。

 

今後専門的な知識をつけた方がそうした職について詐欺被害者のために尽力してくれるようになることを願いますが、現状は数億円規模の大規模な事件でなければ、仮想通貨関連の詐欺被害に関して警察が刑事事件として動いてくれるケースは出てこないように思います。そもそも仮想通貨に限らず詐欺での立件自体が難しいという部分もありますが。

 

参考になったと思う方は、ぜひTwitterFacebookなどでシェアをお願いします! 

*1:ブラジルの「投資会社」を自称する団体(企業)で、日本からも著名なネットワークビジネスの代理店が拡散したため、多くの人が参加した。先日、突如配当が停止し、勧誘の際の説明にあたって違法性があったのではないかとして、被害者の会・弁護団も結成されている。
参考:逮捕者が出るか?D9クラブの詐欺事件に関して情報を整理してみた

*2:仮想通貨の「マイニング」を通じて配当を得るというスタイルのMLM。マイニング実施地はアイスランドで、日本からの参加者も多い。実際のマイニング状況と会員数、配当額を照らし合わせると、ポンジスキーム(新規会員の出資金が以前からのメンバーの配当に充てられて、あたかも運用が成功しているかのように見える仕組み)であるという指摘が多い。

*3:「フィリピン政府公認」を謳って「日本円をノアコインにしておくだけで誰でも億万長者になれる」という宣伝文句でプレセールを行っていた。先日、返金を希望する者には全額返金対応を決定。

*4:ビットコイン以外の仮想通貨はビットコインの「代替通貨」の意味合いを込めて「アルトコイン」と呼ばれる。イーサリアムリップルライトコインなどが有名。

*5:国内の取引所では、ビットフライヤーコインチェックなどがある。

*6:新規公開株(IPO)になぞらえた造語で"Initial Coin Offering"の略語。成功して取引所に上場した後、価格が高騰してプレセール時の数十倍といった高値をつけるケースもある。

*7:参考:宇田修一に対する行政処分について:財務省関東財務局

*8:参考:withコイン松山氏に関する集団訴訟|集団訴訟ポータルサイトのenjin

*9:"High Yield Investment Program"=「高収益投資プログラム」の略語。日利1%以上など、通常ではありえない利率を宣伝材料に人気を集めたが、実際はねずみ講である場合がほとんど。MLM報酬目当てにSNSやWEBサイトを通じて拡散されたため、被害者も多数出ている。現在は徐々に下火になりつつある。

*10:参考:セナー83億円事件 違法な金受け取りで男を書類送検

*11:日本人の利用者が多い海外取引所にはBinance、Bitfinex、Bitmexなどがある。

*12:三者に勝手にログインされて資金が外部に送金されるという事例はコインチェックなど日本の取引所でも発生したことはある。

*13:他には、ビットコインイーサリアムのアドレスをコピーしてからペーストする際に、送金先のアドレスをハッカーグループのウォレットのものに書き換えるウイルスが広まったという例もあった。

詐欺マルチTCCとTコインとShitBTCと洗脳された友達【Trade Coin Club】

結構前の話になるのですが、洗脳された友達に詐欺と名高いTCC(Trade Coin Club)とTコインを勧められました。洗脳を解こうと頑張ったことをふと思い出したので書いておきます。

 

久しぶりの連絡と詐欺コインの勧誘

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これは去年の春頃のお話。大学時代に同じ部活で仲の良かった友人から「久しぶりにご飯でも行かない?」という連絡が来ました。私も久しぶりに連絡が来て嬉しかったので、この友人と食事をするために住んでいる神戸から大阪に出向くことに。久しぶりに会って世間話やらなんやらをしていると、話題は投資のことに変わりました。友人は私がかねてより株やFXをやっていることは知っていたのですが、彼女はいきなりTCCっていう会社のTコインに投資してて……」という話をし始めたので、私は反射的に「ああ、それ完全詐欺だよ。早く止めた方が良い」と言ってしまいました。

 

TCCやTコインが現状どのようになっているかを見れば火を見るよりも明らかですが、当時はまだ信者もそれなりにいた時代。どうやら彼女はそれを広めている連中に良い食事を奢ってもらったり、彼らが頻繁に海外旅行に行っている様子を見たりした結果、完全に陶酔しているような状態でした。

 

「TコインはHitBTCに上場するから〜〜〜」なんて話も言い出したので、「HitBTCはShitBTCって呼ばれてるぐらいなんでも上場させるから、あそこへの上場は何のステータスにもならないよ」といった客観的事実も伝えたのですが、納得していない様子でした。

 

洗脳の怖さ

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彼女は私が仮想通貨にも見識が深いのを驚きつつも、「これで人生が変わる」「仕事も辞めたいと思っている」「そんなに詳しいなら、TCCのことをちゃんと調べれば素晴らしいとわかるはずだから、私にもTCCに投資をしてほしい」などと言い出したので、これが洗脳の怖さなんだなと実感しました。

 

そこで私は「じゃあ君はTコインで今どれぐらい儲かってるの? そしてこれから儲けるために何しなきゃいけないかわかってる? 誰かを誘ってその人に投資させて、そのお金が紹介料としてもらえるだけで、TCCは中身なんて無いからやってることは詐欺のお金集めのようなものだよ」ということを早口で伝えた記憶があります。

 

そしてさらに、当時私がトレードしていたビットフライヤーのトレード損益を見せて、「私は仮想通貨でこれぐらい儲かってる。TCCでこれぐらい儲かるの? 儲からないよね? そしてもし俺にTCCに投資させて、結局詐欺だったら責任取れるの?」といったことも伝えました。本来なら相手にせずに立ち去るべきだったのでしょうが、自分の親しい友人がTCCなどという低俗なマルチにハマっていることがどうしても許せず熱くなってしまいました。

 

 

 

アップの登場

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彼女はそれでもめげずに「でも私のアップの人はめっちゃ稼いでいる。だから一回話を聞いてほしい」とまで言い出し、そのアップなる人物はすぐにやってきました。歳は私より何歳か下の男性で、とりあえずその方の話も聞いてみることに。彼はTCCやTコインの話をイチからスタートしようとしたので、私は「ネットに書いてあるTCCの情報はほとんど知っているし、私は詐欺だと思ってる」ということを真っ先に伝えました。

 

そして、MLMを伴う勧誘で君たちは儲けるかもしれないけれど、TCCが破綻したときには君たちはもちろん紹介した人も金銭的な被害を被るだろう。その時、君たちは紹介した人から責任を問われるだろうし恨まれることもあるかもしれない。その覚悟はあるのか」というニュアンスの言葉を投げかけました。すると、そのアップの男性も「うーん、確かに、でも投資は自己責任で……」とおきまりのフレーズを言い出したので、私はさらにこう続けました。

 

「投資は自己責任だと言っても、君たちはネットのまともな批評に対しても『あれは何も知らないアンチが書いていること』などと言ってはいないか? 実際にTCCアービトラージとやらを検証した上で勧めているのか。もし運営の言うことを鵜呑みにして検証が必要な部分も『運営が言っているから大丈夫』などと言って勧誘していれば、投資に際するリスクなどをきちんと伝えていないことになり、むしろ責任を問われてしまうよ」

 

私もかなりの勢いで言いましたので、2人ともかなりビックリしていました。私はさすがにこれで理解できただろうと思っていたのですが、友人は「それでも自分はTCCが本物だと思っているし期待している。まだ投資すらしていないのにそんなことを言うのは、ただのアンチだ」と言われてしまいました。ここに来て洗脳の怖さを改めて実感しました。

 

結局その後「じゃあ俺にどうしてほしいの? TCCに金投げてほしいの? そのために連絡してきたの? 詐欺だったら全額自分で返すぐらいの覚悟はあるの?」といったことを再び質問責めした記憶があります。まぁTCCなんていう詐欺マルチは私はやるつもりはなかったですし、相手も私から金を引っ張れないとわかると諦めてました。

 

その後友人とは疎遠になってしまいましたが、TCCって今どうなったんでしたっけ?笑

 

ふと思い出したので書きました。洗脳って怖いね。

ビットコインは2019年にトレンド転換?マイナーによるヘッジ外しとその影響

昨年8月に、ビットコインが上昇に転じるためには「マイナーによるヘッジ外し」が必要だという内容の記事を更新しました。

 

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マイナーによるヘッジショートとその意図などは上記記事でご確認ください。上記記事の内容を踏まえた上で、ビットコインの下落トレンドの終わりと、上昇トレンドへの転換は近いのでは無いかという推測についてこの記事を書きます。あくまでも私個人の推測の話ですので、内容は鵜呑みにしないようにしてください。

 

 

ハッシュレートの推移と相次ぐ撤退

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上記の画像の通り、ビットコインのマイニングを行う全体のハッシュレートは、2018年に入ってからも右肩上がりになっていました。一方でビットコインの価格はと言えば、2017年末につけた1BTC=200万円超えの価格から、現在では40万円前後まで下落してしまっています。

 

2017年の後半から2018年にかけては国内外の多くの企業がマイニング事業に参戦し、日本でもGMO、 DMM、 SBIなど名だたる大企業がマイニングマシンの稼働や開発といったマイニング関連事業に参入しました。しかし、ビットコイン価格は昨年末の最高値から1/5程度まで下落してしまった状況では収益を伸ばすことが難しく、GMOは350億円にも上る特別損失を計上するにまで至りました。

 

7nmのチップを利用したマイニングマシンの開発も頓挫する形になってしまい、今後は収益構造を見直した上で、より安価な電力供給を受けられる体制を探りつつマイニングを行うとのこと。DMMも金沢に作ったマイニングファームがありましたが、マシンの売却などを行って撤退する方針を決めています。

 

さらに、世界最大手のマイナーBITMAIN社も大規模なリストラを計画しているなど、たった一年でマイニング事業とマイニングマシンは「金の成る木」から「不良債権」へと姿を変えてしまったのです。

 

 

 

ICOブームの終焉とイーサリアムの売り圧減

2018年は「仮想通貨バブルは崩壊した」とも形容できる下落相場となりましたが、一攫千金を夢見たICOブームの到来、そしてICOで調達された仮想通貨を運営の資金にするためのETH(イーサリアム)売却といった動きも目立ったように思います。イーサリアムは2018年初頭に15万円ほどの値段をつけたのをピークに、年末には1万円を切る価格にまで下落しました。現在は下落も少し落ち着き、1万6000円ほどの値段をつけています。

 

ICO=詐欺という認識が広まるほど、2018年は数多くのICOに関して問題が指摘されていましたが、新しいトークンが発行されるたびに売られて、含み損でもFIATに換える人が続出し、売りが売りを呼ぶ相場になりました。また、2017年末から始まったCME及びCBOEにおけるビットコイン先物取引に関しても、大口の売りが先行する要因になったように考えられます。

 

しかし、ここにきてイーサリアムの売り圧はかなり落ち着いたように見え、さらに先物取引のショートポジションも徐々に解消されていく動きが出てきています。こうした市場動向は、仮想通貨の価格が底打ちした可能性を示唆する材料という見方もできます。

 

マイナーのヘッジショート解消

これは確実なデータが無いため憶測に過ぎないのですが、ビットコインのマイナーがマイニングをしつつその損失を限定させるために取っていたと思われるヘッジショートのポジションも、そろそろ一巡しそうな雰囲気があります。前述のGMOやDMMによるマイニング事業からの撤退や、BITMAINによる大量のリストラなど、「マーケットが最も悪い状況で起こり得る材料」は出尽くしたように思えます。

 

そうなれば、「損失を減らすために空売りしていたビットコインのポジションがそろそろ決済される」という動きが出てきて然るべきであり、上述のイーサリアムレートのジワジワと回復している様子などを見る限りは少し期待感を持っても良さそうです。

 

いかんせん憶測に過ぎないところではありますが、PoWというシステムで支えられているビットコインの値動きを考える上で、やはりマイナーとその周辺の思惑というのは探っておく必要があると思います。

ラファエルとコラボで話題!仮想通貨女子大生の宮脇咲は詐欺師です

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ここでこの記事書いて触れてしまうこと自体良くないんじゃないかなとも思ったんですが、率直にみんながどう思ってるのかも気になるので書くことにします。

 

ズバリは仮想通貨女子大生こと宮脇咲氏の件です。そこそこルックスが映えるのは見ての通りですが、ミヤネ屋に出演ツイッターに登場→LINE@への誘導→「ANAの子会社による純国産ICOを一口100万円から販売」という一連の流れはあからさまに用意周到すぎですし、テレビ局に金を払って彼女を出演させ、バックでICOを流したりしていた情報商材屋の影は当初からはっきりと見えていました。彼女のバックには原田陽平という情報商材屋がいるのです。

 

さらに最近扶桑社から本を出して、それを面白がって界隈の人間は触れるのですが、結果的にその行為によって「こんな人がいるんだ」と彼女を知る新規がいるのは事実ですし、過去のことを知らないまま「本も出してるなんてすごい!」という印象を持ってしまうことは想像に難くないでしょう。さらに2019年になって彼女はYouTubeに進出し、同じく情報商材とズブズブなラファエルとコラボをするなど、虎の威を借りて影響力を強めようと目論んでいる様子が伺えます。

 

 

 

まぁこれだけポンジスキームやらネズミ講やらが流行ったこの仮想通貨界隈でモラルを指摘するのは何の意味も無いのかもしれませんが、臭いモノには蓋をして閉じ込めておかないと、そこに虫が沸いて手がつけられなくなってから嘆くパターンが多いので、一応書いておきます。

 

BS11の「真相解説仮想通貨ニュース」という番組も、当初は個人的にも親しくしているジャーナリストの山岡俊介さんが関わるということなどもあり番組内容には期待していたのですが、実際に番組が始まってみるとガッカリしてしまうような内容・出演者が揃ってしまい、どんなに金融庁や業界団体が道を整備しようとしても、これでは何も変わらないだろうと憤りさえ覚えました。

 

おそらく私と同じようなことを思った方も多いとは思うのですが、悲しきかなそれでも中々良い方向に変わっていくようには思えないのが率直な感想です。無口な常識人より饒舌で排他的な詐欺師が持て囃されているように思えてなりません。

 

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ラファエル氏紹介の水耕栽培投資は詐欺?AgrasJapanアグラスジャパンのIGOが危険な理由

当記事は、内容を精査した上で再公開の準備をしている段階です。質問などございます場合は、下記ツイッターアカウント宛のDMにてよろしくお願いいたします。

 

DJ鹿ちゃん(16) (@paraeconomica) | Twitter

 

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投資MLM、Kuvera(クベラ)は儲かる?詐欺?口コミ・評判と実態調査(仮想通貨・FX・バイナリーオプション)

※本記事は調査と並行して随時更新中のため、情報が断片的な部分が多々あります。ご留意ください。

 

「クベラ」と言えばサッギステーションの田中健太が仕掛けていた仮想通貨Kubera(KBR)を思い浮かべる人も多いかと思いますが、クベラはクベラでもKuveraという米国発の投資系MLMネットワークビジネス)が日本でも最近話題になっているようです。元々はWealth Generator(ウェルスジェネレーター)という名前の組織だったようですが、暗号通貨のマイニングやFX、バイナリーオプションといった投資系の商材でMLMが展開されています。この記事ではKuveraに関して調査した結果をご報告します。

 

Kuveraは儲けられる投資案件なのでしょうか? それとも詐欺なのでしょうか? 

 

Kuveraの5つの投資サービス

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Kuveraは現在、

アメリカ株トレード

・為替取引(FX)

バイナリーオプション

・仮想通貨、暗号通貨トレード

・仮想通貨、暗号通貨マイニング

上記5つの投資プログラムを会員に提供しています。会員登録してログインすると詳細が確認できるようですが、参加するつもりは無いので海外のサイトを参考に情報をまとめていきます。

 

 

 

アメリカ株式トレード(自動運用):Equity

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S&P500銘柄を自動でトレードしてくれるEquityというシステムは5000ドルを預けると利用できるようです。取引の頻度は平均で月に3,4回程度であるものの、平均年利5割近くの成績を残しているようです。取引の頻度を見るとスイングトレードでの運用になると思われます。

 

FX自動取引システム:RYZE

Capital City MarketsというFX業者にMAM口座を開設して、大元のトレードを自分の口座に反映させるという仕組みでの運用になるようです。このキャピタルシティーマーケッツというFX業者の評判がすこぶる悪く、海外のFX業者レビューサイトの口コミを見ると、2ヶ月経っても出金に応じてくれない、入金ボーナスを得るために入金したらイチャモンをつけられて取引が強制停止されたといった類のものが散見されます。*1

 

なぜ大手ではなくこの評判の悪いマイナー業者なのか、スプレッド等で優位性があるからなのか、それとも顧客利益とは相反する他の理由があるのか、その辺りを深く調査しなければ利用するのは怖いところです。

 

 

話は少し変わりますが、最近もってぃーという人物が仕掛けている「ゲイスキャ」というFXの商材を購入・検証したところ、非常に優秀なツールで、初心者でもトレードの勉強をしながら学べる内容になっていました。3月いっぱいは特典付きで購入することができますので、トレードに興味のある人はぜひ下記リンクの記事をチェックしてみてください。

 

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FXトレード指導・ウェビナー:FXone

FXに関するプログラムは前述のRYZEの他にもう一つあります。FXoneというプログラムでは、ほぼ毎日開催されるウェビナーに参加することで、相場の情報チャート分析を習ったりすることができるようです。これについては講師の質・レベルが最も気になるところですが、それらの情報は海外サイトなどを探しても情報があまりありませんでした。

 

バイナリーオプションエントリーアラート

こちらはプログラム名が現時点で不明ですが、海外サイトの情報によると、バイナリーオプションのエントリーを指示してくれるアラートシステムも提供されているとのこと。精度や勝率などについては不明です。

 

仮想通貨トレード:CRYPTOne

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CRYPTOne2018年4月の運用実績資料

仮想通貨のトレード利益を狙うCRYPTOneというプログラムも提供されており、4月の運用実績は300パーセント越え。取引所はBinance、Poloniex、Bittrexの3つを使っているようです。他の取引所も使うのかは不明ですが、どの取引所も金融庁に認可されている仮想通貨交換業者ではないことから、今後規制が厳しくなった際には使えないといったリスクも存在します。4月以外の成績に関しても現在調査を進めています。

 

公開されている資料と実際の運用実績が違うといった、詐欺確定の捏造資料ではないという前提ではありますが、このパフォーマンスを継続して実現できるのであればかなりのものです。ただし、上位アルトコイン銘柄以外のいわゆる草コインの類にも手を出しているため、ハイリスクであることは推測できます。

 

仮想通貨マイニング:CRYPTO

初期費用約100ドルに加えて500ドルからのパッケージを購入すると、毎月イーサリアムのマイニング報酬を受け取れるクラウドマイニングに参加できるとのこと。ルーマニアに工場があるとのことですが、現在イーサリアムのマイニングで収益を出すのはかなり難しくなっており、投資対象としては微妙と言わざるを得ないところです

 

 

 

評判・口コミ

海外のサイトに実際にクベラに登録して投資をしている人のレビューがあったので、以下ご紹介します。*2

 

・KYCなどを完了するとすぐに投資を始めることができる

・アプリは使いやすい(KuveraはiOSAndroid向けにアプリを配信)

・投資自体はKuvera本体ではなく別の証券会社などにお金を預けて行うため、KuveraのMLMのスキームが破綻しても資産は保護されている

・サポートがとても良心的

 

ポジティブな意見が多いような印象を受けましたが、こういったMLMの口コミにはサクラによるものが多くあり、個人的に投資系MLMは危険性が高いとも思っています

 

概要書面について

日本居住者向けに営業するMLMは概要書面の発行が必要ですが、クベラは日本では登記されておらず、概要書面も存在しません。したがって、クベラの営業を行うことは違法な行為であるという点に注意しなければなりません。FXなどで利用する業者ももちろん海外の業者で、前述の通り評判があまり良くないところです。

 

MLMに参加する危険性

自己責任で投資した分を損するだけならまだ勉強代だったと割り切れるかもしれませんが、友人・知人を誘って金銭トラブルが生じた場合には、お金以外の多くのものを失ってしまいます。これは他のMLMにも良くあることですが「自分が儲けるために他の人にお金を出させる」というシステムには注意しなければなりません。

 

また、退会しても個人情報はこの会社のデータベースに残ってしまいますし、自分の紹介者にも知られてしまう可能性があります。そして会員名簿が流出して迷惑メールが来たり、怪しい商材の営業を持ちかける迷惑電話が来たりするケースはよく耳にします。実際に2年ほど前に流行った「D9クラブ」というブラジル発のネズミ講から、日本の会員名簿、それも「高額出資者のみを集めたリスト」が出回っていました。そうしたリスク・デメリットについても頭に入れておきましょう。

 

会員システムと権利収入の仕組み

クベラのシステムは以下のようになっているようです。

  • 3人紹介すれば、月会費が実質無料
  • 12人のグループを作ると毎月$500の権利収入を獲得できる
  • 権利収入はマックスで月額$40万まで獲得可能

クベラの会員登録には初期費用として$280、2ヶ月目以降は月の会費が200ドル必要とのことです。下の会員から吸い上げたお金が回ってくるという典型的なネズミ講システムであることがわかります。

 

返金・クーリングオフの制度があるかは不明

返金やクーリングオフに関する記述は見つかりませんでした。海外発の投資系MLM(実質ネズミ講)では元本保証を謳った預かり証を発行して営業活動を行なっていた組織も過去にありましたが、そもそも銀行以外が元本保証を行うようなことは違法ですし、そのMLMも破綻したときに元本の返金などは行われず、トラブルになっていました。もしこうした制度があると聞いても絶対に信用してはいけません。

 

KuveraとWealth Generatorのドメイン情報

クベラのWebサイトのアクセス解析情報からわかることを書いていきます。

Webサイト:https://kuveraglobal.com/

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Alexaでアクセス解析情報を見てみると、2018年5月ごろからサイトが立ち上げられたことがわかります。

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本社のあるアメリカとポンジスキーム大国ナイジェリアからのアクセスを合計すると半数近くに上り、メキシコ、エクアドル中南米の国で広まっている様子が伺えます。Kuveraという名前で展開される前はWealth Generatorという名前で同様のサービスが運営されていたようですので、そちらのWebサイトのアクセス解析情報も見てみます。

 

wealthgenerators.com

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ウェルスジェネレーター→クベラとリブランディングされた段階でこちらのページへのアクセスはkuveraglobal.comにリダイレクトがかけられていました。kuveraglobalの方のアクセスをみると急激に会員が増えているように見えますが、実際のアクセス数はほぼ横ばいと見て良いでしょう。

 

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wealthgenerators.comのドメインは2002年に取得されているのですが、投資系MLMの運営が始まったのは2013年ごろのようです。*3

 

 

 

仮想通貨姉妹について

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Kuveraを日本で広めている人物に「仮想通貨姉妹」を名乗る女性がいるのですが、この女性が広めている投資もとい詐欺まがいのMLMや仮想通貨は、非常に悪質なものが多いです。直近では、ウォレットに入れた仮想通貨のアービトラージが自動でされて報酬がもらえるというPLUS TOKEN(プラストークン)など、かなり胡散臭い案件を広めて自身はMLM報酬で儲けてきたという経歴があります。Kuveraに関しても怪しい点は非常に多いので、気になっているという方は注意するようにしてください。

リップル(XRP)の仕手を名目に元本保証を謳ったポンジスキーム詐欺が展開されています

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以前上記の記事で少し触れたのですが、複数の事情通から詳細を聞きましたので、改めて注意喚起をしておきます。最近「リップルの仕手で資金を増やせます。元本保証の契約書ありです」といった勧誘が各所で行われています。私のところにも来ていました。

 

結論から言いますとタイトル通りで、「運用する」と言っている大元は自転車操業的に集めたお金を回しているポンジスキームであることが確定しました。「高橋亮太」という人物の名前が首謀者として挙げられています。

 

昨年末頃から同様の手段でお金集めを繰り返しており、仲介料目当てで連鎖的に出資者を連れてくるいわゆるブローカー連中も多くいるようで、最近になって配当遅延などが深刻化し、「地合いが悪いからまだ仕手は決行していない」といった理由で返金を渋った末に、実際には運用などを行なっていないことが確認されたとのこと。

 

高橋は、「リップルを80円〜90円付近で多く購入し、さらに購入したリップルを担保に預けて現金を借り入れてさらにリップルを購入するなどしていたから、今はまだ払い出せない」などと言っているようですが、いずれにせよ運用は失敗していることは明らかです。

 

 

 

最初はポンジスキーム式の配当で出資金をある程度増やして払い出し、その後さらに大口での出資を勧誘したり、信じ込んだ人が知人を紹介するといった形で集めるお金が大きくなっていくという典型的なポンジスキームの手法が用いられています。まだ気づいていない人も含めると被害額はかなりのものになりそうです。

 

・元本保証

・短期で数倍

・身内限定(縁故募集)

といったワードを用いての出資の持ちかけには、リップルの仕手の名目のものに限らず注意するようにしてください。

 

 

追記:2019年2月

首謀者の高橋は、リップルの仕手名目でお金を集める前は、ツイッターで現金を見せびらかして「私はFXで稼いでいるプロのトレーダーです」などと言ってフォロワーを集め、そこから「あなたもFXで稼ぎましょう」という宣伝文句でアフィリエイトリンクを踏ませて報酬を稼ぎ、Sというトレーダーの配信を参考にFXで資産を運用していたとのことですが、あまり運用実績は振るわなかったそうです。

 

そして、リップルの仕手名目で集めたお金に関しては実際にリップルの購入に充てたりもしていたようですが、高値掴みになっており利益が出せていない様子です。また、彼は出資者から返金を求められた際に、「お金を集めていたブローカーが勝手に自分の名前を使って持ち逃げした。自分のところには届いていないから返せない」などと言って責任転嫁をしているようです。

 

高橋は「仕手が成功したら出資者には元本3倍でお金を戻し、ブローカーには繋げたお金分を紹介報酬として支払う」という謳い文句でお金を集め、自転車操業を行なっていたことが確認されています。

 

高橋は「閻王」というツイッターアカウントでカモを集めていました。

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元Mr.Brain、アルケミストK氏の仮想通貨商材「プロフィットキング」と実力について

凄腕トレーダーの「アルケミストK」と名乗る人物が、「プロフィットキング」という仮想通貨関連の商材を仕掛けているようですので、彼についての情報を共有しておきます。

商材のLP

アルケミストK氏のツイッター

 

アルケミストK氏は「Mr.Brain(ミスターブレイン)」の片割れ

アルケミストK氏は、元々Nという人物と一緒にMr.Brain(ミスターブレイン)という名前で活動していました。一時期FXで短期間で数億円の利益をあげるなどして業者を「出禁」になったことなどでも有名です。そのあたりの経緯は冒頭でリンクを貼ったLPのインタビュー動画でも語られていました。

 

稼いでいたときの主な手法はレイテンシーアービトラージ

アルケミストK氏とN氏がMr.Brainとして次々と業者を出禁になるほどの成績を挙げていたとき、稼ぐために用いていた手法のメインは「レイテンシーアービトラージ」というものだったと聞いています。レイテンシーアービトラージについての詳しい説明はここでは省きますが、多くの方が「FXで稼ぐ」と聞いて想像する「チャートから値動きを予想して利益を取る」というようなものではなく、色々な業者の隙を突いて確実に利益を上げに行くというある種裏技的な手法でした。

 

結果としてFX業者はそのような裏技で攻略されてしまうと利益をそのまま抜き取られてしまうので、レイテンシーアービトラージを利用してトレードしていたトレーダーの多くは業者出禁を喰らっており、アルケミストK氏を含めたMr.Brainも多くの業者から「追放」されてしまったようです。

 

 

 

無許可ファンド営業と逮捕について

2015年に「ミスターブレイン」という名前を使ってファンド運用目的で無許可で4億円を集めた愛知県の男性が、詐欺の疑いで逮捕されるという事件がありましたが、これは元々のMr.Brainの二人組とは関係の無い人物による犯行でした。

 

ただ、アルケミストK氏とN氏で運営していたミスターブレインも過去に金商法に関連する許可を受けずにファンド営業を行なっていたことがあり、これに関しては業者と裁判沙汰などにもなったようです。

 

アルケミストK氏とN氏の仲違い

レイテンシーアービトラージの手法は次第に業者が対策を講じたために通用しなくなり、無許可ファンド営業の問題などもあってK氏とN氏はその後の活動方針に関するすれ違いが生まれたようです。その後、ローンチした商材(ツール)の売上の取り分に関して折り合いが付かなくなってしまった後、Mr.Brainは解散してそれぞれ独自の道を歩むことになったと聞いています。

 

アルケミストK氏のプロフィットキングについて

アルケミストK氏はレイテンシーアービトラージというある意味「100パーセントに限りなく勝てる手法」を数億円規模の利益を出せるレベルで運用していたぐらいの人物ですので、今回仕掛ける商材「プロフィットキング」についてもそれなりの算段があってローンチしているものと思われます。

 

ただし、プロフィットキングは仮想通貨のトレードを行う商材ですが、去年までと今年は大きく相場が異なっていますので、昨年の相場で利益を出せていたロジックをそのまま持ってきても今年は全く儲からないどころか損をする一方だという可能性はゼロではありません。また、価格の鞘取りなどを行う裏技系・アービトラージ系ツールの場合は、おそらくアルケミストK氏本人が全力で個人的に運用するはずで、表に出すことは無いでしょう。

 

仮想通貨市場の板はまだまだ薄いので、ツールの仕掛け元がそのロジックを公開すると個人の利益が減ってしまう可能性は非常に高いです。したがって、利益率が微妙なツールを金儲けのために販売しているという可能性も少なからずあるという点に注意しておきましょう。

 

 

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ビットステーション田中健太さん、BTCFXで1000万円以上の損失。顧客資産私的流用の原因か?

同社は、仮想通貨交換業者登録申請中の「みなし業者」。3月8日、「100%株主だった経営企画部長が、利用者から預かったビットコインを私的に流用していた」などとし、金融庁から1カ月の業務停止命令を受けていた。同社は流用があった事実を認め、同日以降、仮想通貨と円の出金以外の機能を停止している。「流用された仮想通貨は全額戻し入れており、顧客の財産が不足している状態ではない」という。

 

仮想通貨取引所「ビットステーション」廃業 顧客の仮想通貨を幹部が私的流用 - ITmedia NEWS

今年3月時点で仮想通貨交換業者の「みなし業者」として営業していたビットステーションが、役員による顧客資産の私的流用があったことを発表し、その後正規の交換業者への登録を見送るという報道がありました。この件の続報についてはジャーナリストの山岡氏が記事で指摘されています。

 

参考:アクセスジャーナル | 仮想通貨交換業廃業ーーあの「ビットステーション」“生みの親”の現状

 

ここでは、問題となった「役員による顧客資産の私的流用」について、同社役員の田中健太氏がビットコインFXをやるために使ったのではないかという疑惑について書いていきます。

 

田中健太のツイッターアカウント

田中健太氏本人のツイッターアカウントは既に削除されてしまっているのですが、田中健太氏のネカマアカウントは現在もなお稼働しています。

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ゆんち@こなた (@bitcoin_comcom) | Twitter

元々このアカウントは「金融女子9号」という名前で、田中健太氏と同じツイートを度々投稿していたことから、特定は容易でした。

 

さらに同アカウントが田中健太氏のものであることを裏付ける理由に、同氏の「子どもの画像」があります。

https://pbs.twimg.com/media/DlfjVuOU8AAXPXA.jpg:large

こちらが2017年5月に「ゆんち@こなた(当時は「金融女子9号」)」のアカウントに投稿された画像です。コインチェックの価格表示ウィジェットに大部分が隠れてしまっていますが、背景には子どもが写っており、さらにその子どもはお祭りに際して青色の法被を着ていることがわかります。

 

https://pbs.twimg.com/media/DlfjVuAVsAA2HJp.jpg:large

そしてこちらは田中健太氏が別のSNSにてアップロードしていた自身の子どもの画像です。青色の法被が一致していることが確認可能です。

 

これらの証拠から田中健太氏がこのアカウントの持ち主であることは明らかです。

 

 

 

ビットコインFXで年次損益マイナス1000万円以上

https://pbs.twimg.com/media/DldePODUwAE-RWi.jpg

こちらは2017年8月31日に田中健太氏ネカマ用アカウントが投稿していた画像ですが、証拠金約2000万円に対してレバレッジ15倍をほぼフルで使ってビットコインFXをやっていることがわかります。

 

https://pbs.twimg.com/media/DlfrYGzVsAEmknv.jpg:large

次にこちらが11月18日に同ネカマアカウントで投稿された画像です。年次損益の部分は白く塗りつぶされていますが、頭の「−1」の部分は消しきれておらず、数字の位置からすると2017年11月時点でマイナス1000万円以上の損失を出してしまっていることがわかります。

 

ビットフライヤーの損益計算の仕組み上、BTCFXのみならず現物の値動きも損益に換算されるのですが、2017年夏から秋にかけてはビットコインの価格は上昇一方通行であったため、損失は現物の値下がりで生じたのではなく、ビットコインFXで出たものであることは明らかです。

 

この取引の証拠金としてビットステーションの顧客資産が用いられたのかどうかというところまではわかりませんが、「私的流用」という事実があり、さらに「トレードで大損をしていた」という事実もあります。そして何より、田中健太氏がレバレッジ15倍をフルに使って超絶ハイレバトレードを行なっていたことも、自身のネカマアカウントで投稿した画像により明らかになっています。

 

このようなハイレバトレードを常にやっていたとすれば、最初は自分の資産でやっていたものの、大損をしてしまった後に顧客資産に手をつけてしまったという可能性はゼロでは無さそうです。

 

 

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小田正義のAriadne・アリアドネの糸は稼げるアプリ?詐欺?【仮想通貨バイナリーオプションシグナルツール】

小田正義という人物が仕掛けているAriadne・アリアドネの糸という仮想通貨バイナリーオプションのシグナルツール(アプリ)があります。「スマホをタップするだけで1日3万円は稼げる」という誘い文句で気になっている方のために、現時点でわかることを書いていきます。

 

特定商取引法に関する表記

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事業者名:株式会社ガルバナイズ
事業者住所:東京都中央区日本橋箱崎町27-9 オフィスヴェラ日本橋箱崎1階
URL:http://ariadne-project2018.com/lp05/
メールアドレス:ariadone.staff.001@ariadne2018.com

電話番号や事業者の代表者名の記載はありませんが、小田正義という人物がトップに立って宣伝している商材であることは確認されています。

 

メールアドレスの登録とLINE@への誘導

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AriadneのWEBサイトにアクセスすると、まず最初に詳細を知るためにはメールアドレスの登録を求められます。そして、所定のフォームにメールアドレスを入力すると、さらにLINE@に誘導されます。

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最近のネットビジネス系商材は、メルマガよりもユーザーの応答率が圧倒的に高いLINE@への誘導は必ずありますね。

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表示されているQRコードを読み取ると、「【アリアドネの糸】小田正義」という人物のLINE@へ登録されます。

 

Ariadneは「仮想通貨バイナリーオプションのシグナルツール」

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「毎日3万円が手に入る」と謳っているAriadneですが、中身は仮想通貨のバイナリーオプションの売買サインが表示されるシグナルツールであることがわかっています。バイナリーオプションのシグナル系の商材はこれまでにも数多くありましたが、高額な使用量に満足した成果を得られるものはほとんど世の中に出回っていません。

 

一昔前「オプザイル」と呼ばれる若者を中心にしたバイナリーオプションのツール販売で稼いでる軍団が東京を中心に活動していましたが。今はその層が仮想通貨などに流れてきた印象があります。それでも仮想通貨市場が冷え込んだ2018年からは仮想通貨を触っていた人たちがバイナリーオプションをやり始めるなどの動きも見られます。

 

「仮想通貨バブルは終わったけどバイナリーオプションなら」という考えでこうしたツールに手を出したくなってしまう人もいると思いますが、シグナルが出た時に乗り遅れずすぐにエントリーするための準備が必要ですし、そもそものシグナルの勝率が安定していなければもちろん勝つことは不可能です。

 

何より投資ですので元手が入りますし、「誰でも簡単に3万円稼げる」というのは間違いなく誇大広告です。ちなみに、仮想通貨のバイナリーオプションはハイローオーストラリアなどでエントリー可能ですが、ペイアウト倍率が為替に比べてかなり低いので、その分勝率はかなり高くないと儲けることは不可能です(目安は勝率8割程度)。

 

Ariadneをダウンロードするのは危険?

AriadneのアプリはappleiTunesストアやGoogle Playストアでは認可されていないアプリです。悪質なウイルス・マルウェアのようなものが仕込まれている可能性もゼロではありませんので、ダウンロードする方はよく考えて、十分注意するようにしてください。

 

無料だからとりあえず使ってみるのはOK?

「とりあえず胡散臭いのはわかったけど、最初は無料で試せるらしいしとりあえず使ってみるのは良いのでは?」と考える方もいるかもしれません。Ariadneのツールは現段階では無料で使えるようですが、その後はほぼ100パーセント有料のオファーが来るとは目に見えています。バイナリーオプションはFXなどと同じく、ほとんどの素人が負けて、一部のガチ勢だけが勝っている厳しい世界です。「簡単に稼げる」ということは絶対にあり得ないので、その点だけは肝に銘じておきましょう。

 

 

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