ぱらえこのみか byジェシカ

お金とエスノメソドロジーと社会病理学の話。中の人も女の子になりました。ともだちんぽ。

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フィリピンのオウンバンクやマレーシアの銀行での高金利預金の勧誘に要注意

フィリピンのオウンバンク(OWN BANK)という銀行やマレーシアの銀行口座を開設し、そこにお金を預け入れれば高金利の利息(年利10%前後)を受け取れるという謳い文句で、銀行口座の開設代行を持ちかけてきたり、手数料の送金を持ちかけてくるような勧誘が多くなっています。

 

しかし、こうした勧誘に乗ってしまってお金を振り込むと相手と連絡が取れなくなったり、あるいは銀行が倒産したなどと言って振り込んだお金が返って来なくなったりするケースが頻発しています。この記事では、こうした外貨預金詐欺のスキームについて解説します。

 

日本人が数億円で現地の銀行を買収している

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こうした勧誘の背景には、潰れかけの海外銀行を日本人が数億円で買収しているという前提があり、オウンバンクも現在のオーナーは日本人です。

 

海外の潰れかけの銀行を買収した日本人グループが、同じ日本人を相手に国内や現地でセミナーを開催し、定期預金を組ませるように仕向けているというのが実態です。勧誘グループには、紹介者の定期預金として預け入れられた額の5%が、設定された満期までの間毎年入ってくるなどの条件を提示して、ブローカー役を担わせています。

 

なお、最近は米国のオフショア投資信託銀行(キャピタルトラスト)「アジアンバンク」なる銀行の話も挙がっているようですが、スキームや母体の健全性については不明なため、勧誘者等の話を鵜呑みにせず、各々が情報を精査するように助言いたします。

 

オウンバンクのオーナーは泉忠司とも親しい松林克美

松林克美と泉忠司

松林克美(左)と泉忠司

オウンバンクを買収して現在会長職に就いているのは、あのノアコインを仕掛けた泉忠司とも親しい松林克美という人物です。彼らがなぜフィリピン大好きなのか理由はわかりませんが、彼らの金融スキームにとってフィリピンは都合の良い土台が整っているということは想像に難くありません。

 

泉忠司をはじめ、かつてADA・カルダノを日本で大きく広めていたグループは、フィリピンのドゥテルテ大統領の弟や親族などが出席するパーティーにも現れており、こうした表社会で地位・権力のある人物との関係を仮想通貨で稼いだお金を使って深め、新しいカモを探して搾取しようとしている連中ですので非常に危険です。

 

彼らはオウンバンク以外にも、フィリピンの不動産購入を斡旋するセミナーなどを開催し、実際に興味を持った人がいれば仲介してブローカー役を担うこともあるそうですが、情報商材屋もとい詐欺師の泉忠司しかり、彼らの実際の素性はあまりにも真っ黒ですので、言われたことをそのまま信用してお金を払うような行為は、詐欺師にお金を献上することと同義だとも言えるでしょう。

 

騙された人は泣き寝入りするしかない 

過去の同様の事例を見てみると、銀行に預け入れたと思っていたお金がポンジスキーム式に運用されていたり、計画倒産をして資金の保全も行なっていなかったり、最終的には預金者が嵌め込まれて搾取されるという結末を迎えます。また、ブローカーを何人も介して運営元にお金が渡るため、詐欺や横領の立証も極めて困難であり、結局騙された方は泣き寝入りをするしかないというパターンが多くあります。

 

そもそも未認可の個人・業者が違法業務を行なっている状態ですので、その時点から大きな危険性を孕んでいるのです。

 

オウンバンク本店の場所を見てみると…

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銀行としてはお粗末としか言えないこちらの建物がオウンバンクの本店です。

  • フィリピンは人口の2割程度しか銀行口座は持っていないから
  • 銀行を利用するのはほぼ事業者だけで小切手の取り扱いが中心
  • オウンバンクは農村部の小さな銀行

という理由で銀行の建物がvery poorである弁明をしているようですが、銀行強盗にも遭いそうな状態の銀行に多額の預金をするリスクについてはよく考えなければなりません。後半でオウンバンクへの預金の勧誘手段に関する注意点も記していますので、誘われて検討しているというような人は、必ずそれも合わせて慎重に確認をするようにしてください。

 

ペイオフは110万円まで

ペイオフとは金融機関が破綻したときに、銀行の加盟している預金保険機関が保全していた顧客資産の払い出しを行うことですが、フィリピンの銀行は1口座あたり50万ペソ、日本円にして110万円までしかペイオフの補償を受けることはできません(日本の金融機関は1口座あたり1000万円まで)。つまり、多額の預金を預け入れて計画倒産をされてしまうと、110万円以上は戻ってこない可能性が高いということになります。

 

また、前述の通りブローカーが間でお金を抜いてさらに預金残高証明書を偽造したりする悪質なケースもあるので、実際には銀行が倒産してもペイオフすら受けられずに多額の資産を失ってしまうという事例も過去にありました。オウンバンクの運営の詳細はわかりかねますが、こうした事態が起こってしまう可能性はゼロではないという点には十分注意しなければなりません。

 

金融庁からの警告

最近、銀行ではない業者が、外国に実在する銀行名が記載されたパンフレット等を使って、日本に居ながら高金利の預金口座を開設できるなどと勧誘する事例が見られます。

しかし、日本に居ながらにして、日本に拠点のない外国の銀行の預金口座を開設したり、預金をしたりするには、「外国銀行代理銀行」として認可を受けた銀行で手続をする必要があります。

従って、上記事例のような業者の場合、手数料や預金口座の開設資金を騙し取る詐欺である可能性が極めて高いと考えられますので、くれぐれもご注意ください。

なお、預金の受入れ等を行える金融機関等については、「免許・認可・登録等を受けている業者一覧」でご確認ください。この一覧には、「外国銀行代理銀行」も掲載されているほか、預金取扱等金融機関(銀行、信用金庫、信用組合など)、銀行等代理業者も確認できます。

 

預金口座開設の勧誘に関する注意喚起について:金融庁

金融庁からも、2015年にこうした事例に関する注意喚起が発せられているのですが、毎年のように被害者の声が上がってきますし、私の知り合いにも騙されてしまった人がいました。大学を卒業して就職したばかりの若者から、現役バリバリの経営者、老後の資産運用手段を探している高齢者まで、あらゆる人がターゲットになっています

 

勧誘ツアーの実態

フィリピンやマレーシアに格安で行けて高級ホテルにも宿泊できるといったツアーを紹介し、その中でセミナーと定期預金の勧誘が行われるケースもあります。「相手にお世話になった」「この人は悪い人じゃない」という心理を利用して搾取しようとしているパターンですので、注意するようにしてください。

 

海外の投資に関しては、このような銀行預金のスキームから不動産投資、仮想通貨などなど金融庁未認可の怪しいものが数え切れないほどたくさんありますので、十分注意しましょう。海外への投資は高利率が謳われていて一見魅力的なものも多いですが、きちんと認可を受けているソーシャルレンディング業者や、投資信託以外は信用してはいけません

 

少額から高金利の海外投資ができるソーシャルレンディングについては、以下の記事もご覧ください。

playbaseball.hatenablog.com