儲からない?ビットコインFXの自動売買ツール(BOT)やミラートレードの注意点

ビットコインFX(ビットコインのCFD=差金決済取引)専用の自動売買ツール(BOT)やミラートレード(他の人と同じドレードをする)で儲けたいと思っている方は多いかもしれませんが、少しだけ注意喚起をさせてください。

 

優秀なツールを使ったり、優秀なトレーダーのポジションを完璧に再現できれば勝率は高くなると考えられがちですが、「ビットコインの市場はまだまだ板が薄い」という点を考慮すると、BOT取引やミラートレードの与えるマーケットインパクト(価格への影響)は利用者が増えれば増えるほど大きくなり、利益を上げられる幅も小さくなってしまいます

 

為替であれば数億円規模の注文が与えるマーケットインパクトはたかがしれていますが、ビットコインFXの場合はそうは行きません。成り行き注文を利用するシステムであれば、大元が想定している価格とエンドユーザーの約定価格が大きく離れてしまう可能性もあるでしょう。

 

つまり、同じツールを使っている人同士、同じシグナルを利用している人同士で、パイの奪い合いが起こってしまうのです。「優秀」と言われるツールやトレーダーの元にはどんどん人が集まっていくため、利用者に制限をかけないで個人が好きなロットで回すようになると、そもそものロジックの優位性も崩れてしまう可能性があります。

 

 

 

レバレッジでのスイングトレードであれば数千円程度は誤差の範囲内ですので、利用者が多少増えても影響は受けにくいかもしれませんが、細かく利益を取りに行くスキャルピングトレードが主体の場合は、利用者同士の潰し合いが起こってしまう可能性が特に高いです。

 

本当に稼げるツールが中々出回らない原因として「優秀なロジックで取引していない詐欺的なツールがある」という理由と、「元々は稼げていたツールだが、利用者が多くなるとマーケットインパクトの影響で儲からない人も出てきてしまう」という理由があると思われます。

 

そもそも詐欺的な商品が出回ることも多いのですが、優秀な商品でも対策されたり利用者が多くなると途端に稼げなくなってしまう場合があるということも頭に入れておきましょう。