同社は、仮想通貨交換業者登録申請中の「みなし業者」。3月8日、「100%株主だった経営企画部長が、利用者から預かったビットコインを私的に流用していた」などとし、金融庁から1カ月の業務停止命令を受けていた。同社は流用があった事実を認め、同日以降、仮想通貨と円の出金以外の機能を停止している。「流用された仮想通貨は全額戻し入れており、顧客の財産が不足している状態ではない」という。
今年3月時点で仮想通貨交換業者の「みなし業者」として営業していたビットステーションが、役員による顧客資産の私的流用があったことを発表し、その後正規の交換業者への登録を見送るという報道がありました。この件の続報についてはジャーナリストの山岡氏が記事で指摘されています。
参考:アクセスジャーナル | 仮想通貨交換業廃業ーーあの「ビットステーション」“生みの親”の現状
ここでは、問題となった「役員による顧客資産の私的流用」について、同社役員の田中健太氏がビットコインFXをやるために使ったのではないかという疑惑について書いていきます。
田中健太のツイッターアカウント
田中健太氏本人のツイッターアカウントは既に削除されてしまっているのですが、田中健太氏のネカマアカウントは現在もなお稼働しています。
ゆんち@こなた (@bitcoin_comcom) | Twitter
元々このアカウントは「金融女子9号」という名前で、田中健太氏と同じツイートを度々投稿していたことから、特定は容易でした。
金融女子9号、お前田中だろw#kubera #taocoin #ラプレマ #ビットステーション pic.twitter.com/qGcaRQBemM
— ㊙️おまるマン (@bit_weapon) November 22, 2017
さらに同アカウントが田中健太氏のものであることを裏付ける理由に、同氏の「子どもの画像」があります。
こちらが2017年5月に「ゆんち@こなた(当時は「金融女子9号」)」のアカウントに投稿された画像です。コインチェックの価格表示ウィジェットに大部分が隠れてしまっていますが、背景には子どもが写っており、さらにその子どもはお祭りに際して青色の法被を着ていることがわかります。
そしてこちらは田中健太氏が別のSNSにてアップロードしていた自身の子どもの画像です。青色の法被が一致していることが確認可能です。
これらの証拠から田中健太氏がこのアカウントの持ち主であることは明らかです。
ビットコインFXで年次損益マイナス1000万円以上
こちらは2017年8月31日に田中健太氏ネカマ用アカウントが投稿していた画像ですが、証拠金約2000万円に対してレバレッジ15倍をほぼフルで使ってビットコインFXをやっていることがわかります。
次にこちらが11月18日に同ネカマアカウントで投稿された画像です。年次損益の部分は白く塗りつぶされていますが、頭の「−1」の部分は消しきれておらず、数字の位置からすると2017年11月時点でマイナス1000万円以上の損失を出してしまっていることがわかります。
ビットフライヤーの損益計算の仕組み上、BTCFXのみならず現物の値動きも損益に換算されるのですが、2017年夏から秋にかけてはビットコインの価格は上昇一方通行であったため、損失は現物の値下がりで生じたのではなく、ビットコインFXで出たものであることは明らかです。
この取引の証拠金としてビットステーションの顧客資産が用いられたのかどうかというところまではわかりませんが、「私的流用」という事実があり、さらに「トレードで大損をしていた」という事実もあります。そして何より、田中健太氏がレバレッジ15倍をフルに使って超絶ハイレバトレードを行なっていたことも、自身のネカマアカウントで投稿した画像により明らかになっています。
このようなハイレバトレードを常にやっていたとすれば、最初は自分の資産でやっていたものの、大損をしてしまった後に顧客資産に手をつけてしまったという可能性はゼロでは無さそうです。
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