バイナリーオプションはハイorローの二択で、全くの初心者でも確率論で50%は勝ててしまいます。しかし勝率50%ではペイアウトの倍率が1.8倍前後のバイナリーオプション取引では最終的に資産は減ってしまいます。そして、勝てるトレーダーと勝てないトレーダーには決定的な違いが存在します。それは一体どんなものなのでしょうか。
負けるトレーダーは損失を先送りして掛け金を増やす
バイナリーオプションは掛け金の額に応じてペイアウトが払い出されるため、負けた後にロットを大きくしてその前の取引の損失も取り戻そうとしてしまう人がいます。いわゆる「マーチン（マーチンゲール法）」と呼ばれるこの手法ですが、この手法は「目先の損失を先送りにさせているだけ」の手法で、期待値は一切ありません。
バイナリーオプションでは勝率を高めてトレードをしなければいけないのに、直前の負けを取り返すために取引金額を引き上げても、そのトレードの勝率が上がる訳では無いため、例えそこで一時的に取り返すことができたとしても、そもそもの勝率が低い状態でこの手法を繰り返すと最終的に資産は減る計算になります。バイナリーオプションは2択のギャンブル要素が強いため、つい頭に血が上ってしまってマーチンを繰り返しているような人も見かけますが、絶対にやってはいけません。
勝てるトレーダーは一定の取引額をキープする
勝てるトレーダーは、自分が資産を増やすために必要なのはただ一つ「勝率を高める（維持する）こと」だということを理解しているため、目先の損失を先送りして期待値の無いトレードをすることは絶対にありません。「バイナリーで儲けています」と吹聴する似非トレーダーにもマーチンゲール法を平気で使うような偽物が多くいますが、彼らから学べるようなことは一切ありませんので、絶対に関わらないようにしてください。
損益分岐点について
バイナリーオプションで勝てるトレーダーとはすなわち「損益分岐点以上の勝率を継続して出せるトレーダー」のことであり、目先の損失を取り戻すために期待値の無いトレードをするようなことはありません。損益分岐点は100÷ペイアウト率で求めることができ、ペイアウト率が1.8倍であれば55.56%以上の勝率が出せればトレードで儲けることができるということになります。
逆に考えると、このペイアウト率の場合は勝率55%以下で取引を続けると資産が減っていってしまうという予測が可能です。負けるトレーダーはこの損益分岐点の計算すらせずただなんとなく「何勝何敗」「いくら増えた」と成績だけを見てしまうのですが、まずは自分の使っている業者のペイアウト率を確認し、デモ口座での取引や少額での取引を繰り返して自分が損益分岐点以上の成績を残せるのかどうかをチェックするところから始めなければなりません。
バイナリーオプションは「上か下かの二択だから初心者でも簡単」というようなものではありません。二択だからこそ勝率の高いポイントを見極めて取引していかなければならないのです。
以上のことがバイナリーオプションで勝つトレーダーと負けるトレーダーの決定的な違いです。「バイナリーを教えます」といういわゆるレクチャー・配信系の詐欺師はこの損失を先送りするマーチンを使って勝率をごまかしているケースがあるため、十分注意しなければなりません。また、勝率70%以上などと謳って宣伝されている取引ツールのようなものでもマーチンで実際の期待値を偽装しているケースがあります。
「必勝法」「攻略法」のようなものは、一般人の手元には出回りません。為替相場は常に変動するもので、今まで通用していた手法が明日から急に通用しなくなるようなことも十分考えられます。相場とは本来常に検証が必要なもので、勝てるトレーダーほど常に分析を怠りません。
「誰でも簡単」と言って客寄せをしてデタラメなツールに騙されて資産を失ってしまう人が多いので、十分注意するようにしてください。
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