新興国市場でも注目度の高い、インドの株式市場に関する2019年の見通しを簡単にまとめました。
2019年のSENSEX指数チャート分析
過去半年のSENSEX(インド株式のインデックス指数)は下落する格好になっています。ダウや日経を含めて株価指数は昨年秋から下落傾向にあり、その後反発してもみ合っている状況ですが、SENSEXも世界の株価と連動して似たような動きをしていると言えるでしょう。
25日と75日の移動平均線を見ると一旦デッドクロスを示しており、反転して売り場が到来したかにも見えましたが、昨年4月の安値付近である34,000(単位はインドルピー)を少し割った辺りできちんと反発している点を見ると、チャート的にもまだ上を目指せる状態なのかなという印象です。ただし、昨年と比べて上昇の動きは弱いため、何か不安材料があれば大きく下落する可能性は比較的高いと思われます。
昨年はトルコリラの大暴落により新興国市場には暗雲が立ち込める格好となりましたが、今年も引き続きどこかの国で経済・通貨危機が起これば新興国からは資金が引き上げられ、インドの株価も影響を受ける可能性が大いにあります。アメリカとメキシコの国境問題でメキシコペソが影響を受けるなどの事例が考えられます。また、米中貿易摩擦の影響でリスクオフムードが高まるような動きが起こった場合も大きな下落が発生するかもしれません。
ただし、中長期で見るのであればインドの市場には好材料はまだまだ多く考えられますので、割高では無いかという点を意識しながら買いの方向性を見ておくのが良いのでは無いでしょうか。
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