Buzz Feed Newsの調査によると、日本時間の2019年2月23日に「予防接種はしない方が良い」といった内容のYouTubeの動画に対して広告が配信されていないことが確認されたとのこと。YouTubeは陰謀論などに対する規制を強化していく方針を打ち出していましたが、反予防接種を唱える動画は「危険で有害なコンテンツ」として認識されました。YouTubeの広報担当者は「反予防接種のプロモーションを行う動画は明確なポリシー違反である」というコメントを残しています。
YouTube内で予防接種に関連するワードで検索を行うとWikipediaの予防接種・ワクチンに関連するリンクが表示され、ユーザー自身による検証・調査を促すような機能がすでに実装されていますが、今回は広告を止めるという措置にまで至ることになりました。
YouTubeではかねてより「危険なコンテンツ」と「娯楽混じりの陰謀論(都市伝説的なもの)」の区別は難しいという点でこのようなコンテンツに対する規制は行なっていませんでしたが、予防接種に関するコンテンツは間違った情報が大きく拡散されると公衆衛生上の問題も生じると判断し、クリエイターにとっては厳しい処分が下されました。
Facebookもこうした投稿に関する制限・規制を設けることを検討しているということで、今後はプラットフォーム主導でコンテンツの管理・検閲体制が強化されていくことが予想されます。
Pinterestでは"vaccination(予防接種)"と検索すると、「このトピックに関するピンはコミュニティガイドラインに違反することが多いため、現在のところ検索結果を表示できません。」という表示が出るというような対応がなされています。
日本でも「予防接種・ワクチンは製薬会社の利権で〜〜〜」という陰謀論が囁かれることもありますが、生死にも関わる問題ですので、情報の扱い・拡散には慎重になる必要がありますね。
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