人気YouTuberの動画で一時的に広告が停止され「損失」は100万円以上か

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海外の人気YouTuber、Shane Dawson(チャンネル登録者数2000万人以上)が1月30日にアップロードした動画に12時間広告が配信されないという措置が取られていたことが、大きな反響を呼んでいます。"Conspiracy Theories with Shane Dawson"というタイトルで配信された動画(上部掲載)は、1時間半を超える長編の作品になっており、彼が巷で言われる「陰謀論」について検証・紹介する内容になっています。広告配信停止の措置は「陰謀論」に関係する部分ではなく、彼の動画内での「いたずら」が危険なものだと判断されたためです。

 

彼がこの動画をアップした直後に700万回以上再生されましたが、アップロードした数時間後に広告は一時配信停止となっていたため、彼は広告収益を受け取れない状態になっていました。本来広告が再生されていた場合には、彼の人気・影響力から推測すると100万円以上の広告収益が発生していた計算になります。

 

現在は収益化も認められて広告も配信再開となっています。YouTubeは先日危険な動画の規制などを規定して収益化できる動画のガイドラインを改訂しましたが、その中には陰謀論などの物議を醸すコンテンツについても規制対象となる記述があったため、この動画はその部分に触れたのではないかという憶測が広がりました。

 

彼の動画についたコメントを見てみると、

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「Shaneflixが始まったらNetflixを辞めてそっちを見るよ」

 

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「政府はこの動画が拡散されるのを望まなかったのだろう」

 

「最初見たときに広告がついてなかったから、後で広告がついたらまた見るよ」

 

以上のように、彼が陰謀論に関するコンテンツを配信したため政治的判断で規制を受け、それでも応援するという声が上がっています。最終的にYouTubeは彼の動画を見直した上で「収益化ガイドライン違反は無い」と判断したため広告がつくようになりましたが、YouTube側のミスで彼は100万円以上の収益機会を失い、その背景には政府による嫌がらせがあったのでは無いかということで物議を醸しました。

 

日本でもガイドライン違反があったとしてラファエル氏のチャンネルがbanの措置を受けるなど、コンテンツの規制に関しての議論が活発になっていますが、広告収益を頼りに事業を行なっているクリエイターにとって、広告配信停止は死活問題です。その背景にまさに「陰謀」があったのでは無いかということで、表現の自由と規制について色々と考えさせられるニュースでした。

 

 

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