写真:TechCrunch
Facebokは、独自のVPN(仮想ネットワーク)を通じて、同社サービスを利用している人のWEB上での行動をモニタリングするという調査を2016年から行なっていました。モニタリングのサンプルは13歳から25歳までの若者から抽出され、協力者には月額20ドルの報酬が支払われていました。
しかし、このモニタリングはiPhoneユーザーに対しては行うことができなくなりました。理由は、AppleのiOS向けに提供されているアプリケーションで行動監視のモニタリングを行う機能を立ち上げデータを収集することが禁じられているからです。Facebookは今後同モニタリングはAndroidデバイスを利用している人のみを対象に行うとアナウンスしています。
また、GoogleもFacebookと同様の手法で利用者の行動をモニタリングしていましたが、このアプリもすでに利用できなくなっています。Appleは「こうしたアプリケーションは従業員にのみ利用されるべきだ」と述べており、Facebookのものと同様に使用禁止になりました。
Facebook、Googleなど大規模なプラットフォームを運営する企業にとって、ビッグデータの収集ができるというアドバンテージは競合他社を寄せ付けない強力な武器になっていました。しかし、プライバシー、セキュリティの観点から、Appleはそうしたアプリケーションを排除しており、今後の施策も気になるところです。
参考
Facebook has been paying teens $20 a month for total access to their phone activity - The Verge
Google also monitored iPhone usage with a private app - The Verge