プロレス10年以上見てるけど「吊り天井固め」なんて初めて聞いたよ?

2017年3月18日追記

この件に関して正式な処分が下ったようなので、詳細は下記リンクからご覧いただければと思う。

滋賀県警、セクハラで処分 女性署員にプロレス技 - 西日本新聞

 

「吊り天井固め」という関節技の名前を、まさかツイッターやネットニュースでこれほど数多く見かける日が来るということは、この技の別名「ロメロスペシャル」を得意技としていることで有名な獣神サンダーライガー氏でも想像したことはなかったでしょう。

 

www.youtube.com

 

この動画はプロレス技の練習をされている方が撮影されたものですが、ちゃんとキマってないですね。ロメロスペシャルはもっとかけられる側の上半身にストレッチを加える必要があります。Youtubeで検索してみましたが、著作権の確認ができる本家の映像は無かったため、参考でこちらをご紹介。本家の技に酔いしれたい人はYoutubeにて「ロメロスペシャル」で検索してみましょう。

 

さて、見た目のインパクトが絶大なこの技、テレビ番組のドッキリなんかでもライガー氏がキメているのを見かけたことがある人もいらっしゃるかもしれません。でも「吊り天井固め」という和名があるのはプロレスファン歴10年以上の私でも知りませんでした。なぜ「ロメロスペシャル」ではなく『吊り天井固め』がこれほどネット界隈を騒がせたのか、それはある報道に由来していました。

 

スポンサーリンク

 

 

www.sankei.com

 

その報道とはこちら。アイキャッチ画像のイラストが既に滑稽ですし、読む前から突っ込みどころ満載なのですが、どうやら滋賀県警長浜署に勤務する男性署員が、懇親会の飲みの席にて他の参加者にプロレス技をかけ、スカートを着用した女性署員にも「吊り天井固め」をキメていたことが明らかになったのです。

 

 監察官室によると、懇親会は昨年11月22日、同署地域課が同市内の飲食店で開催。25人が参加した。この際、男性署員が余興で数人にプロレス技をかけ始め、20代の女性署員2人にもかけた。女性署員にかけたのは、うつぶせに寝た相手の両足を自分の足に絡ませて固定し、相手の両手をそれぞれつかんで空中であおむけに体を反らせる「つり天井固め」と呼ばれる技。女性の1人はスカートをはいていた。

スカートはいた女性署員にプロレス「つり天井固め」 長浜署懇親会…滋賀県警、セクハラの可能性調査 - 産経WEST

 

男性署員らが懇親会の様子を携帯電話で撮影しており、懇親会終了後に出席者数人で共有したことがきっかけで報道に至ったようです。

 

吊り天井固め、いや、やっぱり言い慣れないのでロメロスペシャルって言いますね。ロメロスペシャルは技の性質上、勢いを付けて後ろに転がりながら相手を持ち上げなければいけないので、そのときの勢いで体に無理なストレッチがかかってしまうこともあります。

 

スカートを履いていたからセクハラじゃないか」という議論の前に、

・女性も警察官で日ごろ訓練をしている

・お酒の席のノリ

という要素を加味したとしても、そもそもやっぱりリスクがあるプロレス技を冗談半分でかけ、それを動画に撮影するという行為自体、警察官の行動としてはおかしなところがたくさんありますよね。

 

とにかく、私がこの報道を見て強く思ったことはただ一つ。

 

プロレス10年以上見てるけど「吊り天井固め」なんて初めて聞いたよ?

 

そしてやっぱりこれはロメロスペシャルだしライガーの技だよ。

 

ちなみに私はWWEをはじめとするアメプロフリークなので、日本のプロレスが好きな人にとってはもしかしたら吊り天井固めっていう名前も常識かもしれないです。もしそうだったらごめんなさい。

「文字数に応じて報酬を支払うつもりは無い」というクライアントとバトルになった話

クラウドソーシングでSEO対策のためにコンテンツを作成するというお仕事を受けたときの話です。

 

クライアントさんは、WEB制作全般をメインにやっている会社なのですが、アフィリエイトサイトも運営しているため、そのサイトの検索順位アップに必要なコンテンツを作成するように依頼を受けました。つまりは「検索順位が上がる記事を書いてくれ」というお仕事の内容です。

 

それに対して、私は設定したキーワードに必要なコンテンツのタイトルを考え、検索1位を取るために必要だと考えられる文字数に応じて見積もりを提出しました。するとそれに対して返ってきたのは、

 

「うちは文字数に応じて(文字単価で)報酬を支払うつもりは無い」

 

というメッセージでした。本当にこれだけの文面でしたので、どういう意図で言っているのか、そして書いた記事に対してどのようにして報酬を支払うつもりなのかを聞くために電話をしました。

 

電話では、クライアントのこの発言には次のような意図があったと伺いました。

・文字数に応じて支払うと、文字数稼ぎで質の低いコンテンツを納品されるかもしれない

・質が高ければ高く買い取っても良い

 

クライアントの言いたいことはわかるのですが正直「それなら最初に言ってくれよ」と思ってしまいました。

 

私は「このサイトに足りないコンテンツのタイトルと記事の内容をチェックしていただき、できればそのコンテンツを作成してください(作成できない場合は外注します)」という依頼を受けたので「このタイトルでこのくらいのボリュームで作成するのであれば、このくらいの金額を下さい」というところを明らかにしたまでです。

 

しかし、「質が低かったら困る」という理由で自分の仕事に対してどれくらいの金額がつくのかわからないままその作業をするというのは、正直「最低買取金額」でも決まってない限りは不可能です。

 

そこで試しに過去に作成した同じようなテーマで作成したコンテンツを見てもらうと、「このくらいの内容であれば2万円~3万円はお支払いできます」とのことでしたので、「私のコンテンツの質を見ていただいた上で、質は同程度に仕上げられますので、これから作成するコンテンツが最低でもいくらになるか教えていただけませんか?」という問い合わせをしました。

 

するとやはり、「それは出来上がったものを見せてもらわないと無理」という返答が。

 

正直なところ、ライターやWEBコンテンツ作成の仕事に従事している人間は、「作業のボリューム」と「単価」を掛け合わせたところでその仕事を受けるかどうか判断します。それなのに、完成して納品するまで「いくらになるかわからない」という仕事の依頼の仕方は、正直なところ納得できませんでした。

 

確かに文字数を稼いだコンテンツが無価値なのはわかりますが、それでも作業量と報酬にはある程度相関性がありますし、私はこの案件に応募する時点で過去作成したWEBコンテンツを見せた上で依頼を受けました。

 

そして、それに加えて他にも「自分の仕事の質」を見せているのだから見積もりが全くできないなんてことは無いだろうと再度尋ねました。しかし、クライアント側も一歩も譲らず。今回の案件はパスすることにしました。

 

私のスタンスとしては「最低限どのくらいのお金が稼げるのかもわからない仕事は受けることができない」というもの。自営業ですし、自分の時間は有限で、自分の時間は資産でもあります。いくらになるかわからないモノづくりに時間を割くのはやはり不安です。結果的に自分が思っているより高い額がもらえる可能性があってもです。

 

まぁこういうクライアントは決して多いわけじゃなく、むしろほとんどは「文字単価○○円をベースに」という依頼をしてくれる場合がほとんどですので、これから同じような依頼が増えるわけではないでしょう。しかし、このクライアントにはハッキリ言っておくべきでした。

 

「そんな依頼の方法じゃライターは集まらねーよ」

 

と。

SXOって何?2017年最新のSEO情報

これからのSEO対策はSXO対策へシフトすると言われています。SXOとは"Search Experience Optimization"の略で、ユーザーエクスペリエンス最適化あるいはユーザー体験最適化などと呼ばれています。

 

Googleの検索エンジンのアルゴリズムは日々進歩していますが、コンテンツの質やキーワードとの関連性を判断するための機械学習が進められています。その学習システムとユーザーの検索意図を加味して、適切なコンテンツを届けるという手法がSEOのメインになるでしょう。

 

現在は、サジェストワードや関連検索キーワードでコンテンツの関連性や検索エンジンから見ての「評価」を高めることができますが、今後はより深い部分でコンテンツの質が判断される可能性が出てくるということです。

 

ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)最適化を目指すためには、サーチエンジンからあなたのWEBサイトのコンテンツにたどり着いた人が、どんな情報を求めているのか、何を得て帰っていくのかということをより意識しなければいけません。サーチコンソールやアナリティクスを用いてユーザーの訪問意図や動向を分析し、最大限の満足を届けられるようにすることが求められるでしょう。

Divvee Socialは詐欺確定?!スペインのブログを翻訳したら衝撃の事実が判明

Divveeに関する最新情報については下記リンクをご参照ください。

Divvee Social(ディビー、ディービー) カテゴリーの記事一覧

 

12月下旬に当ブログで取り上げたMLMだとされるDivvee(ディビー、ディービー)というサービスについて、詳細な情報をスペイン語で書いてあるブログの記事がありましたので、それを翻訳してみました。

 

その記事の結論から紹介させていただくと、

「Divveeは99%詐欺。あなたは登録料の25ドルと作業に割く時間を無駄にするだけだ」

というものになりますが、なぜそのような結論に至るのか、見てみましょう。

 

 

以下翻訳文

 

Divvee Socialは、アメリカ、中南米諸国、そしてスペインなどの国で人気を集めつつあるマルチレベルビジネスである。このマルチレベルビジネスは、異なるプラットフォームから携帯デバイス向けのアプリケーションを評価・コメントするというタスクを行うことでお金を稼ぐことができるという仕組みだ。

 

Divvee Socialが展開するビジネスモデルはTelexfree、Libertagia などのそれに類似しており、多額の投資を集めた末に消えて戻って来なくなってしまうということは既にわかっている。

 

このビジネスの基盤とスタートアップに関する情報は明らかにされておらず、当ブログ(掲載元)へDivvee Socialに対する不満を明かしてくれたある人物によると、Divveeは当初2015年3月から運営をスタートすると主張していたが、正式ローンチの時期をいつも先送りにし、現在は2017年1月10日に正式オープンが予定されているとのことだ。

 

CEO兼共同創業者であるDarren OlayanとRichard SmithはそれぞれWake Up Now(日本でも一時期話題になっていたMLM)の詐欺行為に以前関与しており、Richard SmithはWake Up Nowの共同創業者で、Darren OlayanはWake Up Nowでマスターディストリビューターの称号を手にしていた。

 

Wake Up Nowは実在・仮想の製品をインターネット上で販売するというマルチレベルビジネスで、現在はもう既に存在しない。数多くの人々がこのマルチ式詐欺で被害を被ることになった。YoutubeでDarren Olayanの名前を検索してみると、Divveeのプロモーションを行っている動画を見ることができるが、Darren Olayan、Richard Smithそれぞれの名前に"Wake Up Now"を加えて検索すれば、同様の動画が見つかる。

 

新しいマルチレベルビジネスの創業者やCEOは通常、マルチレベルビジネスの経験を有しているが、彼らが始めようとしている新たなビジネスにも、同様のマルチレベルの仕組みが残っている。厳しく言ってしまえば、彼らはWake Up Nowでの詐欺行為で刑務所に入るべきで、2度とこのようなビジネスの促進を行うべきではない。

 

Divvee Socialが提示している報酬制度は、直下に3人を置く最大10段階のシステムであり、Wake Up Nowのそれのコピーである。そしてこれは、10人以上の直接紹介者がいなければ10レベルには到達できないという不親切な制限がかけられている。この3×10システム下における報酬システムは非常に複雑である。

 

Divvee Sociaの公式サイトで12月20日に、CEOらより、インターネット上に公開されている全ての資料や紹介用の広告を削除するようにという通達がなされた。その詳細は判明していないが、Apple StoreやGoogle Play Store、Microsoft Storeなどの広く知られたブランドの名前を出してしまった故に訴訟問題に発展することを防ぐという意図があったと推測できる。その後、「全てのアフィリエイター発信情報がWEB上から削除されなければ、誰も手数料や紹介料を受け取ることはできない」という通達があった。情報の拡散は、Divvee Socialが直接発信するものだけに限られることになった。

 

スポンサーリンク

 

 

詐欺の兆候

1.内部通報者の証言どおり、Divvee Socialは2015年からメンバーを募集しているが、依然として正式ローンチ前であり、現時点で報酬を受け取った者は誰一人としていない。

 

2.CEOと創業者は、以前はWake Up Nowの詐欺に関与しており、現在は別の詐欺に加えて同じ報酬システムをコピーしている。

 

3.このマルチレベルビジネスには、持続可能な製品やサービスは存在しない。アプリケーションの評価等を通じて収益を上げた場合、その根源を証明するためにアプリケーションの作成者と契約を示す必要がある。

 

4.もしアフィリエイターが「働く」というのであれば、25ドル(登録料)は一体何のために支払うのだろうか?

 

5.現在のところこのビジネスは停止されているが、今後メンバーの募集が再開されない場合、既に25ドルを払っている人が詐欺の被害者となる。再開されるようであれば、今後新しい被害者も増え続ける。

 

6.お金を稼ぐためにタスクの遂行を求められるマルチレベルビジネスは、全てピラミッド型の形態であることは明らかだ。

 

7.当ブログ(掲載元)への情報提供者が指摘しているように、会社の公式サイトには、関連会社、クライアント、または会社の対象となる利用条件が示されていないため、すべてが非公式に処理されているようだ。

 

結論

これまで述べてきた通りであるが、Divvee Socialは99%ピラミッド式の詐欺である。25ドルを支払うこと、タスクのために時間を浪費することは賢明ではない。

 

以上

 

スポンサーリンク

 

 

はい、長くなりましたが、CEOや関係者が詐欺ビジネスとして認知されていたWake Up Nowに関わっていたというのは衝撃的な事実でした。これで詐欺であることがほぼ確実と言える状態になったのではないでしょうか。勧誘されて興味があるという人も、手を出さないほうが賢明でしょう。

 

 以前のDivveeに関するエントリーはこちら。

playbaseball.hatenablog.com

 

 

元記事

telexfreeuniverteam.com

 

 

▼PR

ソーシャルレンディングならクラウドクレジット
仮想通貨積み立て
株式投資のプロが100時間以上分析しつくした推奨銘柄をご提供!
【全国対応】即日キャッシングの[いつも]※来店不要※

 

 

完全ひとりビジネスを始めるための本 自宅にこもったまま安定して稼ぎたい!

完全ひとりビジネスを始めるための本 自宅にこもったまま安定して稼ぎたい!

 
僕らが自由に生きるためのシンプルなメソッド: 在宅ネットビジネスで月収増!

僕らが自由に生きるためのシンプルなメソッド: 在宅ネットビジネスで月収増!

 

 

2016年のSEOコンサルタントとしての仕事を振り返って

確定申告のために帳簿をまとめながら、2016年の仕事を振り返ってみました。

 

報酬の内訳で最も多かったのは「コンテンツ作製費」で、SEO対策に関連して、クライアントのサイトに必要なコンテンツを作製した際に受け取った報酬です。これを見ると、自分の仕事にはライター業としての側面がかなり強いことを改めて実感しました。ブログは推敲せずに割りとテキトーな文章を書いてしまうことも多いのですが、仕事のスキルアップのためにも日々文章を丁寧に書くことをもっともっと意識していきたいなと思う次第です。

 

2番目に多かったのは「業務委託費」で、SEO対策に必要なコンテンツの調査、対策指示書の作製やアクセス解析を行った際に受け取った報酬です。検索順位を上げればサイトを訪れる見込み客の絶対数は増加するのですが、思うようにコンバージョン数が上がらない場合には、その原因を究明し改善策を提示できることが重要です。

 

今までの経験のおかげか、コンテンツをパッと見ればコンバージョンが低い原因や対策は考え出せる状態にありますが、コンバージョン率アップのノウハウを最大限適用しても結果が出ないケースも、数は少ないもののあったことは事実です。こうしたときにどのような施策が有効なのか、費用対効果を判断した上で適切な施策を打ち出せるよう、自身の作業内容をより体系化していきたいなというのが2つ目に思ったことです。

 

自分の仕事は検索結果の向上を実現し、見込み客の絶対数を増加させるというものですが、その先にあるもの=成約数の増加という結果にもよりこだわっていかなければいけないと思っています。

 

また、従来の成功するコンテンツマーケティングのパターンからは外れたサイトを運営し、どこまでコンバージョンが獲得できるのかといった実験も行っていますが、やはり「成功例には裏付けがある」ということを痛感する結果しか得られていません。しかし、今はちょっとしたきっかけでコンテンツがバズり、大きな集客ができる可能性も十分に考えられる時代です。そのチャンスを逃さないように、日々研究を怠らないようにしていきたいなというのが、2016年を振り返って思ったことです。

キンコン西野が『えんとつ町のプペル』をSpotlightで無料公開し炎上中?!

 クラウドソーシングで4000万円以上の資金調達に成功し、Amazonでも相当数の予約数を記録するなど、発売前から話題になり、昨年10月の発売後には海外でも高い注目を集めていたお笑いコンビ、キングコングの西野さん他制作チームによる絵本『えんとつ町のプペル』ですが、この作品が今回WEB上で無料公開されたことで話題になっています(下記リンク参照)。

spotlight-media.jp

 

スポンサーリンク

 

 

上記リンクのページ下部にて、西野さんは無料公開した意図について、以下のように述べています。

実は今回、この絵本を最後まで無料で公開したのは、とても勇気がいることでした。僕だけでなく、この作品に携わっているスタッフは、この絵本の売り上げで生活をしているからです。ただ一方で、「2000円の絵本は、子供が、子供の意思で手を出すことができない」という声も耳にしました。

 

たしかに、2000円は決して安くない値段です。僕は子供に届けたいと思うけれど、「お金」という理由だけで、受け取りたくても受け取れない子がいる事実。

 

だったらいっそのこと、「お金なんて取っ払ってしまおう」と思いました。『えんとつ町のプペル』を、お金を出して買いたい人は買って、無料で読みたい人は無料で読める絵本にしてしまおう、と。

同作品は現在Amazonの売り上げランキングでも絵本部門で第1位を記録していますが、時間的にも金銭的にもかなりの投資をして完成した「商品」を無料で公開することには、「話題を集める」というプロモーションのためというものに加えて、上に取り上げたような西野さんの心意気があったのだと推測されます。

 

公開した先のSpotlightがPV数に比例してインセンティブ報酬があることなどで批判も受けていますが、自身の知名度に加えて、「無料公開」という目新しい方法で大々的なプロモーションを行うというのは、さらなる話題集めとしては非常に優秀な戦略だと言えるでしょう。

 

「買った人に失礼」といった意見もあるようですが、このような批判は、実際に「モノ」としての形が残る絵本という商品の性質上、少々的外れかと思いますね。

 

これを見て「無料で見れるなら買わない」という人はほとんどいないでしょうし、むしろ「良い作品だったし買ってみようかな」と思う人が増えれば、芸術家の活動としても、商品のプロモーションとしても大成功だと個人的には思います。

 

えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル

 

 

実際のところ西野さんも自身のブログで

今朝、『えんとつ町のプペル』を完全無料化して、誰でも見れるようにしたところ、Amazonの売り上げが急激に伸びましたことをご報告いたします。 

 キングコング 西野 公式ブログ - 『えんとつ町のプペル』の完全無料にした結果… - Powered by LINE

 

と述べていますので、かなりの効果があったように思えます。

 

一方で、彼がブログで「お金の奴隷解放宣言」と表現していることに関しては、どうかなと思うところがあります。

僕の財産は、『えんとつ町のプペル』という《作品》だと思うのですが、
個人の財産を個人が独り占めするのではなく、分配し、皆の財産にしようと思いました。
皆が豊かになった方が、巡り巡って自分も豊かになるだろう、と。
『ギブ&テイク』ではなく『ギブ&ギブ』。
自分のことだけを考えても、その方が良いだろうと結論しました。

 


お金の奴隷解放宣言です。

 


これから、無料化できるところから無料化していって、『お金』なんて、そもそも存在しなかった時代や、地域で、おこなわれていた『恩で回す』ということをやってみます。

キングコング 西野 公式ブログ - お金の奴隷解放宣言。 - Powered by LINE

 

この絵本作品は、西野さんの、制作に携わったクリエイターの、そしてクラウドファンディングで資金援助を行った協力者の「資産」です。それを無料で解放したことは、決して「分配」とは言えないでしょう。これを商用利用自由とかにするならそう言えるかもしれませんが。

 

「お金の奴隷解放宣言」については色々意見したいことはあるのですが、こうした「炎上商法」は西野さんが得意としている分野でもありますので、ひとりの芸術家として、自身の「芸風」や「強み」を活かしたプロモーションができる人はそう多くありません。この点は私自身、高く評価していますので、批判についてはあえてしないでおこうかなと思っています。

DeNAパレット問題の現在(第三者委員会からのメールの内容)

 DeNAパレットの問題については過去のエントリーでも取り上げたのですが、今回はキュレーションメディアに関わったライターなどに第三者委員会からメールが届いたとのことで、その内容について取り上げてみます。

playbaseball.hatenablog.com

 

スポンサーリンク

 

 

※本メールは第三者委員会*からの要望を受け、告知としてお送りするものです。返信はできませんのでご注意下さい。

2017年1月16日
記事作成関係者各位

株式会社ディー・エヌ・エー
第三者委員会

キュレーションプラットフォーム事業に関するご意見をお寄せください

1.目的
 今般、キュレーションプラットフォーム事業における諸問題に関し、第三者委員会が設置されました。第三者委員会は、このたび、内部通報窓口を開設し、広く、皆様のご意見を募集することといたしました。つきましては、皆様のご意見や役立つ資料など、幅広くお寄せいただければと思います。
 ご意見の内容に関しましては、DeNAのキュレーションプラットフォーム事業の運営に関してこれまでお気付きになられた点や、問題があると感じられた点、その他第三者委員会に対して伝えておきたいことなど、何でも構いません。特に、記事作成に関するマニュアル等が、コピペ禁止といいながら、コピペには見えなくする方法を推奨するものと感じることがあったかについてご意見をいただければと思います。
 皆様におかれましては、上記の趣旨をご理解の上、ご協力頂けますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

2.本件通報窓口のご利用方法
 アドレスは伏せますまで、E-mailにて情報をお寄せください。
 このメールアドレスは、第三者委員会の事務局を務める西村あさひ法律事務所に開設されたものです。

3.ご利用に際してご留意頂きたい事項
   ご意見をお寄せ頂く際には、記名でも、匿名でも差し支えございません。匿名をご希望される場合は、GmailやYahoo!メール等のフリーメールアドレスから通報頂いて構いません。第三者委員会は、事前にご本人のご承諾をいただかない限り、ご意見をお寄せくださった方が誰かが分かるような形で、その内容をDeNAに伝えることはありません。
   なお、ご意見の内容によっては、第三者委員会が、ご意見をお寄せくださった方に対し、直接連絡させていただく場合がございます。

4.ご意見の募集期間
 調査等期間との関係上、ご意見の募集期間は2017年(平成29年)1月16日から同年1月31日までの間とさせていただきます。

以上

*第三者委員会の設置に関するお知らせ
http://dena.com/jp/press/2016/12/15/1/ 

第三者委員会がライターに情報の要求を求めているのは、「コピペに関するマニュアルなどがあったかどうか」というものが中心になっていますね。

 

DeNAパレット内のJOOYという男性向けメディアでは、以下のようなコピー禁止マニュアルがありましたので、他のキュレーションメディアでもおそらく同様のマニュアルがライターと共有されていたものと思われます。

資料:JOOY コピー文書禁止マニュアル - Google スライド

 

これに加えて、「私はコピペを一切しません」といった旨の同意書をweb署名付きで提出させています(前掲資料スライド8枚目参照)。

 

これだけを見ると、「記事作成に関するマニュアル等が、コピペ禁止といいながら、コピペには見えなくする方法を推奨するものと感じることがあったか」という点についてはNOと言えますが、ライターとのやり取りをするチャットワーク内では、記事を作成する際に「参考にするネタ元サイト」が提示されていたことが判明しています。

 

そうなれば当然、「この記事に書いてあるようなことを書いてね」という趣旨になりますよね。これはクラウドソーシングでよく見かける「リライト」の範囲なのかもしれませんが、出典は特に明示することなくこうしたリライトが横行していたようですので、結構黒い気がします。

 

全メディアを非公開にしたということで、一時期の燃え上がり具合から比べるとかなり下火になった気がしますが、第三者委員会が調査の結果どのような情報を公表するのか、私は個人的に注目しています。

道産子が教える雪が降った日のあるきかた

昨日、本日と全国的に寒波に覆われ、日本海側は九州、中国、関西、東海、関東地方など、降雪がほとんどない地域でも積雪が既に観測されています。東海地方には大雪警報も発令され、開催日にあたっていた中京競馬場のコースも真っ白に染まっていましたね。

 

私が住んでいる関西地方でも昨日の朝から冷たい風が強く吹き、ときどき雪が降り、そして夜には2センチほどの積雪が見られました。

 

スポンサーリンク

 

 

昨日から今日にかけてがセンター試験ということで、天候が受験生にも影響していたことが各地で報道されています。

 

www.j-cast.com

www.asahi.com

 

北海道では特急が止まって受験生をタクシー輸送したり、各地でのダイヤの乱れもあり、2千人以上の受験生に影響が及んだとされています。

 

ちなみに、「センター試験の日は雪が降る」なんて言われることもありますが、これを検証したまとめもありました。

matome.naver.jp

 

今日まで頑張ってきたはずなので、受験生のみなさんには風のイタズラに動揺しないように余裕を持って行動し、無事試験を受け終えていただきたいと思っております。

 

雪の影響は受験生だけでなく、全国各地のみなさんの「日常生活」にも影響を及ぼすことと思われますので、北海道出身の筆者が雪の日に気をつけるべきことを書きたいと思います。

 

スタッドレスタイヤを装着していない車の運転は違法

スタッドレスタイヤを履いていない場合やチェーンをつけていない場合、車の運転は絶対に止めましょう。沖縄県以外では、法律でも雪道を冬用タイヤを装着せずに走行することは禁止されています。

minkara.carview.co.jp

 

雪が路面に見えていなくても、みぞれ状になって残っている場合には、ブレーキを踏んだ際やハンドルを切った際に大きな影響を受ける場合があります。スタッドレスを着けている場合も、スピードはいつもより抑え、スリップなどにも慌てないよう「今日は滑るんだ」という認識を持って運転しなければいけません。

 

歩行者も車に十分注意を

歩行者のみなさんも足元の雪、そして路上の車に十分注意してくださいね。前述の通り、雪道に慣れていないドライバーが、さらにスタッドレスタイヤも装着せずに路上を走っている(違法行為)場合もありますので、信号をよく確認し、道路を横断する際には青信号でも注意するようにしましょう。

 

滑らない歩き方はある?

また、普段雪が降らない地方で積雪すると、雪で滑ってしまって転倒するという事故が各地で多発します。下記リンクに東京で発生した降雪の影響による転倒事故案件が紹介されていますが、特に高齢者の方は十分注意してお出かけしていただきたいものです。

www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp

 

さて「滑らない歩き方はあるのか」と問われると、道産子の筆者からしても、雪道は「滑るものだ」という自覚を持っていないと、たまに帰省して雪道を歩くときは転倒しそうになってしまう場合があります。雪が降って溶けて再凍結したツルツルの部分がある北海道の道路に比べれば、このくらいの積雪はスリップの危険度こそ下がるものの、慣れていない人にとってはやはり危険なもの。

 

特に、車の運転のところで挙げたのと同様、雪がみぞれ状になっているところでは靴の裏が雪の上で滑ってしまってバランスを崩しやすくなるので、できるだけ誰かが歩いた跡や、雪の無い部分を歩くようにしてください。

 

階段は特に注意して!

滑りやすく、そして特に危険な場所として、階段が考えられます。アスファルトではなく表面がツルツルしている素材の階段は非常に滑りやすくなっていますので、十分注意して上り下りするようにしましょう(特に下りるときに滑りやすいのでご注意を!)。

 

また、雪が溶けずに残りやすい日陰や、横断歩道の白い部分にも気をつけてください。そして、雪道を抜けても靴の裏に雪がついていたり、単純に雪が溶けた水によって、建物の中もスリップしやすい状態の地面になっている場合が多いです。建物に入る前には靴の裏の雪を落としてから入ったほうが良いでしょう。

 

杖の使用は非常に危険です

また、普段杖を携帯している方は、外出を控えた方が懸命でしょう。滑った際に杖でバランスを取ろうとして逆に打ち所が悪くなってしまったり、転倒してしまった際には、杖が周囲にとっての脅威になってしまうケースもあるからです。

 

もう一度確認。「雪の日は滑ります」

ここまで滑らない対策を少し書いてきましたが、それでも雪道は滑るものだと思っておき、いつもよりゆっくり行動するように心がけましょう。歩きスマホはかなり危険ですので止めましょう。受験生のみなさんも、雪道を歩きながら参考書を読んだりするのはやめましょうね。

競合に打ち勝つSEO対策コンテンツの作り方(キーワード選定方法を中心に)

WEB業界では、自分が運営するコンテンツ・ターゲットに類似した情報を扱うサイトを「競合」あるいは「競合サイト」と呼びます。そして競合サイトとは単に検索結果の上位表示を奪い合うだけでなく、見込み客となるユーザーも争奪することになります。

 

では、あなたが参入する分野に既に競合サイトがある場合は、どのようにして見込み客を獲得していけばいいのか、その方法について解説していきます。

 

SEO対策を行って見込み客獲得を目指す前に考えるべきこと

まずは、WEBサイトがグーグルに評価される「基準」を考えましょう。これを考えることで、競合に打ち勝てるWEBサイト作りの戦略が見えてきます。

 

スポンサーリンク

 

 

グーグルに評価されるWEBサイトの基準

・コンテンツの質

→クオリティが高ければ、評価も高い。

 

・被リンク数

→ペンギンアップデート以前ほどではないが「良いコンテンツにはリンクが集まる」という見方は現在も続いており、被リンクの数とサイトの評価にはある程度の相関性がある。

 

・サイトの運営歴

→基本的に、長ければ長いほど評価が高まる。

 

他にもさまざまな要素が関係しているのですが、SEO対策を行うときにまず意識すべきことは上記の3点になります。

 

つまり、検索エンジンで集客できるWEBサイトを運営するためには、質の高いコンテンツを継続的に発信していくことが求められます(被リンクは、良いコンテンツに自然に集まると仮定)。

 

しかし、ここで問題となるのは、既に質の高いコンテンツを長きに渡って発信している競合サイトがある場合です。この場合は、その競合サイトから自分のサイトにユーザーを取り込むためには、見込み客を絞るために対策する分野を細分化したり、競合よりもさらに質の高いコンテンツを発信していくことが必要とされます。

 

少し話は逸れますが、この基本を忠実に行ってユーザーの取り込みに成功した例としては、MARYやWELQを含めたDeNAパレットが考えられます。競合がそれほど強くない分野、あるいは競合に質・量を上回る形でコンテンツを発信していったため、検索エンジンにも強いWEBサイトになりました。

 

DeNAパレットは、クラウドソーシングを用いて信憑性の薄い医療情報を発信していったことも問題視されましたが、元々WELQが参入した医療分野は中途半端なアフィリエイトサイトも多く、継続してある程度の質を保ってコンテンツを発信していたため、それらに代わってWELQが上位表示され、サイトの評価も高まったと考えられます。

 

キーワードの選定作業

話を元に戻して、競合サイトが強い場合はどうするか、その場合について考えていきましょう。まず、どんなコンテンツでSEO対策をしようと思っても、キーワードの選定作業が一番最初に行われる作業であり、一番重要です。この最初の重要作業について、競合に打ち勝つためには、以下の3つのルールを守る必要があります。

 

競合に打ち勝つキーワード選定作業を行う際の3つのルール

①検索需要がある

②自分のビジネスモデルとマッチする

③質の高いコンテンツが用意できる

 

では、1つずつ説明していきましょう。

 

まずは ①検索需要がある についてですが、ある程度の検索需要、そして見込み客の獲得につながる分野でなければ、運営を継続するのは難しいでしょう。強い競合が存在する=お金になる分野 という考え方もできますが、限られた市場の見込み客をライバルサイトと取り合う前提ですので、その規模はある程度大きい方が好ましいでしょう。

 

そして ②自分のビジネスモデルとマッチする という部分については、自分が展開する商品(財・サービス)につながる分野でキーワード選定を行うようにするということです。どんなに検索結果の上位に表示されても、見込み客を獲得できないキーワードに関するコンテンツを作成しても、費用対効果は非常に低くなってしまいます。

 

一方で、競合が展開していないキーワードや、競合のコンテンツが弱いキーワードについては、積極的に質のコンテンツを作成していくようにすれば、SEO対策の効果は表れやすいと考えられます。

 

そして3つ目の要素は ③質の高いコンテンツが用意できる というもの。

メディア運営における「正しさ」のマネジメント方法 - SEOコンサルタントのブログ

以前こちらのエントリーでも取り上げたことですが、例えばWELQのように医師による監修がなく、確固たる信頼性が確保できないのに医療記事を発信するといったコンテンツは「質の高いコンテンツ」とは呼べません。

 

「質の高いコンテンツ」を「発信することで読者のためになる、信頼のおける情報」と考え、競合と比べてそれ以上の「価値」があるコンテンツを発信できるキーワードかどうか、その部分を検討しましょう。

 

上記3つの基準を満たしたキーワードを、できるだけ早く選定し、そのキーワードについてどのようなコンテンツを発信すればいいのか調査するようにしましょう。コンテンツの内容を検討する際には、下記リンクのエントリーも参考にしてみてください。

サジェストワードを分析するツールの使い方と、SEO対策の方法 - SEOコンサルタントのブログ

 

対策するキーワードによっては「口コミ」など、見込み客が発信する情報がSEO対策になる場合もあります。そのようなコンテンツを扱う場合は、ユーザーの感想や意見を取り入れることができるサイト作りにするなど「消費者の情報を消費者に還元する」体制が功を奏す場合もあります(ex. 食べログ、@コスメなど)。

 

これらの基本情報を参考にキーワードを選定し、どのようなコンテンツを作成していけば競合に打ち勝つことができるのか、まずは調査を行ってみましょう。

 

また、これを前提に、競合と違った切り口から見込み客の獲得を目指す方法についても明日詳しく解説します。下記リンクのエントリーとも関連しますので、良かったら目を通してみてください。

「切り口の違う記事」で検索結果上位を狙ってみよう - SEOコンサルタントのブログ

SEMとは何か?わかりやすく解説します。

SEMとSEOの違い

SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、webページを検索結果の上位に表示させる施策のことを言います。今回のエントリーのテーマとなるSEMとは、Search Engine Marketing(検索エンジンマーケティング )の略語ですが、SEMとは一体どのようなマーケティング手法のことなのか、そして効果的なSEMの手法について今回は解説していきます。

 

SEMって何のこと?

web業界においてSEMとは、展開する商品のランディングページ・購入ページへの集客を検索エンジン経由で行うことを指します。

 

つまり、あなたが売りたい「商品A」のランディングページに見込み客を「検索結果」から引っ張って購入してもらうというマーケティングの方法です。

 

ここでは「商品A」を美白化粧品だと仮定して、具体的にどのような手法が使われているのか、その概要を見ていきましょう。

 

「検索結果」=Googleに評価されたコンテンツ+広告

ではまず実際に、売りたい商品である「美白化粧品」をグーグルで検索した検索結果を見てみましょう(画像1参照)。

 

スポンサーリンク

 

 

画像1:「美白化粧品」の検索結果

f:id:roko8and17:20170114190801p:plain

「美白化粧品」というキーワードで検索したとき、このキーワードで検索した人に最もニーズがマッチするコンテンツが上位表示されるようにというのがグーグルの試みですが、その「グーグルに評価されたコンテンツ」の前に広告が表示されていますよね。

 

こうした広告は「リスティング広告」と呼ばれ、広告運用サービスのGoogle Adwordsを通じて展開されているもので、グーグルのほかに、検索パートナーであるAOL、Ask.com、auポータル、BIGLOBE、goo、Infoseek、livedoor、OCNにも配信されています。

 

Yahooの検索結果にもYahoo!プロモーション経由で同様の広告が展開されており、Yahooの検索パートナーはExcite、bing、@nifty、So-net、Ameba、JWord、OKWave、朝日新聞、Mapion、INTERNET、COM、Vector、GMOインターネットグループ、NAVERです。

 

「美白化粧品」で検索して表示される「検索結果」には広告も含まれますが、SEMとは、こうした検索エンジン連動型の広告なども利用して集客する手法のことを指します*1

 

検索結果上位or広告で集客するのがSEM

もしあなたが、「検索エンジンからの訪問者数を増やして見込み客を獲得しよう!」と画策してSEO対策を行う場合、それはSEMの一種です。美白化粧品である商品Aを売るために、「美白 化粧品 オススメ」「シミ 対策 化粧水」「美白 ケア 方法」といった対策キーワードを設定してコンテンツを上位表示し、商品Aの販促を行う場合、それはSEMだということですね。

 

また同様に、検索結果ページに表示されるリスティング広告を出稿して集客を行おうという施策も、同様にSEMの一種です。

 

SEMはWEBマーケティングの一種

SEMは、WEB上で用いられるマーケティングの一手段に過ぎません。他によく用いられるWEBマーケティングの手法を挙げるとするならば、ツイッター・フェイスブックなどを利用したSNSマーケティングなどがありますね。実際に販売実績の無い商品の「おとり口コミ」を散らばめるというステルスマーケティングもありますね(笑)。

 

こうして説明してきた通り、SEMとは検索者のニーズに応じたコンテンツや広告を配信し、ランディングページでそれを売り捌くというマーケティング手法です。

*1:また、アドセンス広告はクッキーによって取得された情報に伴ってフィックスされるため、以前の検索キーワードや訪問ページに伴って広告が表示され、訪問されるケースもあり、この広告は「リターゲティング広告」と呼ばれています。

メディアのアフィリエイト・広告運用と報酬依存リスク分散のすすめ

メディアをマネタイズする際に用いる方法としては、主に以下の4つの方法が考えられます。

 

①特定商品販促型アフィリエイト

→特定の商品に関する広告をASP経由で取得し、自身のwebサイト経由で売り上げが発生した際に報酬が獲得できる。

 

②デパート型アフィリエイト

→Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイトなどのリンクを通して、Amazon・楽天の本サイトへ誘導し、そこを経由して発生した売り上げの一部が紹介者に報酬として支払われる*1

 

③CPCおよびCPM広告

→CPC広告=クリック毎に収益が発生するGoogleアドセンス型の広告、もしくはCPM(1000回表示につき○○円といった形で報酬が発生する)広告による報酬。

 

④自社ECサイトの利用や、自社製品の販売

→メディアの運営者自身が販売を行っている商品の販売によって報酬を得る。

 

スポンサーリンク

 

 

メディアを運営しながらマネタイズを行うとき、報酬源の多角化によるリスクの低減をすることを、私は強くおすすめします。例えば、アドセンスのみに報酬を頼っている状況下では、ガイドライン違反が通告され、アカウントの報酬が停止された場合、収入が一気にゼロになってしまうというリスクがあるのです。

 

したがって、その他の広告やアフィリエイトも上手く運用しながら、1つの収入源に頼らないというのは、メディア運営で安定した収入を得るためのひとつの手段となります。しかし、アドセンス広告が順調な状況で他の広告を貼れば、クリック率が相対的に低下し、結果的に収入が少なくなってしまう場合も当然考えられます。

 

その場合は、コンテンツ最下部にはその記事に関連する商品のテキスト広告を設置したり、あるいは自身でも直接商品を販売できる体制を整えることが理想です。

 

そうなるためには当然メディアのブランディングはもちろん、売れるだけの強みを持った商品を展開しなければなりませんが、まとめサイトやバイラルメディアではなく、何かに特化したコンテンツを作成しているメディアであれば、CPC広告に頼るよりも、自身で集客から販売まで全てを管理できる商品を持っておく方が断然有利です。

 

そのためには当然丁寧なコンテンツ作りが求められますし、DeNAパレットで問題になったような、クラウドソーシングによる大量の記事作成などでSEOを狙うことは長期的に見ると非効率的になってしまいます。

 

クラウドソーシングでも優秀なライターは多くいますが、自分の運営するコンテンツの「価値」を高めるためには、コンテンツの質が確保できるようにチェック体制・ディレクション体制を整え、あくまでも運営者自身がコンテンツの質を担保するという自覚が必要になります。

 

この「自覚」は、より購買意欲の高いユーザーが集まるコンテンツ作りの基本になりますし、1つの収入源だけに頼るよりもより直接的で安定したマネタイズをするために必要不可欠な要素になります。

 

メディアを運営してマネタイズをする上では、短期的な収入や、不安定な収入によるリスクをできるだけ低減しなければなりません。市場のニーズやトレンドを常に把握し、見込み客を直接的に取り込める運用方法を、少しずつでいいので取り入れるようにしましょう。

*1:Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイトなどのリンクを用いても、特定の商品に関するコンテンツを作成して販売促進する場合には、①の性質を強く持ちます。

「いいね!」ってそんなに価値がある?

本日はマイナビニュースさんのこちらの記事を読んで思うことををば。

news.mynavi.jp

 

博報堂生活創業研究所が行った「好き・熱中にまつわる意識・実態調査」の調査結果が公開され、

あなたの日常生活における下記のようなできごとについて、その価値をあえて金額に置き換えるとすると、いくら位になると思いますか。それぞれについて、金額をお答えください

という問いに対して回答者が判断したSNS上、および現実世界での他者からのリアクションに対してどれほどの「金銭的価値」があるのか報告されています。

博報堂のレポート:http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2017/01/20160111-2.pdf

 

調査項目は以下の通りです。

SNSのリアクション

・SNSの投稿に「いいね!」がつく

・SNSの投稿がシェアされる

・SNSの投稿にコメントがつく

・SNS上で誕生日を祝うメッセージが届く

 

リアルのリアクション

・近所の人からあいさつされる

・目上の人から褒められる

・友達から「ありがとう」と言われる

・好きな人から連絡が来る

 

そして、回答者(東京サーベイリサーチ、マクロミル経由で回答した1500名)が「あえて判断」したSNSそしてリアルでの他者の反応の金銭的価値の集計結果は資料画像参照の通りです。

 

スポンサーリンク

 

 

資料画像:「いいね!」の値段

f:id:roko8and17:20170111190213j:plain

出所:博報堂生活総合研究所 資料「好き・熱中にまつわる意識・実態調査」

 

みなさんはこの結果を見てどのような印象をお持ちでしょうか?

 

私が真っ先に思ったのは「他者の反応にそんなに価値があるのか?」というものです。SNSに「いいね!」がついて平均「566円」ってそんなに価値を見出せる人がいるんですかね?

 

平均値だけで中央値、最頻値あたり出せばまた違う結果になるのは間違いないとは思うのですが「あえて」判断というのも個人差によるものが大きいですし、この調査に「根拠」とか「説得力」は一切無いんですよね。

 

『みらい博2017好きの未来』を買えばより詳細な情報がわかるんですかね?

 

どちらにせよちょっと説明不足のしょうもない「データ」だなと感じてしまいました。

 

まぁ確かに「好きな人」が芸能人とかアイドルとかだったら数万円以上の価値を見出せる人はいるとは思うんですけどね。それにしても「いいね!」が500円以上というのは自分の感覚から大きくかけ離れているので気になりました。

 

以上です。

2017年最もアツいアフィリエイト業界とは?

アフィリエイトで扱われる商品・サービスは多岐に渡ります。ASPでプログラムを検索してみると、飲食料や化粧品はもちろん、スポーツジムや大学の資料請求などなどたくさんの分野でアフィリエイト広告が出稿されていることがわかります。

 

では、2017年最もアツいアフィリエイト業界はどんな業界なんでしょうか?

 

スポンサーリンク

 

 

ズバリそれは、画系のサービスです。ピコ太郎さんのCMでよく見かけるAbema TVは順調にユーザーを増やしつつありますが、オンデマンドの有料プログラムや、過去の動画を月の定額課金で見放題のアーカイブサービスなどにも力を入れています。

 

Abema TVのような動画系サービスが広告業界と非常に相性が良いのは、テレビやYouTubeの例を考えれば明らかですが、この業界には有料プログラムへの登録インセンティブなど、今後多くのアフィリエイトプログラムなどが導入されるようになるのではないでしょうか。

 

Abema TV以外の動画系サービスと言えば、ツイキャスも具体的なマネタイズの方針が打ち出される可能性がありそうです。「大手」と呼ばれる有名配信者が生放送を行うと数万人規模での視聴者が集まるツイキャスですが、現状ではアプリに広告は掲載されておらず(PCブラウザではアドセンス広告が確認できました)、配信者はYouTubeにアップする「ネタ」を作るためにツイキャスを利用している場合も多いのですが、この状況も変わってくるかもしれません*1

 

配信を行わない視聴のみのユーザーが収益を上げられるようなシステムにはならないと思われますが、今までツイキャスで放送した内容をニコニコ動画やYouTubeにアップしていた配信者が、ツイキャスから直接報酬を受け取るようなモデルが近い将来成り立つかもしれません。

*1:2017年1月12日追記:本日iOS版のアプリで見ていたところ、下部にオーバーレイ広告が採用されていました。

YouTubeの殺人予告動画で考えさせられるネットのモラル

昨年はインスタグラムにアップされた「おでんツンツン男」が逮捕され、今年に入ってからはヤマト運輸の営業所の職員をチェーンソーを振り回して威嚇する様子をYouTubeにアップロードした男が逮捕されました。

 

そしてさらに、YouTubeで特定の人物に殺人予告をする人も現れてしまいました。実際のところ同じような事例は数年前からあるのでさが、こうしてYouTubeの動画で逮捕者も出るこの後に及んでそのような動画を投稿する人がまだいるということで、心配になってしまいました。


一応下にリンクを貼っておきますが、そのうち消されるのではないでしょうか。グロテスクなシーンや特別暴力的な表現があるわけではないのですが、見ていて気持ちがいいものではなく、またYouTubeのガイドラインにも違反していると思われるため、埋め込みはしないでおきます。

リンク:おい陰金たむちん、一月の第二金曜日にお前を殺しにいく。 - YouTube

 

脅迫
略奪、ストーカー行為、脅迫、いやがらせ、恐喝、プライバシーの侵害、他のユーザーの個人情報の漏えいといった行為、また、他のユーザーを扇動して暴力行為に走らせたり、利用規約に違反させたりすることも許されません。こうした行為が発覚した場合、その当事者は YouTube から永久に追放されます。

コミュニティ ガイドライン - YouTube

 

スポンサーリンク

 

 

YouTubeのガイドラインでも脅迫を行うような動画の公開は禁止されており、ISISの犯行声明なども削除対象です。今回は無名のひとりの男性がアップロードした動画ですが、それも「脅迫」という行為自体に変わりはありませんし、許されるものではありません。

 

彼が動画内で「ナイフ」と称して手に持っている物は美容室などで用いられる「クシ」の類のようですが、彼はもし逮捕されたとしたら、「クシだから」「冗談のつもりだった」と弁解でもするのでしょうか。

 

YouTubeに動画を公開する際には、動画を撮影し、そしてアップロードするという作業を行いますが、この段階で「やめておいた方が良い」という判断はできなかったのでしょうか。

 

脅迫罪が成立すれば、2年以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。軽い気持ちやその場のノリも、一度公共の場に出回ってしまえば言い訳は通用しません。今やインターネットは大人も子どももみんなが使えるツールになりましたが、善悪の判断ができない人にはインターネットは使ってはいけないツールなのではないでしょうか。

 

犯罪行為までいかなくとも、ツイッター上では挙動が不自然な人物を無断で撮影して「晒す」ような画像や動画もしばしば見かけますし、「一般人の感覚」「普通に考えればわかること」「モラル」が全く通用しないような場所になってしまっています。

 

ここまでインターネットが普及した今、義務教育ではその使い方をもっと説明する必要も出てくる(現在の情報のカリキュラムでは到底足りないので、追加で行うべき)でしょうし、一般ユーザーもネット上には「当たり前」が通じない人も一定数いるのだということを改めて認識すべきでしょう。

 

リアルを切り取って簡単にweb上に公開できる現代においてこうした問題が挙がっている以上、簡単に「モラル」だけで切り離せない段階に来てしまったのかもしれません。