これからのwebサイトはアフィリエイトとどう付き合うかが大切

アフィリエイトの歴史

アフィリエイトの歴史は結構古く、始まりは1996年。今からちょうど20年前ということになります。アフィリエイトの先駆者は皆さんご存知Amazon。ただしこちらは米国でのサービス展開が1996年で、日本のアフィリエイトの歴史は1999年のValue Commerce(バリューコマース)によるそれが最初だとされています。

 

その後、A8や楽天もアフィの展開を始め、これらのASPを利用すれば自身の運営するwebサイトをマネタイズすることが可能になりました。

 

参考サイト:アフィリエイトの歴史|アフィリエイトのいろは

 

 

日本のアフィリエイトの市場規模

2015年の国内のアフィリエイトの市場規模は1,659億円にのぼると予測されており、これは前年比5.7%の伸び率です。スマホの普及とともにモバイルデバイスによるwebサイトの閲覧数がここ数年で大幅に伸びており、同様にモバイルデバイス経由のアフィリエイト収益は直近の3年で30億円ほど増加しています。

 

スマホの普及とアフィリエイト

前述の通り、スマホの普及とともにアフィリエイト業界、ひいてはweb広告業界はさまざまな変化を遂げました。アドセンスの広告運用をしたことがある人ならわかると思いますが、「レスポンシブデザイン」や「オーバーレイ広告」というのはモバイルデバイスユーザーが増えたことでより重用されるようになりました。

 

また、FacebookツイッターinstagramといったSNSも広告費を払って広告記事を投稿できるようになり、こうした「SNS上の広告枠」もアフィリエイト商品を扱うwebサイトの営業のために利用されています。スマホによってSNSが身近にそして手軽になったことも、アフィリエイトの市場拡大と大いに関係していると考えられるでしょう。

 

 

ぶっちゃけアフィリエイトは儲かるけどクソみたい

はい、こっから私の本音です。

 

アフィリエイトのおかげで法人運営のホームページから個人運営のブログまで多くのwebサイトがマネタイズができるようになりました。そしてアフィリエイトのおかげで市場規模が大きくなって経済効果が生まれているのも事実です。

 

でもね、いかんせんクソみたいなアフィサイトが多すぎて、そしてそのクソみたいなアフィサイトが儲けを出せるもんだから、webの情報がアフィリエイトに侵食されてしまうんですよね。

 

最近はステマが多すぎますし本当に。

ダイエット商品で言えば「すっ○りフルーツ青汁」とか、化粧品だと「バル○オム」だとか、まぁ誇大広告もいいところですよね本当に。

 

こういった商品を紹介して読者に買わせる。

 

その見返りとして、仲介手数料としてのアフィリエイト報酬を受け取る。

 

そのおかげで市販の安い商品と大差ないものが(広告料ともいえるアフィ報酬のせいで)無駄に高値で販売されて、効果があるのか無いのか怪しい商品の「良い口コミ(アフィサイトの宣伝記事)」が増えるわけですよ。

 

「あのモデルも使ってます!」とか言って、タレントのインスタ使ってステマして、その仲介やってる会社がガッポリ儲けたりしてるのは笑えますよね。

 

そんで一般ユーザー=消費者もバカだからそういう商品に手出しちゃうわけなんですよ。

 

よくある「返金保証」の類も実際に返金が行われない例が結構あるけど、警察や消費者センターはまともに扱ってくれないから業者はやりたい放題。

 

「この商品は詐欺」「使っても効果が無かった」なんていう「(ステマじゃない)実際の口コミ」が増えてきたら、その口コミを逆に利用してまた同じような新商品を売り出すんですよね。「○○(旧商品)より効果があるのはコレ!」とかうたってね。

 

まぁこれはもう我々消費者がもっと賢くならないとダメってことですよね。本のレビューを書いてAmazonアソシエイトのリンクを貼って買ってもらうような純アフィリエイトはもうほぼ機能しません。金にならないから。

 

ダイエットやスキンケアといった人の悩みに付け込んで効くのか効かないのかわからない高額商品を売りつけるというのが、「儲かるアフィリエイトの本質」なんですよ。

 

これはテレビショッピングなんかも一緒ですよね。一向に無くならない昼間と夜中のテレビショッピングは、やっぱり買う人がいるから成立しています。そのうち粗大ゴミになるようなありきたりなダイエット器具ばっかりですけどね。あんなの買うなら食事に気を遣って少し歩くほうがまだ良いって話ですよ。

 

別に私はアフィエリエイトやテレビショッピングの全てを否定するわけじゃないですが、あなたが何気なくクリックして買ってしまう商品、もう少し考えたほうがいいと思います。

 

「(商品名) 口コミ」なんて検索しても、アフィ商品は良いところしか紹介されてない(=他のアフィサイトに飛ぶだけ)ような例もいっぱいあります。

 

ダイエットなら、食生活と運動。

スキンケアなら、保湿と睡眠とこれまた食生活の改善。

 

アフィ業界を席巻している美容・ダイエット部門の悩みはだいたい基本に忠実にやればもっと安上がりに効果は出ます。

 

「そんな時間なんてないからもっと楽に改善できるものを買うんだ」って方もいるかもしれませんが、そのお高いアフィ商品、だいたい市販のものと大差ないですから。

 

現在のweb業界は、間違いなくアフィリエイトとどう向き合うか・どう付き合うかが問われている段階にあると思います。ローンチ直後のメディアはアフィリエイトありきでマネタイズできる体制を整える場合も多いですし、人が集まったらやっぱり広告・アフィリエイトは大きな収益源になります。

 

でも、広告に頼ってたら結局広告に滅ぼされると私は思うんです。

 

例えば、良いのかどうかわからない化粧品をメーカーや代理店(ASP)の広告文句通りに宣伝するアフィリエイト記事でマネタイズするっていうのは、やっぱりどこか違和感を感じてしまうんですよね。

 

この違和感を今現在の時点でどれくらいの一般ユーザーが持ってるのかはわかりませんが、「違和感のある広告」に頼ってサイトを収益化していくというのは、結局そのサイトのブランド力にも影響していきますし、そのうち一般ユーザーも「あー、またこの類か」って選別できるようになる時期が来るはずなんですよね。

 

一時期ものすごい勢いを見せていた情報商材業界がかなり廃れているのも、この現象が起こったからというのは間違いないでしょう。それでもア○リやシュガームー○シティーといった一部の巨大勢力は情報商材詐欺をゴリゴリ押し通してますけどね。

 

金にならなきゃwebもやってられない時代ですが、金になってもやらないほうがいいこともあるんじゃないですかね。

 

それがアフィリエイトによるアフィリエイトのためのアフィリエイトサイトと化している日本のWEBページ上で現在進行形で起こっていることではないかなとそう思うわけです。