Gmailは99.9%の迷惑メールをAIで排除しようとしている

Gmailは99.9%の迷惑メールをAIで排除しようとしている

GoogleGmailのサービスで機能している迷惑メール・スパムメッセージのフィルターに、TensorFlowという機械学習システムを導入しました。新しい迷惑メール判別システムは2019年1月から稼働し始め、すでに1日に1億件以上の迷惑メールをブロックしていますが、Gmailには10億人以上のアクティブユーザーが存在するという点を考えると、まだまだ改善の余地があります。Googleは今後迷惑メールのブロック率を99.9%まで高めようと意気込んでいます。

 

このプロジェクトのマネージャーNeil Kumaran氏は「スパムメッセージを全て排除することは非常に難しいことですが、我々がTensorFlowを導入することでそれが可能になるかもしれません」と語っています。

 

Gmailは長年、一定のルールのフィルタに加えてAIを使用してきました。ルールによってパターン化している明らかな迷惑メールを排除し、AIはメールの差出人やサーバーの情報、大量送信の有無などから迷惑メールの新しいパターンを発見していくというものです。このようにしてトレーニングされたアルゴリズムは、Eメールのフォーマット設定から送信される時刻まで、膨大な数の測定基準を元に機能していました。新しく導入されたTensorFlowはオープンソースのシステムであり、コミュニティから受けた情報に適応できるまでのスピードが早くなると考えられます。

 

TensorFlowは2015年にGoogleが立ち上げました。このシステムは、今日のAI関連ビジネスでは重要な役割を担っています。TensorFlowは無料の機械学習フレームワークで、開発者はさまざまな用途でAIツールを作成できるのです。有志による開発によって、言語や音声、画像、映像などの認証システムは大きな発展を遂げました。

 

Googleはこれまで、ユーザーによって「迷惑メールだ」と判断されたメールの情報を集めてきましたが、TensorFlowの導入により、それらのデータがより活かされる環境が整うと見られています。個人的には、某R市場の大量の広告メールがどのような扱いになっていくのか気になるところです。

 

 

 

▼関連記事

playbaseball.hatenablog.com

playbaseball.hatenablog.com