営業代理店・学生団体は危険!意識高い系の若者・大学生を搾取する悪質なビジネスについて

「大学生でも年収ウン千万」「これからは副業の時代」などの言葉を提げて特に若い人からお金と時間を搾取する悪質な「ビジネスもどき」の詐欺は、インターネットの普及を通じて勢いを増しています。こうしたやり方を仕掛ける輩の悪質なところは「大学はやめても何もマイナスにならない」だの「借金しても絶対に損はしない」だの、大きなリスクテイクを持ちかけ、若者を躍らせるも最終的にハシゴを外し、その世界から抜け出せないように仕向けたりすることが多々あるという点です。この記事では、そうした悪質なビジネスについて注意喚起を行います。

 

「稼ぎたい」という心理に漬け込む

Bank Notes

バイトと学校を両立させており、忙しくてお金もそれほどない大学生に対しては、詐欺師が漬け込む隙が多くあります。もちろん今はインターネットで悪質なビジネスに対しての批評も目に見えるため、簡単には騙されない人も多くいますが、実際に会って人当たりの良いところを見せた結果信じ込んでしまうというような典型的なパターンに引っかかってしまう人が多いのも事実です。

 

お金が無い人にとって「稼がせてあげますよ」という言葉は、疑いの気持ちがあっても興味は完全には捨て切れません。「稼ぎたい」という気持ちに漬け込んで羽振りの良いところを見せたりすることで簡単に転がってしまう若者も少なくないのです

 

情報商材だけじゃない! 営業代理店・学生団体ビジネスの闇

ここまでの話を聞くと、『闇金ウシジマくん』の天上翔編のような情報商材ビジネスのやり口を思い浮かべる方が多いかもしれません。確かにこの手段は彼らが得意としているものです。しかし、最近では情報商材ビジネスだけでなく他の分野でも若者を搾取するモデルのビジネスが展開されています。

 

特に問題が大きいと感じるのは「営業代理店」としてテレアポや飛び込み営業などをやらせるスタイルのものです。「学生団体」「学生営業団体」などという名前で組織化されているところが多い印象があります。携帯電話やインターネット回線の乗り換え、住宅・マンションのリフォームなどの勧誘・営業を集めた若者にやらせるのです。やらせること自体は違法では無いのですが、雇用形態は完全歩合制で保証も付かないのに「ミーティング・研修」などと称して長時間拘束し、時間を搾取する点に問題があります

 

当の大学生側も、営業成績が良ければ多少のお金はもらえるので安易に続けてしまい、さらに「チーフ」「チームリーダー」など名ばかりの肩書きを与えられてさらにのめり込んでしまい、「自分はビジネスが出来るやつだ」「これが仕事のやりがいだ」などと勘違いし、最終的には大学を辞めてしまったというような人もいます。

 

 

 

本当に儲かるのはバックの大人だけ

Close-up of Human Hand

私の知人にもこうした学生が営業を行う団体に入り、入り浸ってしまった人がいました。彼が入っていた団体の代表は元々情報商材を仕掛けていた人物で、やはり人の時間やお金を搾取して他人を駒のように使うのが彼らのやり方なのだと妙に納得したことがあります。

 

前述の通り、営業成績さえ良ければ本人もバイトよりはかなり割の良いように感じられる報酬をもらえるのですが、大学生としての勉学の時間をそうした営業活動などに割くのは必ずしも良いことだとは言えません。SNS上では若くして大金を稼いでいる人も多く見受けられるため、彼らへの憧れから「自分も頑張りたい」と思う人もいるかもしれませんが、あなたが必死に頑張っている裏で、その団体・会社を経営している大人はさらに大金を儲けています

 

もちろんそこで成績を納めている人は「自分はここで勉強させてもらった。この団体は素晴らしい」などと語るでしょうが、それでも使い捨ての駒になって最終的には代わりが効く程度の成長しか見込めないケースも多くあります。若いうちからビジネスの嗅覚を養って積極的に行動することは素晴らしいものですが、それを搾取する悪い大人がいるということは頭に入れておきましょう。