ビットコイン投資案件に潜む3つのリスクを解説

ビットコインによる投資案件の勧誘がインターネット上で活発になっており、ライトライズやD9クラブ、リッチモンドバークスをはじめ、HYIPと呼ばれる高配当をセールスポイントにした案件が乱立している。このブログでは何度もそれらの危険性について解説してきたが、そもそもビットコインを用いた投資にはどのようなリスクがあるのか、しっかり理解しないまま投資を始めてしまう方も多い。

 

私は、ビットコインを用いた投資には少なくとも3つのリスクがあると考えている。それらについて解説していくので、これからビットコインによる投資を始めようと思っている方はもちろん、既にビットコインを用いて資産運用を行っている方にも今一度確認していただきたい。

 

リスク①ポンジスキームの破綻

まず第一に、昨今立ち消えするビットコインを決済手段に用いた投資案件の多くは、ポンジスキーム(ねずみ講)がほとんどだということは、最大のリスクとして頭に入れておかなければならない。

 

日利+1%以上という、数字だけ見ると夢のような利回りを謳っている投資案件は、その配当を他の参加者からの投資に頼っているSCAM=詐欺がほとんどだ。こうした案件では、運営元が集めた資金を最大化できるタイミングで突如配当や元本の引き出しが不可能になり、結局元の投資額を回収できない=破綻というケースが多々発生している。

 

「詐欺師に搾取されることを厭わない」というような、お金が余って余って仕方ない人はギャンブル感覚でこうした案件に出資して夢を見るのも良いのかもしれないが、これらは大抵投機にも及ばないチープなねずみ講で、相手にしているのは詐欺師だ。

 

こうした案件は、ビットコインをどんなに素晴らしい形で運用しているのか解説する動画なども出しているが、その動画で謳われる運用の実態は明らかでない場合がほぼ全てである。

 

このように、ビットコインによるHYIPには、まず投資先が詐欺師によって運営されているというリスクがある。

 

リスク②ビットコイン価格の変動

次に考慮しなければならないのは、ビットコインそのものの価格も常に変動しているという点である。2017年3月だけを見ても、ビットコインレートの上下の振れ幅は5万円もあり、今後もどのようなタイミングで大きな値動きが発生するかはわからない。

 

近年、ビットコインの価格はバブルとも言える大きな値上がりを見せており「新興国ではビットコインの需要がさらに高まり、引き続き価格も上昇し続けるだろう」といった展望もあるが、如何せんビットコインは仮想通貨である。

 

ポンジスキームに参加して配当を得ることができたとしても、ビットコインそのものの値が下落すれば儲けを出すことはできない。もしビットコインの値動き予測に自信があるなら、最初からビットコインFXをやればいいわけで、わざわざ前述のポンジスキームのリスクまで背負う必要も無いだろう。

 

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リスク③メンタルリスク

最後に挙げるリスクはビットコインやHYIPだけのリスクに限らないのだが、実際にお金を触って取引を行うわけでは無いという点から生じる。

 

みなさんは、いつの間にかクレジットカードを使いすぎてしまった経験は無いだろうか? クレジットカードは実際に現金を触らない分、使いすぎてしまう傾向にあることが心理学で証明されているのだが、画面上の数字だけを見て投資を行うビットコインのトレードにおいても、「使いすぎ」「やり込みすぎ」といったリスクが生じる。

 

「そんなの自分で投資額を決めるから心配ない」と思う人もいるかもしれないが、日本にいるギャンブル依存症が疑われる人の数が500万人以上いることからもわかるように、ギャンブルには精神的な依存が伴う。「お金が増える(かもしれない)」というドキドキやワクワクという感情の昂ぶりは、いつしか自分では制御できないものになってしまうこともあるのだ。

 

HYIPが破綻して出金できなくなった分を、他のHYIPで取り返そうとクレジットカードでビットコインを買い増しするようなことがあれば、それはれっきとしたギャンブル依存症だ。自分のメンタルさえもリスクになり得るという点も、他人事だと笑わずに頭に入れておいていただきたい。

 

これについては他の投資にも言えることなのだが、詐欺が多いのにHYIPに手を出してしまうような投資初心者には特に気をつけてもらいたいため、しっかり記述しておくことにした。

 

 

他にもさまざまなリスクが考えられるが、まずはこうしたリスクをしっかり確認した上で、自分でリスクマネジメントを継続できるのか考えていただきたい。

 

ビットコイン関連の投資では「簡単に儲かる」「配当がすごい」といった理由で安易に手を出して痛い目を見ている人がたくさんいる。未知数の可能性と夢を持ち合わせた仮想通貨だからこそ、その扱いには慎重になる必要があるのだ。

 

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