リップル(XRP)は2兆円規模の仕手で1000円を超える?クリスラーセンCEOが持ち株をSWIFTに売却するという噂の真相は

最近ビットコインが再び値段を上げ、そろそろ仮想通貨マーケット全体も底打ちをして上昇トレンドに転換したのではないかという見方をする人も多くなっています。


ビットコインがある程度の価格で安定すると、次はアルトコインの類が値段を軒並み押し上げ、その後いわゆる草コインと呼ばれるマイナーな単価の安いコインが買い上げられて、市場参加者は儲かるネタを求めて日々ツイッターで情報収集をしたり、次に上がる銘柄の情報を求めてLINEやDiscordなどの有料情報グループに入ってみたりといった展開になるのがこれまで何度か繰り返されてきた流れです。


その中でも、国際送金におけるコスト削減など、既存の金融インフラを活用しつつ問題解決を目指したリップル(XRP)は日本人を中心にコアなファンが多く、またそこに目をつけて資金を投入するいわゆる仕手筋が介入することもあり、これまで爆発的に値段が跳ね上がることが数回ありました。


最近のビットコイン上昇の後、リップルが再び仕手の介入によって買い上げられ、値段も跳ね上がるから買っておけというような情報が色々なところで囁かれるようになりました。


5月ごろに「リップル社CEOのクリスラーセン氏が自身の持ち株をSWIFT社(国際銀行間通信協会)に売却することでリップルがSWIFTの子会社となり、今後より一層注目されて価格も大きく上昇するだろう」といったニュースも小耳に挟んだのですが、ネット経由で私のような一般人にも回ってくるような情報で爆上げすることは当然なく、リップルの価格は現在のところ落ち込んでいる状況です。



 


数ヶ月前にそんなこともあったのですが、最近また大手ファンドが2兆円規模の資金を投入して買い上げるから爆上げ必至だという情報が回ってきたりしています。


その情報の真偽はさておき、もし仮にXRPに2兆円規模の資金が流入した場合、価格はどうなるのかシミュレーションしてみましょう。


まず、現在仮想通貨マーケットでXRP時価総額3位の位置にいます。1位はビットコインで、2位はイーサリアムです。


XRP時価総額は現在日本円換算で約1.8兆円、XRPの単価は48円前後ですので、ざっくり計算すれば2兆円の資金が流入すると時価総額は4兆円弱となり、単価も100円手前ぐらいまでは上がるという予想ができるかと思います。


ただし、ビットコインの動きが低迷したり、他のアルトコインに動きが無いようなマーケット状況ですと、人気のある銘柄ということもあり、買い上げられた際は圧倒的な爆発力を秘めているのがリップル。もしかすると年末年始の高値を更新して500円に迫るような値動きをし、1000円を超えるような上昇を見せるのも夢とまでは言い切れません。


そうした期待も決して持てないことは無いのですが、仮想通貨を取り巻く現実は、まだまだ厳しいものがあると私は思っています。2017年末よりCME、CBOEによるビットコイン先物取引が開始され、ビットコインETFも承認されるかどうかということでマーケットの門戸がファンドや資産家に開かれ始めているのは事実ですが、ハッキングによる資産の消失・盗難や市場の恣意的な操作など、為替や株、商品先物などその他の金融商品マーケットに比べると、投資家にとってはもちろん、サービスを提供する取引所などの事業者にとっても、懸念材料がまだまだ多いのは事実です。


そうしたリスクのある状況下で数兆円規模の資金を投じてどれほど期待値が見えるのか、またXRPは最高値から値段が1/10近い大幅な下落をしてしまっているため、買い上げと損益分岐点となる価格付近での売り圧のバランスなどを冷静に考慮しても、数兆円規模の仕手介入があるから爆上げするというのは、鵜呑みにすると危険だと思います。


そもそもリップルは金融機関が利用する前提で、まだ金融機関はリップルを準備している段階でもないため、本当の資金流入はこれからだという見方をする方も多いですが、本当にリップルが描いているようなプロジェクトが、既得権益蔓延る国際金融の世界に受け入れられるのか、そして受け入れられたとしてそれがチャートにしっかり反映されるのかは、市場に流れているお金が個人の投機マネーがほとんどである現状を踏まえると正確なところは誰もわからないという冷静な視点も忘れてはいけません。


XRPはブリッジ通貨として機能するように設計されたという点を見ると、価格が乱高下するよりもstable、すなわちある程度安定した状態で流動性があり、その流動性もBTCを含めた仮想通貨ペアのものではなく、ドル・円・ユーロなどfiatに対してのものが十分あるのかどうか、マイナーなfiatペアを含めた国際送金のスピードと確実性を実現するというリップルのプロジェクトが成功するにはこの視点が重要なはずです。


ただし、fiatベースで見たチャート的には大底付近だと十分捉えられる形状をしていますので、仕手情報とそれに伴うファンダメンタルズ要素だけでなく、テクニカル分析的にも大きく勝負をかけられそうな形状になっていると見ることは可能です。


以上、現状囁かれているリップルの仕手情報とその分析をしてみました。


投資・投機はくれぐれも自己責任で。。。


関連エントリー
playbaseball.hatenablog.com
playbaseball.hatenablog.com