リッチモンドバークスという海外不動産投資は詐欺の危険性大

こちらもご覧いただきたい。

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不動産オークションを展開しているアメリカのRichmondBerks(リッチモンドバークス)という会社がある(らしい)。この会社はビットコインによる投資を募っており、日利1.5%の利益を投資家に還元するとのことだ。危険(というか詐欺)な匂いがプンプンする投資案件であるが、今回はこの会社への投資の危険性について考察していくことにする。

 

なおリッチモンド「パ」ークスという誤植を度々見かけるが、"B"の発音・表記が正しいようだ。

 

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リッチモンドバークスの運営は日本人でほぼ確定だしfudomadoは詐欺師か?(2017年3月26日追記) 

以下参照いただきたい。

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速報:リッチモンドバークスが飛んだ?(2017年3月23日追記)

現在リッチモンドバークスにおいて、出金やログインができないという状況が一部発生しているようだ。これは複数アカウントを所持している場合だけだという情報もあるのだが、飛んだ可能性も捨て切れない。やはり詐欺の疑いがあり大変危険なので、リッチモンドバークスへの登録や出資は控えるべきだろう。

  

このようにログインができないという報告が散見されるが、どのような状況か運営に尋ねてみたところ、以下のような回答が得られた。ちなみに私は会員登録すらしていないのだが。

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本当に大丈夫なのかは疑問であるが、大本営発表は以上の通りである。

 

続報:トンズラか、システムトラブルか(2017年3月24日追記)

システムトラブルの可能性もあるが、アカウントが消去された人や、ログインできても入金したお金が表示されていない状態の人もいるようだ。

まともな不動産会社なら、出資者にメールを送信したり、ホームページ上でシステムトラブルに言及したりするだろうが、リッチモンドバークスはそういったリリースを全く行っていない。

 

カモられているのは日本人だけなのか(2017年3月24日追記)

ツイッターで「rich mond berks」と検索してみると、3月23日ごろから発生している出金・ログインのトラブルに関する言及は、日本人以外のものが全くない。英語やスペイン語、ロシア語などのツイートも見かけるものの、トラブルに関して言及しているものが全くなく、勧誘目的のリファラー付きリンクを貼ってあるツイートが出てくるのみだ。

 

この状況が示すところは、システムトラブルが日本人のところだけで起きているのか、そもそも日本人しかやっていないかのいずれかである。日本で広まるほぼすべてのHYIPは「海外でも流行しているように見せかけて、最初から日本人を狙ったものである」ということをHYIPの元運営者が語ってくれたのだが、リッチモンドバークスに関してもその可能性はあるだろう。

 

▼関連エントリー 

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また、ツイッターで

こんなことを呟いている者がいた。「日本人はトラブルが起こると悪い噂が広まって恐怖の連鎖が起こる」といった内容だが、これは何も日本人に限ってのことではない。資本主義社会で生きる人間として当たり前の心情・行動だ。「取り付け騒ぎ」でググれば簡単にわかることだが。

 

2008年に設立された会社?

この会社に詐欺が疑われる根拠について、まず2008年に設立されたという説がかなり怪しいという点にある。というのも、リッチモンドバークスのWEBサイトのドメインを調査してみると、取得が2016年の9月になっている。クライアント情報ももちろん非公開であるため、実質的にどこの誰が運営しているのかわからないという会社だ。

 

2008年に事業展開を始めているのに自前のドメイン取得が最近ということは中々考えにくいため、最近設立された会社(詐欺組織)だと考えるのが妥当だろう。

 

また、会社の所在があるとされるアメリカ、ソルトレイクシティーの住所をグーグルマップのストリートビューで見てみると、出資者に日利1.5%を出せて10年近く稼働している不動産会社が入っているとは思えない倉庫のような建物が表示される。「世界各地にオフィスがある」としているが、果たして本当なのだろうか。

 

 

 

アメリカの会社なのに外国からのアクセスが多いという疑問

トンズラ前提のHYIPの多くは、その会社・組織の実態があるとされる国ではなく、外国からの投資を募っている場合が多い。訴訟リスクなどを省みた結果だろう。リッチモンドバークスのアクセス解析を行ってみると、アメリカの会社なのにアクセスが多い国の1位がロシア(5.7%)、2位はインド(5.2%)、さらに日本(4.7%)、ドイツ(4.6%)、イタリア(4.1%)と続いている。

 

アメリカでまともな不動産業を営んでいる会社ならば、わざわざ外国を中心に投資を募る必要もない。リッチモンドバークスもねずみ講(ポンジスキーム)の形態で運営している詐欺投資案件だということは容易に推測可能だ。

 

「一生収入を得られる」という嘘

「一生安泰な事業」など、この世に一体どれくらいあるのだろうか。確かに不動産業は我々人類が存在する限りは無くならない業種かもしれないが、わざわざ個人投資家からビットコインの少額投資を受け付けるような会社が一生安泰かどうかは甚だ疑問である。

 

リッチモンドバークスは配当収入は一生続くと謳っているが、チープなブラフもいいところだ。いつトンズラされるかわからないポンジスキームだという疑いは晴れようがない。

 

スマホアプリがあるから安心なのか?

リッチモンドバークスへの紹介料目当てで運営されているWEBサイトやブログでは、リッチモンドバークスが安心して投資できる理由としてアプリがあるという点を挙げているところがある。確かにAppストアのアプリの審査基準は厳しく、投資状況をリアルタイムで確認するアプリをリリースするにはそれなりのリソースを割いたかもしれない。

 

しかし、それだけで本当に出資を行うに足る信頼をしていいものなのかと言えば、答えはNOだろう。過去にはAppストアで配信されていたアプリにワンクリック詐欺目的のものがあったという事例もあった。

 

その頃と比べるとさらに審査が厳しくなっているとは言え、ビットコインをリッチモンドバークス内通貨に変換して投資する点、紹介者報酬がある点など、他のねずみ講式詐欺HYIPと共通している注意点も多い。アプリだけで信用するというのは極めて危険だと判断せざるを得ない。

 

 

リッチモンドバークスについて「2008年に設立されて歴史があるから安全だ」「世界中にオフィスがあるから安心だ」という表現で勧誘を行っているWEBサイトがあるが、こうした情報がいかに信用ならないかご理解いただけただろうか? それらのサイト運営者は、間違いなく「いつか絶対にトンズラする」とわかっていながら、登録してもらう際の紹介料目当てで情報を流していることもしっかり頭に入れておいていただきたい。「出金できた」という情報があったとしても、元本が戻って来ないリスクは極めて高いのでご注意を。

 

HYIPの危険性については下記リンクでも詳しく解説しているので、ご参照いただければ幸いだ。

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海外への投資について

リッチモンドバークスやHYIPの危険性についてここまで論じてきたが、ここからは世界中で市場規模が拡大しているソーシャルレンディングという投資について簡単に解説することにする。ミドルリスクミドルリターンを狙える海外投資の選択肢として最近注目を集めているものだ。これは融資を希望する事業者と投資家を直接結びつける投資の形態で、個人間融資あるいはP2P融資と呼ばれることもある。

 

ソーシャルレンディングももちろん投資のため、貸付先の倒産リスクや元本保証は無いといったリスクがある点には注意しなければならないが、余剰資金でこうした投資を行う人が年々増加している。この海外投資について詳しく知りたい方は、以下のリンクをご参照いただきたい。

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