MMMとSergei Mavrodiをテーマにした映画について

ツイッターでMMM Returns信者の方に絡まれたのだが、その方はMMMとMavrodi氏に関して、ある映画をソースとして語っていらっしゃったので、この映画について少し書くことにしよう。

 

マネー・ピラミッド 札束帝国の興亡[DVD]

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 その映画がこちら。邦題は『マネー・ピラミッド 札束帝国の興亡』

著作権の確認が取れないので埋め込みなどはしないが、Youtubeでも「pirammmida」と検索すれば(字幕などはないが)ロシア語と英語版の作品をフルで見ることができる。

 

この作品はSergei自身による自伝Вся правда о "МММ" - история первой пирамиды. Тюремные дневники(「MMM」の真実 - 最初のピラミッドの物語|獄中記)を原作としている作品だが、正直なところ映画に関しては、Mavrodi目線で美化されているところが多々あり、ファンタジー要素が大きい(おそらく監督の意向なのだろうが)。

 

ここで、ロシア人が書いたこの作品のレビューを要約してご紹介しよう。

この映画の本質は自伝である。これは私の個人的な意見だが、もう少しドキュメンタリー要素が必要で、客観的事実に基いて何が起こったのかを全て表現するべきだろう。PiraMMMidaでは、作り手側が汚点的な事実を芸術的な映画として表現しようとしている。銃撃や派手なアクションシーンは見ていて飽きないが、これは誇張表現だ。

https://www.kinopoisk.ru/film/464942/

映画という娯楽である以上、多少のストーリーの改変やファンタジー要素が入ってくることは避けられないが、この映画だけを見て「これがMMMの真実だ!(ドヤ) セルゲイバンザイ!」と言っているような人間がいることは、正直なところ残念だし危険だ。日本人にとっては、大河ドラマのストーリーを鵜呑みにするのと同じくらい危険だとでも言えようか。

 

まぁそもそものところ、MMM ReturnsもMavrodi氏本人が運営しているわけではないのはほぼ明らかなので、実際のところ彼も被害者と言えば被害者なのだが。