みんなで大家さん32号🍌とアグレボバイオテクノロジーセンター(福岡県)について

「みんなで大家さん32号」では、「アグレボバイオテクノロジーセンター」という福岡県の不動産への出資を行うとされており、同施設は日本でもバナナを栽培できるようにした特許技術を用いて植物の品種改良や生産販売を行うとのことで、詳細を調べてみました。

 

  

 

物件詳細

物件名: アグレボバイオテクノロジーセンター
住居表示: 福岡県遠賀郡水巻町頃末南二丁目13番1号
1 階22,486.73㎡ 2 階20,728.86㎡ 3 階309.98㎡ 合計43,525.57㎡
(付属設備)ポンプ室 54.74㎡駐車場 2,887.24㎡駐車場 2,931.692㎡
種別: 店舗
構造: 鉄骨造陸屋根 3 階建
建築時期: 平成 21 年 9 月 30
想定賃貸利益: 200,200千円(税別)
※営業者は当物件の土地、建物に関して21分の2(2/21)の所有権を取得し、賃貸します。

 

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以上が物件の詳細です。調べてみると、元々は「グランモール」という大型の商業施設だったものの、業績不振によって現在は区画の一部にスーパーが残っている物件を利用するようです。ショッピングモールだった区画の2/21のスペースを使って「アグレボバイオテクノロジーセンター」という研究施設を展開させるものと思われます。

 

 

 

既に200億円の契約を締結済み

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このファンド募集の概要を見てみると、以下のような記述があります。

「凍結解凍覚醒法」を施した種苗は日本だけでなく、農業に適した環境・土地に恵まれなかった世界各国での需要が大いに見込まれ、世界の食糧問題解決への重要な礎になっていくと期待されます。まさに、「agriculture( 農業) revolution(革命)」アグレボを実現していく施設です。


実際に、「凍結解凍覚醒法」を施したバナナの苗66 万株(198億円)を購入していただく契約が締結されるなど、既に、世界各国からの問い合わせは多数寄せられております。

この福岡の施設では「アグレボバイオテクノロジーセンター」、既にバナナの苗66万株を販売する198億円の契約が結ばれているとのことです。

 

 

 

特許技術「凍結解凍覚醒法」について

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バナナなど熱帯地域でしか栽培できない植物を温帯の日本でも生育可能にするという「凍結解凍覚醒法」という技術は、実際に特許が出願されているようです*1。また、この技術を用いることで植物の生育スピードが早まり、収穫量も増加させられるという報道もあるようです*2

 

フィリピンでのバナナの収穫量は病気の蔓延などが原因で年々減少傾向にあるようですので、そうした背景を踏まえると日本でバナナを育てるというのが面白い事業になる可能性もないことはないですね。

 

募集口数は2,288口で約22億円の募集

みんなで大家さんファームのシリーズに続き、今回もバナナ農園関連のファンドが募集され始めましたが、32号の総募集口数は2,288口で総額22億8800万円の資金調達を目指しています

 

みんなで大家さんシリーズは2007年に1号の募集が始まってからもう10年以上、募集した全てのファンドで年利5〜7パーセントの利回りを実現しており、配当遅延が指摘されたことはありますが、元本割れは2020年6月現在でも発生していないとのこと。

 

ただし、投資を考えている方は、表面上の利回りやこれまでの配当実績だけでなく、このファンドそのものの持続可能性についてもよく考察した上で判断を下すようにしてください。

 

みんなで大家さんは危険?

みんなで大家さん32号は、まだ実績のない企業への出資に近しい性質がありますので、リスク面を考慮した上での投資判断が求められます。

 

 

 

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*1:『植物の特性を増強する方法』 特願2017- 88327 『植物の健康診断システム』 特願2017-103129

*2:参考:食卓からバナナが消える? 世界的なバナナ危機に挑む、熱帯産作物国産化を目指した驚きのバイオ技術|Y MEDIA|ヤンマー