以前、バイナリーオプションのレクチャーに関する批判記事を書いたところ、現在進行形で多くのアクセスをいただいています。
この記事では、FXとバイナリーオプションの違いに触れつつ、それぞれの賢い使い方について個人的な意見を書きます。FXとバイナリーオプションはどっちが儲かるのかについても考察を落としていますので、ぜひご覧ください。
BOとFXの比較|長期的に見るとFXの方が確実性が高い
たまに「バイナリーオプションは絶対に勝てないんですか?」という質問や、「FXとバイナリーオプションならどっちがいいですか?」という質問をもらったりします。バイナリーオプションは絶対に勝てないとは言い切れませんが、私はFXの方が確実であると考えています。
まず、バイナリーオプションのメリットとしてよく挙げられる
・掛け金以上の損失を被ることは絶対に無い
というものについて。
これは確かにその通りなのですが、一方で「予想が外れた場合には、掛け金は全て失う」ということをしっかり明記していないケースも散見されます。
FXでは確かに証拠金以上の「追証金」を取られるケースもあるのですが、無理なナンピンやマーチンといったギャンブルトレードをしない、土日を挟んでの持ち越しをしない・あるいは随所でヘッジの両建てを行う、ゼロカットのある海外業者を使うといった対策をすれば、それは防ぐことが可能で、証拠金の管理をしながら利益を少しずつ増やしていくというのがFXで利益を上げる基本とも言えます。
そもそも自分の勝率と期待値を高めるトレードを続けていなければ、バイナリーオプションでも簡単に負け続けて資金が溶けてしまいます。
FXは早めの損切りで損失を限定しながらポジションの修正ができる
また、FXでは自分のポジションとレートが逆行するなら、早めにそのポジションを損切りして他のエントリーポイントを探すこともできます。しかしバイナリーオプションの場合は、一回エントリーすればもうごまかしは効きません。
バイナリーオプションには「0.1pipsでも予想の方向に動けば掛け金が約2倍になる」というメリットはありますが、バイナリーオプションで安定して勝ち続けるためには為替レートの値動きを予測するそれなりの質のロジックが必要ですし、そのロジックや「勝てるツール」と言われるものは、本物であればそっくりそのままFXに転用した方が安定して資産が増やせるということは間違いありません。
これが、初心者にはバイナリーオプションよりもFXが適していると考える理由です。ただし、10万円以下の低資金での運用ということを考えると、勝率次第にはなりますがバイナリーオプションのほうが効率が良いケースもあります。
ただし、本当の為替取引初心者は期待値のあるロジックでエントリーポイントを探すのは難しいので、バイナリーオプションはただの二択のギャンブルになってしまうことが多々あります。まずはFXでトレードの基礎や値動きのクセを把握していくのが良いかと思います。
FXとバイナリーオプションの税金について
FXとバイナリーオプションの利益にかかる税金については、以下の通りです。
・FX(国内業者)→雑所得申告分離課税、3年間損失の繰越ができる。税率は一律で約20パーセント
・FX(海外業者)&バイナリーオプション→雑所得総合課税、損失の繰越はできない。税率は最大で50パーセント超
税制度に関しては国内業者を利用したFXが優遇されており、税率は一律約20パーセント。海外業者でのFXとバイナリーオプションでは税制度に違いはありません。損失の繰越ができず、税区分は雑所得総合課税となるため利益の額に応じて累進課税が適用されます。
海外FX業者はハイレバレッジで取引でき、万が一損失が出ても追証は無い(ゼロカット)という点で利点がありますが、税金の面では国内業者がかなり優遇されている点は押さえておきましょう。金融庁に認可されていないバイナリーオプションも税区分は雑所得総合課税で海外FXと同じです。
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