無料?『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』(ダイレクト出版)という本について

ダイレクト出版が実質無料(送料550円のみ負担)で『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』をもらえるというキャンペーンを実施していますが、この本を購入すると、その後は結構高額な情報商材セミナーの有料オファーが届くようになります。この記事では、ダイレクト出版のキャンペーンの裏側について解説していきます。

 

Amazonで2,800円の本が無料でもらえる?

ウェブセールスライティング習得ハンドブック 寺本隆裕

ウェブセールスライティング習得ハンドブック 寺本隆裕

 

『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』という本はAmazonでは2800円で販売されています。そして、この本が無料(実際には送料550円がかかる)でもらえるキャンペーンが実施されており、ネット上でも広告を見かけることがあります。

 

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ダイレクト出版のビジネスモデルについてわからない人にとっては「高い本がお得に購入できるならラッキー」だと思われるかもしれませんが、実際のところこの本は無料で配ってその後セミナーや情報商材などの有料オファーに案内するための「フロントエンド」になっており、ダイレクト出版はこのように「本を無料で配り、その顧客に対して有料商材・セミナーの案内を仕掛ける」というビジネスを長年展開しています。

 

 

 

本の口コミ・評判

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ウェブセールスライティング習得ハンドブック(ダイレクト出版)|Amazon

『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』という本のAmazonのレビューを見てみると、星5つか星1つか両極端のレビューが目立ちます。一番「役に立った」と思われているレビューを見てみると、ダイレクト出版のビジネスの実態についてよりイメージが湧くと思います。

 

典型的な情報商材です。「儲かる」「月収XXX万円」といった煽り文句を少しだけ控え気味にして、その代わりにウェブマーケティングの専門用語を解説しながらゆっくりゆっくり安心させつつ、この本の著者があなたに売りつけたい本丸の高額な情報商材に誘導していきます。

 

この著者は「予測:10年後食えない仕事」というタイトルで、様々なところで一般の経済誌記事を装って誘導広告しています。ちなみにそちらのサイトでは「この本はプライベートな出版のため、書店でも、アマゾンでも売っていません(だからここから直接買え)」と書かれています。念のため検索してみて「あ、アマゾンでも売ってるじゃん!」と思ってポチった人、引っ掛かっちゃいましたね。値段はどちらで買っても同じです。

 

でも三千円で済んだらどうということはないです。みなさん学校の現代国語の授業はつまらなかったと仰る方が大半だと思いますが、この著者の文章を斜め読みして「なんか変だ」と感じる能力を養う程度の効能はあるかもしれません。結局騙されるのは情報弱者。高偏差バカになる必要もないですが、最低限のお勉強は社会に出る前にしておかないと、こういう悪いおじさんにひっかかちゃいますね。

「典型的な情報商材」という表現で始まっていますが、正にその通りの本だと思います。こうした客観的な情報を取り入れてから読めば多少の防御力が付くのですが、大体の情報弱者は自分で調べず、言われたことを鵜呑みにして高額の案内にもホイホイ釣られてしまうわけです。そういったカモほど後になって「騙された!」と騒ぐんですけどね。

 

ただ厄介なことに、ダイレクト出版はこうした本のキャンペーンを紹介するアフィリエイターに対して高額なアフィリエイト報酬を出しているため、本の名前やダイレクト出版の企業名で検索をすると、「ビジネスのことを学ぶためには最高の本です!」「とても勉強になりますし、今なら無料でもらえるので注文してみましょう!」など、アフィリエイターによるヨイショの記事が多く見つかります(批判の記事も多いですけどね)。

 

その結果、「この会社・本は良さそう」だと思ってつい申し込んでしまう人が多いというカラクリになっているわけです。やり方を見ると完全に情報商材ですよねw

 

読みたいなら貰っても良いと思います

ダイレクト出版は、このように本を配ってその後高額のバックエンドを仕掛けるという手法のプロですので、情報商材を仕掛けたり、何かセールスについて学びたいと思っている人にとってはそのやり方を学ぶために一度無料の部分を利用してみるのも良いと思います。その後の有料商材の案内については、十分注意してください。

 

ダイレクト出版については末尾リンクの記事でもう少し詳しい説明を書いていますので、ぜひご覧ください。お読みいただきありがとうございました😘

 

 

 

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