バイナリーオプションの詐欺業者と優良業者を見分けるポイントとは?

現在は日本国内の業者は金融庁の規制により、ハイ&ロー方式のバイナリーオプションのサービスを提供することはできません。そのため、多くの方が日本の金融庁では認可されていない海外の業者を使っているのが現状です。しかし海外の業者には顧客から資金を搾り取るために出金拒否などを行う悪質なところも存在します。この記事では、詐欺業者の特徴を例示しながら、まともな業者と悪徳業者を見分けるポイントについて解説していきます。

 

 

ハイローオーストラリア以外の業者は注意

ハイローオーストラリア以外の業者は注意

バイナリーオプション2011年ごろに流行りだしてから、次々と新しい業者が立ち上げられ、その後消えて行きました。出金拒否や約定レートをごまかすなどの不正を行う業者も多く、「バイナリーオプションは詐欺」という認識も定着してきたと思います。それでも、日本人でも多くの人が使っているハイローオーストラリアという業者は、唯一まともだと言えます。現在はこの業者の規約には「大きく稼いだ場合に口座が凍結されるなどの措置が取られる」と書いてあるのですが、基本的に稼いだ利益を出金できなくなるような例は聞いたことがありません

 

他のバイナリーオプション業者の多くがケイマン諸島ベリーズなどいわゆる「タックスヘイブン」に作られた実態のないペーパーカンパニーで金融ライセンスもほとんど信用ならないものです。一方でハイローオーストラリアはオーストラリアの金融ライセンスを取得しており、また母体がカジノの運営などを行う企業ということで、他の業者よりも遥かにマシだと言える状態です。

 

ただし、基本的に「バイナリーオプション業者の儲けは顧客の損失から発生している」という点を考慮すると、ハイローオーストラリアすら「安全」とは言い切れません。あくまでも他と比較して「まだマシ」というレベルです。

 

 

 

ボーナスを勝手に付与するトラップに要注意

Brown Wooden Mouse Trap With Cheese Bait on Top

バイナリーオプションの取引では、たとえ取引で勝って画面上に表示されている残高が増えても自分の銀行口座に着金するまで「利益が出た」とは言えません。出金を申請した際にトラブルが発生するというのは日常茶飯事です。

 

そして詐欺業者がよくやるのは「ボーナスを勝手に付与しておいて、取引の後に出金できるまでの最低取引金額を設定して出金できなくする」という方法です。バイナリーオプションアフィリエイトを目的に詐欺業者を紹介する人は、「入金額に対して最大100%のボーナスが付くのでお得ですよ」などと言ってこうした悪質な業者を紹介するのですが、実際には「ボーナスと入金額の15倍の取引を消化しなければ出金はできない」という条件が付けられており、一度でも取引を行うと元本すら引き出せなくなってしまうのです。

 

例えば5万円の入金で25千円のボーナスがついて口座残高が75千円になっていても、出金を受け付けてもらうためには1125千円の取引を行う必要があります。この額の取引を消化して口座残高をプラスにするのは素人が簡単にできるようなものではありません。もし誰かに業者を紹介されたりした場合、ボーナスのシステムはどうなっているのか、出金条件があるのかという点は入金する前に確認しておくようにしましょう。

 

注文が滑る、約定が遅い

Turned-on Monitor Displaying Frequency Graph

バイナリーオプションは自分が予想した方向に0.1pipsでも動けば取引は成功で掛け金が2倍弱に増えます。そして、多くの業者は顧客が損失を出して自分の業者が儲けられるようにシステムを整備しているため、勝ち続けるのは本当に難しいです。詐欺業者の場合、普通の為替市場は全く反応していないのにレートが不自然に乱高下するようなことが頻発します。

 

そして、注文ボタンを押してからポジションが確定するまで数秒待たされたり、注文を押したときとは離れたレートでポジションが確定する「スリッページ」が発生するのも詐欺業者の特徴です。詐欺業者でも5分以上の比較的長い時間軸の取引であれば不正はしにくいのですが、最近では長い時間軸の取引のペイアウトがかなり低く設定されているような業者が存在します(1分の取引は1.8倍のペイアウトなのに、5分では1.65倍など)。

 

長い時間軸ではあからさまな不正をするとクレームが来ることはわかっているため、ペイアウトで差をつけてできるだけ不正がばれにくい短時間の取引をしてもらうという魂胆なのでしょう。レートの動きと長い時間軸のトレードが普通にできるかどうかという点も必ずチェックしておいてください。

 

詐欺業者は儲けても出金できない

Black Steel Pet Cage With One Dollar

業者のレート操作にも負けず、ボーナスを出金するための規定消化金額の条件をクリアして、晴れて出金申請をすることができるのですが、詐欺業者の場合はイチャモンをつけて出金させないということがよくあります。そして多くの人はこのときになって初めて「騙された」と気がつくのです。

 

イチャモンの内容は様々で、「取引ツールの使用が疑われる」だの「当社取引規定違反のため。詳細は答えられない」だの、なんでもありです。しかし、相手はタックスヘイブンペーパーカンパニーで、当然金融庁には認可されておらず、金融庁も「詐欺の可能性があるから使うな」と警告していますので、誰も助けてはくれません。元本ぐらいは返ってくるケースがほとんどですが、それすら拒否される可能性が無いとは言えません。

 

リスクを承知で頑張って稼いだのに、それすら無かったことにされるけど、泣き寝入りするしかない。バイナリーオプションの取引にはこのような恐ろしい実態が潜んでいるのです。

 

なぜバイナリーオプションは詐欺が多いのに流行ったのか

Man With Hand on Temple Looking at Laptop

バイナリーオプションの最初のブームが来たのは5年ほど前で、このような詐欺業者は当時から多かったので、資金を失った人も多くいました。しかし、最近再びバイナリーオプションの勧誘などが盛んになっています。YouTuberを使って業者の宣伝をしたりといった広告も目にしますし、「バイナリーオプションのレクチャーをします」というような詐欺師の勧誘も再び活発になって来たのです。

 

なぜ「バイナリーオプションは詐欺、危険だ」という情報がこれだけネット上にあるのに流行ってしまうのかを考えてみたのですが、「為替取引と聞くとなんかかっこいいし、FXはなんだか危険そうだけどバイナリーオプションは簡単そう」という「なんとなく」のイメージで騙されてしまう不勉強な人が多いからという結論に至りました。

 

FXの海外業者も詐欺的なところは今でもあります。約定拒否、利益の出金取り消しといった措置をするところがかなり減りましたが存在します。しかし、バイナリーオプションFX以上に詐欺業者が多く、金融商品の取引や為替の値動きの仕組みなどを全くわかっていない「初心者」をカモにしているため、わからないまま騙されてしまう人が多いのでしょう。

 

バイナリーオプションで稼いでいるほんの一握りの人は日々検証を重ねてシビアに取引を行っており、「簡単に資産が倍になる」というようなことは絶対に言いません。「稼ぎたい」という欲につけ込まれて騙されないように気をつけてください。

 

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