YouTuberと聞くと、どうしても「面白い動画コンテンツを作って広告収入を獲得する」というスタイルが思い浮かべられがちですが、企業や飲食店などが動画コンテンツをYouTubeにアップして集客に繋げるという手法も現実的なレベルになってきたように思えます。この記事では、集客にYouTubeを上手く使っている事例を見ながら、YouTubeの集客効果について考察していこうと思います。
インフルエンサー・タイアップ広告を利用したケース
すでに人気・知名度のあるYouTuberが、自身がアップロードする動画コンテンツの中で商品・サービス(ゲームやアプリなど)を紹介しているものを見たことがある人は多いかと思います。「企業案件」「広告案件」という名称を含めて、このようなPRの方法はYouTubeを観ている人にも広く浸透しています。これはYouTuberを使った「インフルエンサーマーケティング」と呼ばれるもので、商品やサービスを広くPRしたい場合には有効な手段だと言えるでしょう。
インフルエンサーを利用する場合は「ターゲットとなる年齢層とクリエイターの視聴者層」がマッチするように広告を仕掛けなければなりません。「このYouTuberが好きだから観ている」というファン層に対して直接リーチできるのが強みですので、ターゲットをしっかり意識してクリエイターの選定・動画の方向性を決めるというのが広告効果を高めるために重要になります。
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自分のチャンネルでブランディング・集客を行うケース
企業が集客やPRのためにYouTubeをしっかり活用している事例はまだまだ少ないように思うのですが、ウラッキープラザというYouTubeチャンネルを運営しているラッキープラザ津島店という愛知県のパチンコ店は、YouTubeを非常に上手く利用してお店のPRを行なっており、実際にYouTubeを見て来客されるお客さんも多いということが過去の動画で語られています。
2019年1月時点でウラッキープラザのチャンネル登録数は16万9000人を超えています。この数字は、森永製菓(1万4000人)、コカコーラ(3万8000人)、マクドナルド(6万7000人)など大企業のチャンネルを大きく上回る規模です。
ウラッキープラザの動画を見てみると、勤務しているパチンコ店のスタッフが視聴者から寄せられたコメントの企画を実際にやってみたり、パチンコ店の裏側や業務について紹介されるコンテンツがアップロードされています。良い意味でYouTubeらしい演出の動画が多く、YouTubeの視聴者に馴染むような動画になっているのが人気の秘訣であるように感じます。
一方で、チャンネル登録者数があまり伸びていない一般の企業のYouTubeチャンネルは、まだまだ単なるCMや商品説明に終始してしまっている部分があり、YouTube上のコンテンツとして継続してチャンネル登録をしてまで見たいと思わせるには、欠けている部分が多いという分析も可能です。
動画コンテンツの強みを活かそう
ツイッターやインスタグラムを発信の場にして集客を行うケースは増えてきましたが、ローカルなお店でもYouTubeを利用するメリットは多くあるように思います。飲食店であれば写真だけよりも伝えられる情報が増えますし、従業員・スタッフが動画に出演することで親近感を持ってもらえる可能性も高まります。
まだまだ「YouTubeは見るだけ」という立場の人がほとんどだとは思いますが、これからはYouTubeでブランディング、集客を検討してみてはいかがでしょうか?
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