2019年1月7日〜の相場:中国関連の指標に注目、リスクオフは引き続き要警戒(株・為替・商品先物)

2019年年始相場の動向

2019年最初の雇用統計(2018年12月分:1月4日発表)は軒並み堅調な数字となったため、全体的に米ドル高に振れるような動きになり、ダウ・ナスダックなど米国の株価指数も軒並み上昇しました。2018年は年始早々の3日にアップルの業績下方修正というマイナス要因があり、ニューヨークのマーケットが閉じた日本時間午前7時過ぎに大きく値段が飛び、1ドル107円台から一時104円台までレートが飛ぶ強烈な動きがありました。

 

10日木曜日に中国関連指標の発表あり

アップルの業績下方修正については特に中国の数値がすこぶる悪く、トランプ大統領の言動・政策含めて中国との貿易摩擦問題は、米国そして世界の経済動向に大きく影響を与えるものになりそうです。

 

1月10日木曜日には日本時間午前10時半に消費者物価指数・生産者物価指数の発表があります。上海株価指数の下落はやはり世界各国のマーケットにも影響を強く及ぼしており、今後も中国関連の指標発表時は他の重要指標と同程度の警戒をしておいた方が良いでしょう。

 

 

 

リスクオフの動きに警戒

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中国の景気・貿易に関する指標は、米ドル・豪ドルに特に強く反応を見せており、数値が悪ければ円はとにかく買われる傾向にあるため、3日朝方のような大きな値動きには今後も注意する必要がありそうです。リスクオフの動きが懸念されているのを象徴するように、ゴールドの価格は昨年8、9月ごろの安値域から徐々に買い戻しの動きが強まっており、現在は1300ドル手前の水準まで上昇してきています。

 

金価格については、取引する人以外は基本的にドルインデックスやリスク通貨との相関性を見ておく程度の確認で良いかとは思いますが、昨年後半は株価指数が落ち込む前に原油が大きく下落していたことなども踏まえ、リスクオン・リスクオフの動きが如実に現れるため、マーケット全体の流れを読む上ではしっかりチェックしておくべき指標です。

 

株、為替、指数、商品などの取引をされる方は、引き続き急な相場変動にもしっかり対処できるよう準備して臨むようにしてください。