怪しいネトウヨ企業?株式会社経営科学出版の口コミ・評判、広告とアフィリエイトについて思ったこと

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アドセンスの広告に出ていた株式会社経営科学出版という企業が少し気になったので、個人的に調査をしてみました。右翼・ネトウヨ向けにウケの良い三橋貴明氏の著作で広告を打ち込んでいるようで、「怪しい」という印象を抱いた人も少なからずいるようです。

 

最近だと菅義偉総理のイラストを用いてこんな広告も打ち出していました。

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2021年の自民党総裁選の時期には、立候補者の高市早苗氏のイラストを用いた広告も確認できました。

会社概要

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社名:株式会社経営科学出版
所在地:〒108-0075 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー9F
TEL:06-6121-6211
FAX:06-6268-0851
代表者:代表取締役社長 谷口暢人
創業:2010年9月1日
資本金:500万円
事業概要:教育事業、社会人向けコンテンツ販売

会社概要 | 株式会社経営科学出版より

 

2010年に設立された出版社で、代表は谷口暢人氏。ホームページなどを見る限りは、出版業よりも著名人のメルマガ・有料会員サイト(有料スクール・サロン)の運営・補助がメインのようで、前述の三橋貴明氏をはじめ、様々な分野の専門家が提携クライアントとして名前が挙がっています。住所が東京なのに電話番号が06で始まる大阪の市外局番であることが気になったのですが、どうやらこの会社は大阪に本社を構えるダイレクト出版という出版社の関連企業のようで、電話対応などは実質的にダイレクト出版が行なっている可能性がありそうです。

 

ダイレクト出版について

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商号:ダイレクト出版株式会社
代表取締役小川忠
本社所在地:大阪府大阪市中央区安土町2丁目3-13 大阪国際ビルディング13F
資本金:1,000万円
創業:2006年5月
電話番号:06-6268-0850
事業内容:教育事業、翻訳書籍出版、社会人向けビジネスコンテンツ販売、書籍出版、オンライン講座の販売、ビジネススクール等の運営など
従業員:グループ全体60人、単体44人

会社概要 | ダイレクト出版について | ダイレクト出版株式会社より

この会社は2006年創業の出版社で、代表は小川忠洋氏。

 

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アフィリエイトについて

株式会社経営科学出版は、独自のアフィリエイトプログラムを設けているようで、それについて気になっている人もチラホラいる印象でした。

経営科学出版のアフィリエイト

上記リンクのページに行くとアフィリエイトの商品の一覧などが表示されているのですが、現段階では「アフィリエイトを行うために必要な会員登録をするページに飛んでも、まだ登録はできない」という状況でした。準備中なのでしょうか。詳しいことはよくわかりません。

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また、アフィリエイトのコミッションは本の価格に対して高額に設定されており、販売価格の約5割がアフィリエイト報酬として支払われる仕組みになっていました。現状商品一覧に並んでいるのは上記の画像にある3つの商品でしたが、今後は三橋氏他、同社と提携しているクライアントの書籍を販売してアフィリエイト報酬を受け取ることができるようになるのでは無いでしょうか。

 

極端な政治主張を含む出版物はネットアフィリエイトと相性が良さそうだが……

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私は個人的に三橋貴明氏の著作・言論の中身は好きですし、それに関してここで意見をするわけでは無いという前置きをした上で、今後のネットメディアにおけるアフィリエイトのあり方を少し考えさせられました。彼の言論スタイルは主に「ネトウヨ」と呼ばれる方々が好みそうな「反マスコミ」「反中国・朝鮮」の色が濃く出ているものです。聴く人によっては「過激」と捉えられることもあるでしょう。

 

その一方で、彼の言論を好む支持者のいわゆるネトウヨ層は、大手マスコミが報じない政治・経済の問題点を「これが正しいのだからもっとたくさんの人に広めなければ」という信念を持っている方が多いような印象です。尤も、彼らからすれば左翼のそれも変わらないとは思うのですが。

 

 

 

さて、その上でこうした極端な論述を行う人の著作が高額なアフィリエイト報酬付きで販売されるようになった時のことを考えてみましょう。三橋氏の支持者層からすれば「彼の言っていることは素晴らしいのだから、もっと広めなければ!」という心情があり拡散されるのと同時に、「主義・主張の中身に関係なくアフィリエイトの報酬目当てで彼の著作を宣伝する」という動きも少なからず出てくるでしょう。

 

そうなると、本来様々な観点から検証が必要な政治・経済・歴史などの問題に関して、贔屓目に見ても偏っていると言わざるを得ない三橋氏のような人物による言論が、「絶対の真実・事実」であるかのように大きく広まってしまう可能性もゼロではありません。

 

もちろん現代社会における言論とは全て何らかの利害と一致して展開される場合がほとんどですし、現段階では杞憂と言えるものであるかもしれませんが、コントラバーシャルな分野において著作・言論を広める直接的な金銭的メリットが存在してしまう」というのは、行き過ぎたプロパガンダの蔓延など、危惧すべき問題が伴うようにも感じてしまうのです。

 

ただ、経営科学出版の親会社であるダイレクト出版から販売されている『太平洋戦争の大嘘』という書籍を読んだこともあるのですが、この本は、タイトルほど内容が過激ではなく普通に面白い本でした。したがって、いわゆる釣りタイトルや広告で宣伝を行なっているに過ぎないという可能性もゼロではありません。

 

経営科学出版の口コミ・評判

ツイッターから経営科学出版やダイレクト出版の口コミ・評判を探してみました。

こちらの方のように、ネトウヨ向けの出版に苦言を呈する方は多くいました。ダイレクト出版は元々ビジネス書では定評があった出版社だけに、現状を嘆く声もあります。

 

確かに最近、Twitterでも三橋氏の書籍に関するダイレクト出版の広告はよく目につくようになりました。SNSの広告配信はユーザーの趣味嗜好、フォローしている人物などに応じて行われますが、安倍首相やトランプ大統領など、政治家をフォローしている人を対象に広く配信設定がなされているのか、目にする頻度も急激に増えた気がします。

 

 

以上、株式会社経営科学出版の広告を見て感じたことを書きました。

 

 

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