Digital Asset Technologies, Inc.が提案しているASICマイニング投資について

知人からDigital Asset Technologies, Inc. (デジタルアセットテクノロジーズ)という会社からASICマイニングの投資について持ちかけられたという話を聞いたので、以下調査した情報を記します。結論から言うと、運用委託をするという会社が非常に怪しいため、詐欺の危険性も否定できないかと思います。




以前紹介した、最新ASICマイナー(BTC/BCH専用)

最終申し込み本日6日夜まで延期になりました。
支払いは、8/10期限BTCにて

運営のDigital Asset Technologies, Inc.の電気代の安い(kw@0.03ドル代)北欧のファームで委託運用。hashは1.5倍iオーバークロックで2年保証で運用となるそうです。

現在の採掘難易度、BTC価格からシミュレーションした収支は、1台あたり月間440ドル前後の純利益となります。

現時点では、BTCマイナーとしては世界最高性能のマシンで間違いありません。(オーバークロック版の場合)

イニシャルコストは、台1500ドルとして約4ヶ月間で回収可能な試算となります。

★マイニング収支シミュレーター計算結果
http://ur2.link/Ln87

これは、台湾TSMC社の最新7nmプロセスチップを使った、世界最速のマイニングマシンとなります。この7nmチップは秋発売のiPhoneやアンドロイドスマホ、小型ノートPCなどに搭載される最新技術のチップと同じ製造プロセスの物です。

私も個人で先日3台購入しましたが、追加であと4台ほど購入予定です。購入したマシンは、電気代の安いファームで委託運用されますので、高い利回りが期待できます。採掘難易度は日々上昇していきますが、それでも初期投資回収後(5ヶ月以内目安)最低、月8-10%は半年から1年程度は見込めそうです。

委託運用なので、初心者の方でも問題なく運用可能で、メンバーズサイトから採掘したBTCを、指定ウォレットに、日々受取可能です。

マシンのファームへのシッピングは9月後半頃予定(7nmマシンでは世界最速納品)で、10月には委託運用が開始されます。
もし採掘難易度が予想外に急騰して採算性が激減した場合は、マシンのリセールバリュー(再販価値)が残っているうちに、運営を通して売却も可能です。また、マシンの引き取りも可能です(送料は別途必要です)

販売価格は、初回生産ロットの縁故販売価格で、9月以後の販売予約受付分からは、定価の3500ドルになります。

毎度、急な案件ではありますが、購入希望の方は本日18:00頃までにご連絡ください。


《Chip Specification》

Chip Cord : NMS-07SH
Algorithm : SHA256
Mining Hash Power : ≧200 GH/s(When overclocking:≧300 GH/s)
Power Efficiency : ≧0.05 W/GH
Chip Size : 3.87 mm×3.48 mm
Package Size : 7 mm×7 mm
Transistor Conversion Rate : Worth 3.72 billion

《販売価格》

NEMESIS MINING ASIC 07SH
(50台未満の場合)1 unit :$2,000-
(50台以上の場合)1 unit :$1,500-

私の知り合いにはこのような案内があったようです。台湾のTSMC社は最近マイニングマシン開発に参入したGMOが自社のマシンを製造委託しているところですので、本当にこちらの会社が作った製品であれば性能は期待できそうです。

ただし、NEMESIS MINIG(ネメシスマイニング)という名前で検索するとこちらのWebサイトが見つかるのですが、ASICを製造・販売しているような記述は見つからず、ドメイン情報も非公開です。Alexaで調べてみてもこちらのサイトへのアクセスが非常に少なく、2017年8月に作成されたサイトであるというぐらいの情報しか現時点ではわかりません。

しかし、月に400ドル以上もBTCが掘れるSHA256の7nmチップを実際に運用・販売開始している会社であればもっと有名であってもおかしくないのですが、全く聞いたことが無い会社であるというのはやはり注意すべき点です。サイトの作りや内容もどことなく一昔前に流行したHYIPのような雰囲気ですね。

さらに怪しいのは、運用代行を行うというデジタルアセットテクノロジーズという会社です。

https://www.arbitsystem.com/jp/
こちらの会社を検索するとこのようなサイトが出てきて、さらにその電話番号を検索すると、2017年末ごろから仮想通貨の資産運用やICOについて営業を行っていたという口コミを確認できます。
https://www.telnavi.jp/phone/0359448151

Webサイトには、アービトラージを利用したビットコインの運用プログラムのオファーなどがあります。英語でこちらの会社についての情報を探してみましたが一切見当たらず、Webサイトの言語は英語と日本語のみ。なぜスペイン語や中国語など母数が多く見込み客の増加も期待できそうな言語を表示してないかと言うと、日本人を対象にした詐欺企業だからでしょう。

これらの表面的な情報から判断しても、このマイニング投資の案件が危険であることは間違いありません。

実際にこのクラスのマシンが2000ドルほどで手に入るのであれば私も喉から手が出るほど欲しいところではありますが……。