森友学園問題について考察する際に読みたい藤原肇氏の著書2つ

このブログで政治についてあまり言及する機会は無かったのだが、森友学園の問題や辻本清美議員の問題が国会で取り沙汰されるようになり、政治家のカネの問題が世間を賑わせているところなので、私が過去に読んだ本の中から、今回の問題を考察するきっかけを与えてくれる藤原肇(ふじわらはじめ)氏の著書を2冊紹介したいと思う。

 

どれも日本のマスコミが中々追求しないような部分に迫っているため、読んでみる価値はあるだろう。

 

それぞれの本について若干の解説は入れるが、あまり個人的な政治主張を掲げるつもりは無いので、説明は必要最低限に止めている(つもりだ)。著者の藤原氏についてはこのブログでは特に言及しないので、知りたい人はググっていただければ幸いだ。

 

小泉純一郎と日本の病理 Koizumi's Zombie Politics (光文社ペーパーバックス)

小泉純一郎と日本の病理 Koizumi's Zombie Politics (光文社ペーパーバックス)

 

「郵便貯金」という日本の資産を外国に明け渡した小泉純一郎元首相について、さまざまな側面から論じられている。現首相の安倍晋三氏についても、かなり興味深いトピックが扱われている。

 

また、リクルート事件を含めた自民党とお金や土地の問題についても、その本質を知るきっかけを与えてくれる。そこから発展して、現在の森友学園の問題に関しても、その真相に迫るヒントが得られるだろう。

 

ホリエモンこと堀江貴文氏の問題も言及されているのだが、その内容もかなり興味深い。さらには、小池百合子氏について取り上げられている部分もあるのだが、昨今の日本の政治に関するさまざまな憶測・疑問が確信に変わるようなコンテンツが満載だ。

 

平成幕末のダイアグノシス―メタ凶慌からの出発

平成幕末のダイアグノシス―メタ凶慌からの出発

 

この本もかなり際どい部分まで踏み込まれている面白い本だ。先程ご紹介した本よりも10年早く出版されているのだが、この本でもリクルート事件など、日本の政治家とカネに関する問題がさまざまな観点から考察されている。

 

第7章では、中曽根内閣時代の日本全体のカネの流れについて「カジノ経済」という言葉を用いながら言及されているのだが、これと同じような流れが数年後に「ITバブル」としてやってくる点などを加味すると、日本の政治・経済がどのような仕組みで動いているのかが非常によく理解できる内容になっている。これも森友問題の件について考えるきっかけが得られる内容になっているだろう。