クラウドソーシングのライティングで稼げるライターと稼げないライターの違い

クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトを利用することで、在宅ワークの裾野が広がりました。

 

ロゴデザイン、コーディング、SEO対策、ライティングなど様々な案件の募集がありますが、経験が一切無い人でもある程度仕事を確保できるのはライティングの案件が唯一といっても差し支えないでしょう。

 

しかし、クラウドソーシングサイト経由のライティングの案件は文字単価が0.5円前後が平均で、1文字1円にも満たない仕事も多く、よほどタイピングが速くてコンテンツの執筆に悩むことも無い人以外には時間の割に報酬が見合わない「ブラック案件」が多いのも事実です。

 

パートや隙間時間のお小遣い稼ぎ感覚でライティングの案件に対応している主婦も多く、そうした主婦ライターの多くは報酬そのものよりも自分のペースで楽しく続けることにやりがいを感じている場合も多いのですが、実はこうした主婦ライターの増加によってブラック案件が増え続けているという側面もあるのです。

 

というのも、稼ぎは多少割に合わなくても継続してくれる労働者(主婦ライター)がいれば、発注元はその水準の対価でライターの確保を続けてしまうからです。安く雇えるライターがたくさんいるから、発注元は単価を上げない。それが一度ライティング案件の「相場」を生み出してしまえば、それがクラウドソーシング界全体で上昇する機会はそうそう訪れません。

 

 

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このようなプロセスでクラウドソーシングのライティング案件は実に大量のブラックライティング求人で溢れかえるようになってしまいました。

 

その一方で、やはりある一定程度のライティングスキルを求めて質の高いコンテンツを発信したい発注者の中には、相場よりも高い報酬水準でライターを募集する場合もあります。しかしこのとき、定員に対して明らかに応募者過多の状況が発生するというのは想像に難くないでしょう。いつもはブラック案件でつないでいるライターたちがよりよい条件の求人案件に群がってくるのです。

 

倍率が何十倍にもなるシチュエーションでは、どんなにスキルのあるライターでも自分を目立たせて採用してもらうことは困難を極めます。採用試験ともいえるテストライティングは、応募者が非常に多い場合ではまともに読んでもらえません。

 

では、ここで採用を勝ち取るためにはどうすればいいのかと言うと、結局のところ「履歴書、職務経歴書」で目立たなければダメです。つまり、出身大学や今までの実績など、one of themから頭2つ以上抜けられるような何かが必要なのです。「ライター経歴は3年あります」程度では弱いのです。

 

しかし、こうしたフィルターを経歴面だけで突破できるのはおそらくクラウドソーシング界にも非常に少ないでしょう。そこでもうひとつ武器にできるのが「継続期間」です。ライティングの案件を発注しているクライアントの悩みの種の一つがライターの定着率です。クラウドソーシングで採用したライターの場合、「書きやすいネタ」しか書いてくれないライターが多く、さらに自分の書きやすいジャンルが少ないとすぐに受注を止めてしまうライターも非常に多いのです。

 

もしライターとして1つのプロジェクトに1年以上関わっているようなライターは、クラウドソーシング界においてはほんの一握りです。1つの仕事の継続期間が長いライターは、ぜひそこをアピールポイントにすべきです。クライアントにとって採用すべき人材の候補になり、テストライティングにも目を通してくれるようになります。

 

また、ブログを数年書き続けているといった場合も、それは同様に継続期間の大きなアピールポイントになりますので、ぜひアピールすべきです。

 

クラウドソーシングのライティング案件で稼げるライターと稼げないライターの違いは、実は採用してもらうための「採用試験」のアピールの段階にあるのでした。