バイオハザードザファイナルでバイオハザードシリーズデビューしてみた(若干のネタバレあり)

バイオハザードシリーズはほとんど見たことがない私でしたが、本日バイオハザードシリーズの完結作となるバイオハザードザファイナルを見に行ってきました。

 

シリーズデビューが最終作って、ファンの方にとっては想像もつかないことだと思いますが、シリーズ初心者だからこその視点で感想を書きながら、「シリーズ物に新しいファン層を取り込む工夫」について考察してみます。

 

若干のネタバレを含みますので、まだバイオハザードザファイナルをご覧になっていない方はご了承ください。

 

 

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12月23日(金)に公開されたバイオハザードザファイナルですが、タレントのローラさんが出演されているということもあり、一度見てみたいなと思いました。

 

今までバイオハザードシリーズを見てこなかったのは単純に「怖いから」というビビリな私でしたが、この作品に関しては怖すぎて目を背けたり、あるいはグロテスクなシーンがショックで貧血(正確には迷走神経反射)になることもありませんでした。

 

暴力、戦闘シーンはあるものの、アクションの要素で「魅せる」作品になっているため、思っていたよりもグロくないなという印象を持ちました。実は私がバイオハザードシリーズを食わず嫌いしたいたのは、幼稚園のころに親戚の家にあったプレイステーションソフトのバイオハザードをプレイしたところ、あまりの怖さにトラウマになってしまったというのが原因でした。

 

その後中学生のときにPS版をリメイクした任天堂DSのバイオハザードのゲームはプレイしてクリアもしましたが、どうしてもリアルに見えるであろう映画に関しては視聴に踏み切れずにいました。

 

もちろん戦闘シーンの迫力や、クリアリング中のドキドキ感があってスリル満点でしたが「グロくて見れない」という人は少ないのではないのかなと感じました。もちろん個人差があるので全く受け付けないという人もいるでしょうね。

 

今回のザファイナル以前の5作品に関してはどの程度グロテスクなのかは把握できていませんが、突然アンデッド(ゾンビ)が襲ってくるシーンなどは多少あっても、トラウマになるような演出はシリーズ通してほとんどないのではないかなと思いました。

 

さて、今回のザファイナルを見る前に私は「この作品を見て前作までの作品も見たいと思うのか」という点に注目していました。

 

結果的に見終わってからは「1から5まで全部見てファイナルをもう一度見たいな」という感想を持ちました。

 

アリスがラクーンシティのハイブ(地下)に潜入しながら「過去の記憶と現状を照らし合わせる」ようなシーンが数回あったり、前半でラクーンシティに入るときにアリスが「Welcome home(ただいま)」と言うシーンがあり、この「ラクーンシティ」あるいは「ハイブ」が過去の作品内で重要なストーリー展開が成された地であることはシリーズ初見の私でも感じ取ることができました。

 

また、アンブレラ社とアリスがどうして対立しているのかなど、シリーズの基本的な情報も全く知らない私でしたが、随所に解説を施してくれる演出があり、「今までのシリーズを見たことがないから内容が全くわからなかった」という映画ではありませんでした。

 

主人公アリスや登場人物の行動一つ一つがどんな目的に基づいて行われているのか、シリーズ初見者でもわかるフラグをしっかり立ててくれれば、それ以前(5以前の過去作品)について「もう少し知りたい」と思うこともできますし、何よりその作品(ザファイナル)の内容理解につながります。

 

もしこれがなければ、以前のシリーズを見たことがない視聴者は「よくわからなかった。もう見ない。」という感想を持つだけで、この作品からのファンは生まれない可能性が高いでしょう。

 

もちろんシリーズ作品は過去作品の内容を踏まえて展開されるものですし、それが無視されれば過去作品からの視聴者は逆につまらないという印象を持ってしまいます。しかし、一方で過去作品の内容は覚えていて「当たり前」のスタンスで作品をリリースすれば、過去作品の内容をうっすらとしか覚えていない人も、理解不能な状況に陥ってしまいます。

 

シリーズを見たことがない人には「過去をちらつかせながら現状を説明」し、シリーズのファンには「過去作品をリマインドしつつ新しい展開を想像させる」という要素を随所に散りばめられているような要素が多々あり、シリーズを初めて見た私が過去作品に興味を持つほど様々な趣向が凝らされた展開でエンディングを迎えました。

 

私がこの作品を見たいと思ったきっかけでもあるローラさんは割とあっさり出番を終えてしまいましたが、他の出演者の方に比べると美しい扱いをしてもらっていたように感じました(笑)。

 

私は気に入った映画を何十回と繰り返してセリフもほとんど覚えてしまうような人間ですが、この作品や他のバイオハザードシリーズも今後のリピート案件になってきそうです。

 

結論:食わず嫌いはもったいないですね