🐺人狼アルティメット(ア式部屋)の作戦、立ち回りと攻略について

最近たまにアルティメットルールの部屋で人狼を遊んでいるので、基本的な立ち回りや考察の方法について書いてみます。

人狼アルティメットの部屋設定

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市民陣営9
市民(村人)6、占い師(予言者)1、霊能者(霊媒師)1、狩人(騎士)1

人狼陣営4
人狼3、狂人1

計13人

連続ガード(通称レンガ)無し

投票先見せる

初日占いランダム白

同票数の場合はランダムor処刑無し
→実際の人狼アルティメットは同票数処刑無しのルールですが、人狼ジャッジメントなどではランダム処刑のルールで行われるケースも多いです。

こちらがアルティメット式人狼の部屋設定になります。




作戦について

アルティメット式人狼では、初日は役職者が名乗り出ず、グレラン(グレーの人をランダムで処刑)で処刑対象を決めることが多いです。理由は、狩人(騎士)による役職者の連続ガードができないため、初日で役職者が名乗り出ると村人陣営が不利になってしまうケースが多いためです。

ただし、初日は霊能者が出て進行したり、FO(フルオープン)という役職者が全員名乗り出てゲームを進めていく可能性もあります。

全伏せグレラン

最近流行りの作戦。役職者はCO(カミングアウト)せず、それぞれの初日の発言を殴り合って、怪しいと思う人に各々投票します。この作戦で人狼が吊れるケースは単純計算で3/13と決して高くはありませんが、それよりも占い師や霊能者を処刑してしまわないようにこの作戦が取られることが多くなってきています。

この作戦を行う時は、寡黙だったり、自分から怪しい人を挙げない人はヘイトを買いたくない狼だと見られるケースが多いので、多少強引にでも怪しい位置を探している発言、考察を落としておいた方が吊られにくくなる場合が多いです。こちらは利用しているサーバー(鯖)、アプリなどで若干の空気感の違いはあるのですが、とりあえず寡黙は真っ先に吊り位置に上がりますので、特に人狼陣営は注意しなければなりません。

また、この作戦を行う時は、誰か怪しい人がいると一斉にその人にヘイトが集まりやすい傾向にあります。もし自分にヘイトが集まった場合は、能力者や人狼は処刑されないように役職COをしてしまうのも一つの手です。

また、能力者に票が集まってしまって自分が処刑されてしまうのが決定的な場面では、自分が能力者であること、そして占い師であれば初日の占い結果も遺言として残すべきです。本来は吊られそうになる前にCOするのが望ましいのですが、間に合わなかった場合は市民に役欠け(能力者が死亡していること)の可能性を追わせる方が良いでしょう。

霊出しグレラン

霊能者がCOして、霊能者の指定で2ないし3名程度を処刑対象候補として仮指定し、占い師COが無ければその中から各々処刑する人を選ぶという作戦です。

例)Aさんが霊能者COをして、BさんCさんを吊り先として仮指定。Bさんは占い師COをしたので、霊能者AさんがDさんを吊り先候補として加えCさんとDさんの中から処刑対象を決定。

この作戦が選ばれて霊能者が複数出た場合には霊能ロラ(ローラーの意味で、霊能者COをしたひと全員を処刑すること)からスタートし、人狼または狂人を確実に吊るのが普通の流れです。ただし、そうなった場合は占い師同士の信用勝負になってしまうため、ライン考察を行うためにあえて霊能ロラの開始を遅らせるという戦法も有効かと思います。

FO・フルオープン

占い師、霊能者が対抗含めて全員COしてからゲームを進める方法です。アルティメット式人狼ではあまりこの作戦が選ばれることはないのですが、役欠け(ゲゲゲ)を追わなくて良いという理由で好まれる場合もある作戦です。狩人の護衛センスに勝敗結果が強く依存するとも言えるでしょう。

黒リレー

こちらも割とスタンダードな作戦で、部屋主(部屋を作った人)が起点となって人狼だと思う人を挙げ、名前を挙げられた人はさらに自分が怪しい人を挙げてという流れを3回ほど繰り返します。そして、名前が上がった人の中から能力者はカミングアウトをして吊り対象から外してもらい、その後は残った人の中から各々処刑対象を選ぶなどの流れになるケースが多いです。

例)AさんはBさんを人狼だと予想。BさんはCさんを人狼だと予想。Bさんは占い師COをしたので、他の人はAさんとCさん、怪しいと思う方に投票して処刑する人を決める。

白リレー

黒リレーとは反対に、村人陣営(白)側だと思う人をリレー形式で10人つないでいき、残った3人の中から処刑対象を決定するという作戦です。この場合も役職者が指名されずに対象候補となった場合はCOして吊り対象から外してもらう方がベター。また、人狼も役職COをして吊り対象を逃れることも可能ですが、上手く他の人に吊りを誘導して生き残るなど、さまざまな立ち回りがあります。白リレーを行う時、占い師は自分が指名された後、自分の占い結果の白先をとりあえず選んでおけば、次の日にCOして伏線を回収するなどできるので、真の占い師はもちろん、狂人や人狼で占い師を騙る場合もその点を意識しておくと良いと思います。

数字

1から30のうち、指定されたタイミングで自分の好きな数字を言い、最も1と30に近い人の中からランダムで吊り候補を選ぶという作戦

例)Aさんが1、Bさんが30、Cさんが1の数字を挙げたので、初日はこの3人の中から処刑対象を選ぶ

役職持ちは両極端な数字は避け、人狼も同様に吊り逃れのために真ん中に近い数字を言うというのが一般的な考え方ですが、人狼でもあえて両極端な数字を選んだり、能力者でもあえて端に近い数字を言うなどの戦略があります。

能力を持たない普通の市民は吊られても構わないので両極端に近い数字を言うのが普通ですが、あまりにも両極端なところに多くの市民の数字が偏ると、人狼側から能力者が透けてしまい、噛み対象となってしまう場合もありますので、市民側でもあえて真ん中に近い数字を言うなどの戦略もあります。ただし、一般的には真ん中に近い数字を言うほど怪しまれるので、その覚悟を持ってその後の考察で自分が市民であるアピールをする必要があります。

人狼サイドでもあえて処刑されても構わない両極端な数字を上げることで、生き残った場合には白く見られやすいなどの戦略があります。

ハリネズミ

数字と同じような作戦にハリネズミがあります。この作戦では、初日に吊られたくない人はハリネズミ、吊られてもいいという人はそれ以外の動物の名前を実際に言います。そして、初日の処刑対象はハリネズミ以外の動物を言った人からグレランで決めるケースが多いです。人狼や役職持ちはハリネズミを言うケースが多いのですが、市民全員がハリネズミ以外を言ってしまうと人狼側から役職持ちが透けてしまうこともありますので、役職持ち透けの観点から最近は選ばれるケースが少ないような気がします。




市民陣営の戦略

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どの作戦を選択するにしろ、初日は能力者を処刑せず、また夜に能力者が噛まれることもないように穏便に済ませるのが、勝利へのカギとなります。自分が能力者でなくとも、明らかに人柱となって吊られたりするのは、村利(村の利益)が無いとみなされることも多いので、自分なりに怪しい人を挙げたり、あるいはあえて能力者であることを匂わせたり、その場に応じた柔軟な思考が求められます。

市民と人狼の1番の違いは「誰が人狼かわかっているか否か」という点。これは当たり前ですが一番大きな違いですので、誰かが誰かを庇っていたり、狩人を探すような発言をしている人を怪しむなど、人狼サイドの思考を想像する力も求められます。

また、初日にグレランで処刑された人が白だった場合、そこに投票した人の中に人狼がいると予想して議論を進めることもしばしばありますが、そこが全員市民側だということも少なくありません。固定観念に囚われず柔軟な思考をするのが勝利へのカギになります。

占い師(預言者)の戦略

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占い師の仕事は人狼を見つけることです。アルティメット式人狼では連続ガードがないため、早い段階で狼に噛まれてしまう場合も多く、後半まで生き残るケースもそう多くはありません。霊能結果が黒だった人をあからさまに庇っていた人を人狼だと予想して占ったり、逆に人狼の人を強く吊り推し主張していた人のライン切りを疑って占いをするなどのセンスが求められます。

早い段階で人狼が見つけられるかどうかという運の要素も大きいのですが、対抗の占い師に負けないようにしっかりと理由づけをして占い、例え人狼を見つけられなくても自分なりの見解を述べて村人に情報を落とせるように立ち回りましょう

霊能者(霊媒師)の戦略

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前半は進行を務めるケースが多いので、初日からしっかり自分の考察をまとめ、ブラフや処刑の仮指定を情報を落とすための手段として用いながら、人狼を見つけるために立ち回りましょう。霊能ロラが決まっているとできる仕事は少ないのですが、あえて結果を騙って反応を見たり(自分の処刑前に訂正は必要)といった戦略もありです。




狩人(騎士)の戦略

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アルティメット式人狼では、狩人が重要なポジションとなるケースが多いです。連続ガードが無いため、占い師や霊能者を連続で守ることはできません初日の夜は次の日誰を守ってもいいようにあえて誰も守らなかったり、占い師や霊能者が守られていると人狼が判断するような日には、それを逆手にとって他の人を守るなど、さまざまな戦略があります

また、自分が噛まれるのはもちろん、複数の占い師から占われて確定白になってなってしまうのもできれば避けたいので、疑われつつも生き残れるような立場に身を置きたいところではありますが、そのような立ち回りをすると逆に人狼からは狩人が透けてしまって噛まれる場合もあるので、柔軟な立ち回りが求められます。

基本的に早い段階では狩人COをせず、後半にグレー(誰にも占われていない人)を護衛して護衛成功、グッジョブが出た時にCOするといった立ち回り方がベターです。

人狼の戦略

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人狼が勝つためにはズバリ「疑われることを厭わない強気な姿勢」が重要です。自分が占われることを嫌って当たり障りのない発言をするのは人狼だと予想される場合が多いため、自分なりの理由付けをして怪しいと思う人物を挙げていくのが勝利へのカギになってきます。他人から疑われても強く反論するのではなく、淡々と自分が人狼だと予想する人物を挙げたり、あえて迷っている様子を醸し出して市民陣営をアピールするなどの立ち回りが考えられます。

人狼にとっては早い段階から占い師や霊能者の真偽がわかるケースが多いですが、その情報は人狼サイドしかわからないものですので、それを市民に悟られないようにすることも重要です。

人狼が占い師を騙って身内切りを行うのも中々強い戦略ですので、最近は狂人が潜伏して占い師に人狼が出るというケースも多くなっています。

人狼が注意したいのは、把握漏れを無くし、村人陣営が知らない情報をうっかり言ってしまわないようにすることです。偽の役職者の占い・霊能結果に関して、人狼側には嘘であることが確定でわかりますが、市民陣営はそれに気づくのは遅くなります。初日に運良く真の役職者を噛んで、市民がそれを信じて進行に従っている場合などは、自分も市民でそれに気づいていないように振る舞い、偽の結果を踏まえた上で誰が黒なのかを考察するような振る舞いをするのが良いでしょう。

また、ヘイトが集まりすぎている人、すなわち誰にも庇われないような人は逆に一周回って白く見えるというケースもありますので、人狼同士でも積極的に議論し合っておくことも、市民に見られるために重要です。また、自分が真だと見ている占い師の白先を怪しむような発言をしたり、そこと対立しすぎるのは自分の首を絞めてしまいます。後半に狩人COをする場合は、護衛先の矛盾がないように守り先が言えるようにする準備も必要です。

狂人の戦略

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狂人は占い師や霊能者を騙るのが普通ですが、前述の通り最近は狂人が潜伏して人狼が占い師に出るケースも多いです。連続ガードが無いめ、占い師が確定したとしても人狼は4日目あたりには占い師を噛むことができます。そこを逆手にとって最後まで味方である人狼を探しつつ潜伏し、最終日でPPを狙いに行くなどの立ち回りも強力です

狂人や人狼などの人外が役職を騙るとき、一番気をつけなければならないのは把握漏れです。誰に白を出したから、人狼は誰と誰の中にいるといった自分が占い師・霊能者として振る舞う上で最低限の情報の抜け落ちは無いようにしましょう。

例)占い師に対抗がいて、霊能者が2名COしており、対抗の占い師が噛まれベグが発生した。このとき、自分目線での人狼は霊能者のうちのいずれかであるため、霊能者COが複数いるのなら霊能ロラの完遂を主張し、霊能者の対抗がいなくても、2日目以降にCOしているようであれば役欠けを追って霊能者が人狼がであるというスタンスで発言をする。