D9クラブ被害者の刑事告訴が警視庁生活経済課で受け付けられてるらしいよ🤗

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昨年SENERの件で柴田千成氏が逮捕されたことなどを受け、D9クラブのような同様のポンジスキームに関しての捜査に対する方針を警視庁が改めているようです。警視庁の生活経済課が窓口となり、これまでは各県警で対応してくれなかった件も、今なら対応してもらえる可能性があるとのこと。

利殖商法 警視庁


上記URLの窓口から、D9の加害者、振込履歴、セミナー音声など取りまとめて、警視庁生活経済課まで情報提供してください。D9に関してはあおい法律事務所も弁護団を結成するなどしていましたが、刑事訴訟と民事訴訟はあくまでも別物であり、被害者が多く実態の解明も必要なD9の件に関しては、警察の捜査が入った方がことはスムーズに進むと思われます。被害者の方は、セミナーを主導していた湯田陽太やJOKERメンバーの情報提供をしてみてはいかがでしょうか?

 

警視庁 生活経済課 経済第二係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)

 

湯田さん逮捕まで秒読みかな? 前任者はブログの内容で湯田信者に嫌がらせされたらしいので、ジェシカが仇を討ちます!w

 

D9クラブとは何だったのか

「ブラジルに本社を置く投資会社」を名乗り、日利1%の高額な利子を払い出すと謳って2016年11月ごろから出資者を募っていました。2017年に入ってから勧誘活動は本格化し、2017年5月には東京で大々的なコンベンションが行われ、同イベントの司会者にはふっくんこと布川敏和氏が起用されるなどしていました。

 

実態はMLM報酬を設定したポンジスキーム(ネズミ講)で、日本を中心にブラジルや韓国、アメリカなどでも広まっていたようです。日本ではマルチビジネスの重鎮、泉忠司や湯田陽太などの人物がプロモーションに関わったことで出資者が増えました。D9クラブは出資金をビットコインで集めるという仕組みを取っていたため、ビットコインの投資に注目した人が彼らの勧誘に騙されてお金を投じてしまうというケースが多くありました。

 

 

 

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逮捕者が出る?裁判間近?D9クラブの詐欺事件に関して情報を整理してみた

2016年末から2017年の春ごろにかけて広まりを見せた投資詐欺「D9クラブ」というものがあります。このブログでは2017年に入ってすぐから同投資案件に関する注意喚起を行なっていましたが、最終的に多くの人が出資を行い、日本からの出資者だけでも数百億円規模の被害者が出ています。今回はこのD9クラブの詐欺事件に関して、時系列や関係者を整理しながら情報をまとめていきます。

 

 

高利益の配当を謳いビットコインで出資を募る(2016年11月〜)

Round Silver and Gold Coins

D9クラブはブラジルに本社を構え、「ダニーロサンタナ」という人物が会長としてトップの職に就き、ブックメーカーを運営する「betfair(ベットフェアー)」という会社に投資を行う投資会社だと自称。同社は投資事業で多額の利益を得ているため、出資者には日利1%前後の配当が支払われるという点で注目を集めており、出資は仮想通貨のビットコインで受け付けていました。

 

日本での拡散(2017年2月ごろ〜)

D9クラブは2017年に入ってすぐぐらいから日本でも勧誘行為が活発になりましたが、背景には泉忠司や湯田陽太などMLMの重鎮が拡散を主導していたというものがありました。また、2018年にSENERという海外の投資案件の勧誘に関連して逮捕された柴田千成という人物もD9クラブの勧誘を行なっていました

 

彼らは自分を信頼する人物に同案件が「いかに素晴らしいか」を語るセミナーなどを開催し、代理店方式で出資者を募るなどの勧誘行為を繰り返します。本来、D9クラブはビットコインでしか出資者を受け付けていなかったものの、出資者から現金(日本円)を預かり、ビットコインの購入や会員登録・送金などを代理して行なっていた側面もあったことが判明しています。

 

実態はポンジスキーム(ネズミ講

さて、このようにして広がったD9クラブですが、当時はHYIPと呼ばれる高利益を謳ったD9クラブと同じような投資案件に資金を投入するのが、小規模ながらブームになっていた側面がありました。そのほとんどがMLM報酬を設定し、会員をダルマ式に増やしながら、ある一定のところで配当を停止してWEBサイトも閉鎖して、出資者のお金を持ち去るという結末を迎えます。

 

これらの投資案件は、事業や投資を行うことで払い出す利子を確保すると謳っていましたが、実際には先に出資した者の配当は、後から出資した者の出資から払い出されるという典型的なポンジスキームの形態を成していました。

 

 

 

布川敏和司会のコンベンションを開催直後に破綻(2017年4月)

2017年4月に、D9クラブはさらなる出資者を獲得するためのプロモーションとしてお台場のヒルトンでコンベンションを開催します。そしてそのイベントの司会者は元シブがき隊のふっくんこと布川敏和氏が務めるなど、そこそこのお金をかけたものになりました。

 

このイベントに出席したことで出資を決めた人などもいたようですが、D9クラブはイベントの直後に「ハッキングされて資金が盗難されたため、配当が払い出せない」などという言い訳をし、結局そのままトンズラしました。

 

勧誘行為に際する問題点

普通に考えて「日利1パーセント」などという高利子を払い出し続ける投資案件が存在するわけが無いですし、騙されて「被害者だ!」と騒ぐような人だって儲けられると思って紹介者を出したりもしているので、出資した人にそもそもの責任があることは言うまでもありません。一方で、D9クラブの勧誘に際して問題行為があったのでは無いかということで、その点について解説を加えておきます。

 

前述の湯田陽太氏は、自身のMLM時代の仲間や大学生を集めJOKERという組織を作り、D9クラブの勧誘行為を行わせていました。彼らは各地でセミナーを開催し、若者を中心に出資者を集めたのです。

 

そしてさらに、お金の無い大学生相手に消費者金融でローンを組んで投資を行うよう仕向けるなどの行為も繰り返していました。さらには、出資法で禁じられている元本保証を盛り込んだ契約書を結んで代理店営業を行なっていた組織もあったことが確認されています。湯田陽太氏らは、こうした問題のある勧誘行為を繰り返しながらMLM報酬を獲得していたのです。

 

勧誘のセミナーでは、D9クラブへの投資の危険性などに言及されないまま誇大広告を盛り込んだ告知が行われていたこともあり、これらの勧誘行為に問題点があったのでは無いかということで、あおい法律事務所が被害者を募って集団訴訟の準備を進めるなどの動きもありました

 

代表のダニーロサンタナは指名手配され逮捕(2018年2月)

D9クラブの代表であったダニーロサンタナは、ブラジル当局によって指名手配され、2018年2月にドバイで逮捕されています。サンタナ氏の身柄の引き渡しやその後の公判についての情報は現在調査・整理を行なっています。

 

日本でもSENER(セナー)の勧誘を行なっていた人物が逮捕(2018年11月)

D9と同じくHYIPとして出資者を多く集め、破綻したため被害者も多く生まれた案件にSENER(セナー)というものがあります。この会社も月利20%などの高額な配当を謳って出資者を募っており、アメリカに本社があるとしていましたが、そのような事実は無く、実際はマレーシアの金融詐欺常習犯が仕掛けていた投資案件でした。

 

このSENERの勧誘に関連して、先ほども名前も上げましたが柴田千成(しばたかずなり)という人物ら8名が金商法違反の疑いで逮捕されています。

金融庁に登録せず、米国の投資会社「SENER(セナー)」による運用をうたった架空の金融商品で現金を集めたとして、警視庁生活経済課は14日、金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、東京都港区白金台、旅行会社代表、柴田千成(かずなり)容疑者(46)ら男8人を逮捕した。

 

違法に出資募り83億円集金か 旅行会社代表ら8人逮捕 - 産経ニュース 

柴田氏はD9クラブの勧誘も行なっていたということで、勧誘行為の方法などに類似点が多々あるD9クラブでも逮捕者が出るのでは無いかという噂が広まっているのです。実際には噂レベルに止まらず、警視庁生活経済課を中心にD9クラブに関連する情報収集が行われているということで、民事訴訟のみならず刑事事件として扱われる日も近いかもしれません。

 

詳しくは下記リンクの記事をご覧ください。

D9クラブ被害者の刑事告訴が警視庁生活経済課で受け付けられてるらしいよ🤗 

 

 

 

D9クラブに関しては、他にも色々な側面から情報をまとめていますので、気になる方は末尾の関連記事をぜひご覧ください。

 

 

 

▼関連記事一覧

D9 Clube・D9クラブというマルチ式投資詐欺の危険性について 

→D9クラブのスキームや問題点についてまとめてあります。

 

D9クラブは飛んだ?ログインできない・着金遅延の状況について

→D9クラブが配当停止に至った際に状況を整理した記事です。

 

D9クラブのハッキング被害による業務停止について見解を述べます

→D9クラブがハッキングされて配当が払い出せないというアナウンスを行なった際に書いた記事です。

 

逮捕も?D9クラブ経営陣(藤山カルロス、ダニーロ・サンタナ)の詐欺活動の経歴について

→D9クラブの運営陣である藤山カルロス、ダニーロサンタナが過去に詐欺行為を行なっていた件について海外のWEBサイトで見つかった情報をまとめた記事です。

 

Youtuber怪盗ピンキーがツイキャスでD9クラブを宣伝していた?

→YouTuberとして活動している「怪盗ピンキー」という人物が、自身のファンを相手にD9クラブの勧誘行為を行なっていた件について指摘した記事です。

 

湯田陽太氏らによる投資詐欺勧誘グループ「JOKER(ジョーカー)」について(D9、SENER、FOIN、RiseToken、ビットシャワー)

→湯田陽太氏が中心となって投資詐欺を広めていたJOKERという組織についてまとめた記事です。

 

D9ドルが返金される?!D9クラブによるベットコインクラブというブックメーカーの運用について

→「D9クラブが復活するかも」などと噂されている際に情報をまとめた記事です。

 

仮想通貨詐欺調査の専門家が詐欺の種類や勧誘手口、詐欺コインの特徴をまとめました

 お金につられて罠にかかる人のイラスト(ボロボロ)

 

最近の仮想通貨事情

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みなさんこんにちは、暗号通貨詐欺専門家(自称)のジェシカです。7月31日にNHKクローズアップ現代では、仮想通貨特集が組まれていましたね。ビットコインをはじめとする一般の人の仮想通貨の認知度も確実に上がってきています。

 

さて、そんな中で今なお蔓延るのが仮想通貨関連の詐欺事案。D9クラブ*1はテレ東のWBSで取り上げられましたし、名古屋で行方不明→遺体が発見された50代の女性は、事件に関与していると見られ逮捕された20代の男性と仮想通貨に関連する投資案件を通じて知り合ったとか。

 

巷ではこの2人は「ビットクラブネットワーク*2」で繋がっていたのではと言われています。ただし、ビットクラブそのものはポンジスキームだとしてもまだ配当が続いているし、ビットクラブが直接トラブルの元になったのかはわかりませんが。

 

他には泉忠司氏が「フィリピンの国家プロジェクト!」と誇大広告を行ったノアコイン*3はフィリピン政府から関与を否定されるアナウンスがあるなど、問題点が満載でした。広告・販売を行っていた代理店は、結局返金対応を決定しましたが、出資の際に集まったお金で購入したビットコインの高騰で相当儲けたのではないかとの噂があります(あくまでも噂レベルですが)。

 

それでも、これらの「悪い事案」を通じて仮想通貨が認知されているのもまた事実だと思います。

 

ちなみに、仮想通貨は「暗号通貨」とも呼ばれるのですが、これはビットコインなどの通貨が暗号理論を用いて成り立っていることからついた呼称です。ツイッターに蔓延る暗号通貨に自信ニキたちは「仮想通貨じゃなくて暗号通貨だからwwww」とか言ってるんですが、個人的には別にどっちでも好きな方で呼んだらいいと思います。このエントリーでは基本「仮想通貨」表記でいきます。

 

突然ですが、昨今の仮想通貨ブーム・仮想通貨バブルをわかりやすく整理するために、手始めに以下の画像をご覧ください。

 

BTC/USDの価格推移

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出所:Coinmarketcap

 

こちらはビットコインのドルベースでのチャートになりますが、2017年始めには1000ドル弱だったビットコイン(=1BTC)の価格は、現時点で約3倍になっていることがわかります。

 

もっと過去から見ていくとさらに強烈で、2010年の時点では、10,000BTCがピザ2枚と交換されたという記録があります。当時100ドル分のビットコインを買っていたら、現在では7,500万ドルに相当するとのこと。夢の中の夢といった具合でしょうか。

 

そんな仮想通貨にはビットコイン以外にも様々な種類*4があって、何種類あるのか正確な数字は私もよくわかっていません。実際にそれなりの取引ボリューム(需要)がある通貨でも100種類は優に超えますし、「仮想通貨」の定義も難しいところなので、「たくさんあるんだな」ぐらいの認識で大丈夫です(各通貨で特徴も色々と異なるのですが、ここでの説明は省きます)。

 

さて、仮想通貨に自身ニキのみなさんは、ここからは別に読む価値がないのでお帰り下さい。当たり前のことを書くので。でも、仮想通貨についてあまり知識が無く、「詐欺が多い」と聞くけどどういうこと? という人にとっては読む価値があるかなと思います。

 

 

 

仮想通貨関連の詐欺の種類

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仮想通貨を使った詐欺には、いくつかの種類があります。大まかに分類すると6つに分けられます。

①新規発行通貨購入詐欺

②仮想通貨投資案件詐欺

③情報配信詐欺

④マイニング詐欺(追記)

⑤儲かるツール・アプリ(追記)

フィッシング詐欺(追記)

ざっとこんなところです。ではそれぞれの特徴を解説していく前に、大切なことを確認しておきます。それは「仮想通貨=詐欺」という図式ではないということです。仮想通貨自体は「取引所*5において需要と供給に基いて値段が変動し、株のようにトレードされており、それを日本円やドルといった法定通貨に換えることができます。また、ビットコインを商品代金の決済手段として用いることができるシーンも確実に増えつつあります。

 

仮想通貨そのものが詐欺なのではなく、そのブームに乗じた詐欺的な資金調達を行う団体があったり、仮想通貨を用いた投資商品に詐欺的なものが多いという点を意識してこの先の内容を確認してください。

 

①新規発行通貨購入詐欺(ICO系)

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これは、「確実に詐欺だ!」と言える真っ黒な事例が少ないのですが、黒に限りなく近いグレーな話がよく話題になっています。この類の詐欺は、だいたい以下のように流れます。

 

・「新しい仮想通貨の優先購入権を販売します」というアナウンス。

セミナー、説明会と称した集会で集まった人を、「3年後には価値が確実に10倍になります!」など、嘘ハッタリ満載のセールストークで洗脳し、出資させる。

・お金は集めたものの、そもそもそのプロジェクトが動き出さない。

・新しい仮想通貨とやらは発行されない。お金も返ってこない。発行されても「3年で価値が確実に10倍になる」ようなものではない。ゴミ。

→騙された!!

 

まぁとりあえず、3年後には価値が確実に10倍になります!」みたいな「確実」「絶対」「儲かる」「やらなきゃ損」などのワードを使って勧誘するものは、だいたい詐欺だと覚えておきましょうこれは仮想通貨だけに限りません

 

ただ、私が先に例に挙げたようにビットコインのレートが急上昇していることなどを上手くセールストークに混ぜ込んで、「仮想通貨は儲かるもの」だという意識を刷り込み、あとは老後の不安なんかを煽って高齢者に出資させるパターンが詐欺コインの勧誘の際に多いです。

 

セミナーでセールストークをするのはプロの詐欺師であることも多いので、彼らを信じないこと。「儲け話を聞くときは常に懐疑的たれ」これが鉄則です。

 

例としては、先に名前も挙げた「ノアコイン」や、48ホールディングスによる「クローバーコイン」などがMLM報酬の仕組みを導入して拡散されており、仮想通貨に詳しい人ほどこれらのコインの実態に疑問を抱いているという状況です。一概に詐欺とは言い切れない事案が多いのですが、明らかな誇大広告を行なって半ば騙す形で資金調達をする団体があるという点に注意しましょう。

 

なお、全ての新規仮想通貨発行が詐欺というわけではなく、ICO*6と称して新しいプロジェクトの資金調達の手段として仮想通貨の発行を行うという手法が注目を集めているという側面もあります。ただし、新しい仮想通貨の発行が詐欺か本物かを見極めるのは業界に詳しい人でも難しい部分があるため、ICO安易に手を出すのはオススメできません

 

ガクトコインことスピンドルの問題と殺人事件

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タレントのGackt氏が「大城ガクト」の名義で広報などに携わっていたSPINDLE(スピンドル)も、かねてより問題点を多々指摘され、「詐欺」のレッテルを貼られています。運営母体のドラグーンキャピタル株式会社の代表であった宇田修一氏には金融庁から「業務廃止命令」が出され、日本のオフィスも閉鎖に追い込まれるなど厳しい状況です*7

 

 

 

スピンドルは日本国内での営業と、日本国在住者向けに無許可で営業していた形態に目をつけられて金融庁のお叱りを受けた形で、今後大手の取引所などへの上場も難しくなってしまったことから、価格については下がる一方で、購入した人にとっては「詐欺」だと思われても仕方ないかもしれません。

 

しかし、スピンドルが無認可で営業・販売されていたことはプレセール時点で既に明らかになっていましたし、実質的に「出資」を行うICOの仕組みを踏まえると、その中身を精査せずにガクトのネームバリュだけを見て買うのは元から危険性が高かったと言えるでしょう。

 

他にも、宇田氏が日本人向けにスピンドルを広めるに当たって代理店方式のような方法を用いたのですが、販売の仲介をした者が宇田氏からの報酬を得られず金銭トラブルが発生し、その結果、天野十夢容疑者他4人が逮捕される殺人事件が発生したこともわかっています。また日本の上場企業でもあるオウケイウェイブが手がけたWOWBIT(WWB)という仮想通貨絡みでも殺人事件が発生したことが確認されています。

 

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セミナーや勉強会・オフ会の危険性

仮想通貨・暗号通貨関連のみならず、投資や資産運用に関連するセミナーは基本的に「何か学べる」という場ではなく、主催者が売りたい金融商品などのPRの場になることが多いです。私もとある証券会社のセミナー講師として数回登壇したことがありますが、結局その会社が利用してもらいたいFXのプログラムに関する勧誘目的で開催されたもので、そのプログラム自体が良いとは思えなかったためにその後は講師としての登壇はお断りしたというようなことがありました。

 

仮想通貨に関しても、セミナーや勉強会、オフ会と称して怪しいICOねずみ講まがいのMLMの勧誘が行われることは少なく無いと聞きます。リアルの場で有識者から貴重な情報を聞けることもあるとは思いますが、その開催の目的などをよく考え、美味しい話があっても即決はしないといった慎重な姿勢が騙されないためには重要です。

 

ADA(カルダノ・エイダ)、ノアコインは詐欺なのか

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既に上場していわゆる「億り人」を多数産んだADAという仮想通貨も、「詐欺では無いか」として物議を醸したことがありました。2017年の仮想通貨ブームが本格化する1年ほど前から喫茶店などで地道に出資者を勧誘し、泉忠司氏らMLM界隈の人物が関わっていたことから評判はすこぶる悪く、中々上場せずプロジェクトに関する報告も無かったため、心配する人が多かったようです。

 

当時はICOという言葉自体も一般的では無く、結果的にADAは上場した後に大きく値上がりをしましたが、その後具体的なプロダクトが出て実用化に至るといったフェーズには進んでいません。そもそも独自のブロックチェーンを開発してる時点で詐欺では無いのか、上場すれば詐欺では無いのか、その後の開発で何らかの頓挫があれば詐欺だと言われるのか、日本の刑法基準での「詐欺罪」にはならなくても、「値上がりしない」となれば詐欺のレッテルを貼られるのがオチですので、カルダノADAに関してはかなり頑張っている部類であるとは思っています。

 

一方でADAと同様に泉忠司氏が誇大広告を行って胡散臭さがプンプンしていたノアコインは、現在ICO価格も大きく割り込んでおり、元々ありえないプロジェクトをゴリ押ししていたという背景なども含めて、「ノアコインは上場はしていたけど詐欺だ」という批判が今も多くあります。

 

Withコインの問題

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取引所に上場したものの、詐欺だと言われて止まないコインに松山光一という人物が仕掛けていたWithCoin(ウィズコイン)があります。このコインは、フィリピンのオカダマニラなどのカジノで決済に用いることができるとして宣伝され、ICOのセールが行われていました。

 

しかし、オカダマニラのカジノ側から「ビットコインやその他の仮想通貨が当カジノで利用可能にはならない」というアナウンスがあったり、運営はICO価格を割らないように買い支えを行うと謳っていたものの、突如として発行枚数が大幅に増えて買い支えも行われないなど、あらゆる問題点が相次いで浮き彫りになり、結局「バイナンスに上場は確定」などと言われていたもののそれも実現しないまま、その後も動きも特に見られず、運営を相手取って集団訴訟なども検討されているようです*8

 

ICOの代理店商法の危険性

日本では2018年に入ってから無認可のICOに関する金融庁の監視の目が非常に厳しくなりました。それでもICOをローンチする側にとっては仮想通貨市場のジャパンマネーは見逃せないものであり、日本国内で堂々と営業できないところを代理店商法に切り替えて同じように集金・トークンセールを行うというプロジェクトが増えました

 

具体的にはOKWAVEも関与しているWawooプロジェクトのWOWBIT(WWB)が、シンガポールのWawoo社がセールを行ってオフィシャルでは日本人の注文を受け付けない規約になっていましたが、代理店を通して日本人にも割と広く販売されていました。代理店とは言っても他人にお金を預けることになりますので、当然トークンが購入できていなかったという横領まがいの事例はゼロではありません。

 

こうしたICOの代理店トラブルに関しては私も身を以て体験したことがありますので、後日改めてまとめて記事にしようと思います。

 

 

 

②仮想通貨投資案件詐欺(HYIP、ファンド系)

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こちらは俗に「HYIP(ハイプ)*9」と呼ばれたりします。

 

・「投資ファンド」を自称するWEBサイトのホームページから会員登録を済ませ、仮想通貨で投資金を支払う。

・それらのファンドが提供する投資商品は、毎日数%、1ヶ月で150%など、多額の配当を得られると宣伝されている。

・最初は順調に配当も受け取れていたが、元本を回収する前に突如WEBサイトが閉鎖される。

・お金はもちろん返ってこない。

→騙された!!

 

この詐欺の特徴は、実態もあるのか無いのかわからないような「会社(仮)」が「夢のようなビジネス」を語り、そこに仮想通貨を預けて配当を受け取ろうと思ったけど、利益を得るどころか元本を回収する前にその会社がお金を持ち逃げするというパターンです。

 

そしてこれらの詐欺の多くは多額のMLM報酬を設定し、「紹介者を出せば儲かる」というシステムを導入しています。つまりはねずみ講です。自分が紹介した人が出資すれば、その出資金の一部が自分のボーナスになり、仮に自分は配当ベースではマイナスでもMLM報酬で大きく儲けられる可能性があるということで、ネットワーカーたちの間で大きく広まりました

 

ねずみ講は犯罪です。高額なMLM報酬を設定している投資商品なんてロクなものが無いので近づいてはいけません。こうしたねずみ講の親ねずみたちは、投資先が破綻した場合、投資の失敗は「自己責任」だと強調します。「投資は自己責任」というのは当たり前だとは思いますが、ねずみ講においては「正確な情報の検証をせずに(させずに)誇大広告を行なってカモ集めをしている」という事例が散見されるので、かなり悪質です。

 

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仕手名目で集金するファンドまがいの投資話にも注意

また、未公開株や為替などの金融商品でも過去に似たような事例はありましたが、「仮想通貨で仕手を行うから、お金を預けてくれれば数ヶ月後に元本を2倍にして返す」といった投資話で数十億円規模を集めているグループが実際に存在します。その実態はポンジスキームであるため配当遅延などからトラブルが表面化し始めているようですが、こうした「人にお金を預ける・貸す」という行為がそもそもトラブルを生じさせる原因になってしまうため、十分注意しましょう。

 

下掲記事では、リップルXRP)の仕手を名目にファンドまがい商法で相当額を集めた件について報じています。

 

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SENER(セナー)では国内で代理店営業を行なっていた人物が逮捕

高配当を謳って仮想通貨での出資を募っていた「SENER(セナー)」という海外のファンドのような会社がありました。その会社に出資する名目で代理店の営業活動を行なっていた柴田千成(しばたかずなり)という人物は、逮捕・起訴された後に書類送検を受けました。

 

この件では、無登録のファンド勧誘業務を「現金」で行なっていたことが決め手となったとのことですが、今後は仮想通貨に関してもきちんと法整備を行う準備が政府関係者の間で進められているとのこと*10

 

③情報配信詐欺(有料グループ・サロン系

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これも昔からあるスタイルですね。「有益な情報を流す」と謳って、ネットで拾い集めた情報や、根拠も何もないような適当な情報を流すだけなのに「登録料」「入会料金」を要求してくるパターンです。これに引っかかるのはだいたい「他人任せで自分の頭で考えることを放棄して楽して儲けたい」と考えてしまう人なので、引っかかってしまうのも自然の摂理かな。

 

支払いを仮想通貨で受け付けることで、特商法に引っかからないようにマーケティングする事例が増えているというのも、また面倒なところですね。本当に有益な情報商材も極稀にありますが、まずは自分でググって自分の頭で考えるということを意識しないと、このタイプの詐欺に引っかかってしまいます

 

最近は「有料サロン」と称してインフルエンサーによるクローズドな有料コミュニティがいくつも乱立されていますが、特に投資やトレードといったリアルタイムでの情報配信に価値を持たせてお金を取るという形は、短期的な結果が求められるため、結果が出ないとすぐに詐欺のレッテルを貼られてしまう可能性があります。

 

また、どんなに良い情報を流しているグループでも、全員がその真意を汲み取って行動できるわけではなく、多少知識のある人からすれば常識的なリスクヘッジができていないというようなことはよくあります。

 

どんなにすごい投資家も、その手法を全て手取り足取り全員に教える余力はありません。書籍などの形に残るコンテンツではなく、情報のスピードと再現性を金銭と交換する有料サロンは、運営者にも参加者にもそれぞれリスクが伴うと個人的には思います。

 

 

 

④マイニング機材(ASIC・GPU)販売、運用代行

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仮想通貨の高騰と同時に注目を集めた投資に「マイニング」があります。マイニングの詳しい仕組みなどの説明はここでは省きますが、ビットコインなどの仮想通貨は常に新たに発行され続け、その新たに発行されるコインを手に入れるための方法がマイニングで、そのためにASIC(エーシック)やGPU(グラフィックボード)と呼ばれる機械が用いられます。

 

高性能の最新マイニング機器は品薄になることも多く、それの輸入代行などを名目に集金を行い、最終的に機材は手元に届かない。

 

こういった事例が国内外を問わず数多く報告されています。冒頭でちらっと名前を挙げた「ビットクラブ」に関しても自転車操業的なポンジスキームで今後破綻するのでは無いかという指摘は多くありますし、同じくクラウドマイニング大手の「ジェネシスマイニング」も、2018年に入ってから配当が止まるなどの事例が報告されています。

 

⑤儲かるツール・アプリ(自動売買、アービトラージなど)

「これを使えばノーリスクで月利10パーセント」などと謳って配信される自動売買ツールやアービトラージ系の商材にも注意が必要です。これは③の項目で上げた商材やサロンなどと絡めて仕掛けられることが多いのですが、市場規模が小さくボラティリティも極めて大きい仮想通貨では自動売買やアービトラージのロジックが突然機能しなくなるケースも少なくありません。

 

いわゆるBOTやEAといった自動売買系の商材や、鞘取りで儲ける裁定取引アービトラージ)のツールは、「どんなに儲かる(期待値のある)ロジックや、かつて儲けられたロジックでも今後同じパフォーマンスが継続できるかどうかはわからない」という点には十分注意しなければなりません。

 

そもそも儲からない粗悪なツールが「最新のAIを搭載〜〜〜」などと宣伝されているケースは少なくありませんが、市場に生じている価格の歪み・エッジの部分で鞘取りをするロジックを採用している場合は回線環境も含めていかに他の少ないパイを拾ってかき集めるかが利益に直結するため、運営の誇大広告を鵜呑みにすると「騙された」と感じてしまう人がこれからも多く出てくると思います。

 

普通に考えて、素人が放置しておいても本当に儲かるツールは、一般人の手元には巡ってきません。

 

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フィッシング詐欺

仮想通貨の取引所には、日本の法律に準拠して金融庁・財務局の許可を受けた取引所以外に、海外に拠点を置く海外取引所があります。海外取引所は日本人向けの営業は禁止されていますが、実際にはアルトコインを取引する際には海外の取引所を使っている人が多いのも事実です*11

 

そして、これらの海外取引所に見た目はそっくりなフィッシングサイトを作り、そこにログインしようとするとパスワードや二段階認証の認証番号が抜き取られて本当のアカウントに第三者がログインし、資金を外部に送金され盗難されるというような被害が相次いで起こったことがあります*12

 

海外取引所以外にも、MyEther Walletというブラウザから利用できるイーサリアムのウォレットを模したフィッシングサイトなどが広まって被害が拡散した例もあります。こうした被害を防ぐためには、常に注意して本当のサイトをお気に入りに登録しておくなどの対策しか有効なものはありません。

 

最近になって、2018年1月に起こったコインチェックのハッキング被害は北朝鮮ハッカーグループによるものである可能性が高いという発表がありましたが、こうした仮想通貨詐欺には国際的な犯罪集団が関与しているケースも多く、手口も緻密化しています*13

 

2019年には資金決済法から金商法の適用範囲に

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ICOでの詐欺的な資金調達が横行していることを重く受け止め、日本政府としても仮想通貨に金融商品取引法を適用して規制を強化しようという動きが着々と進んでいます。

報告書案は、ICOの性質に応じた規制の必要性を明記。トークンの保有者が投資先の事業の収益から分配を受けるなど投資の側面が強い場合には、金商法の開示規制を適用し、第三者が発行者の事業や財務状況を審査する枠組みを構築することが適当だとした。

 

他方、トークンがモノやサービスを受ける権利を表す場合は、トークンを仮想通貨と同視し、資金決済法を適用する。

 

投資に当たるトークンを販売する業者は、第一種金融商品取引業者と同様に整理する必要があると指摘。第一種金商業者は一般的な証券会社が該当し、登録制が取られている。利用者保護の観点から、勧誘も制限し、一般投資家への流通を抑止する。

 

仮想通貨の規制強化へ、資金調達の開示義務など=金融庁・報告書案 | ロイター

具体的には、ICOを行う発行者に対して財務状況の開示を請求できたり、トークンの販売や勧誘に関して制限を行うことが検討されているようです。2019年の通常国会で成立を目指しており、こうした関連法案の整備も詐欺撲滅のためには必要不可欠な動きです。

 

ただし、あくまでも消費者側が疑う姿勢を持って怪しい仮想通貨にお金を投じないようにしなければ、詐欺被害がゼロになることはないでしょう。

 

詐欺師の手口は昔から変わっていない

これをここまで読んでいただいた方は、仮想通貨の詐欺に引っかかる確率は劇的に低くなると思います。しかし、今回はこうした詐欺・ねずみ講の商材がたまたま「仮想通貨」だったというだけで、過去には「新規公開株」で同じようなスキームが流行って多くの被害者が出ましたし、こうした詐欺を仕掛ける輩がゼロになることは無いでしょう。

 

したがって、「仮想通貨は詐欺も多いから気をつけよう」という認識ではなく、巷には詐欺が蔓延していると注意の意識を持つのがおよそ適当だと私は思います。(現時点において)詐欺師にとって「仮想通貨」はただただ騙しやすい「商材」なだけで、詐欺やねずみ講への勧誘の手口やスキームといった「手段」は昔からずっと変わっていません。人の弱みにつけこんで、不安を煽って、誇大広告で盛って、金を捲き上げる。この仕組みそのものに注意する必要があるのです。

 

お金がどこに行って、どう回って、その結果どうなるのか。自分の頭で考える力がない人は、例え仮想通貨の詐欺には引っかからなくても、商材が変われば騙されてしまう可能性が高いです。

 

もし「これは詐欺なんじゃないのかな」と思ったら、その組織は誰が運営しているのか、本当に実態はあるのか、その事業は持続可能かなど、根本的な部分をしっかり考えるようにしてください。「ただ貯金をするよりも資産運用をした方が良い」という考え方は至極まっとうですが、為替や株の仕組みや金融商品についての知識もロクにないのに、誰かの上手い話に乗っかるのは本当に危険です。

 

「この話は詐欺じゃないか」というものに勧誘を受けたりした場合は、LINEやメールで相談してください。検証できる範囲で検証してお答えします。もちろんその前に「自分の頭で考える=ググる」ぐらいのことはしてみてください。

 

 

 

詐欺に引っかかってしまったら誰に相談するべき?

ここまで読んでみて「自分の参加した仮想通貨のプレセールや、仮想通貨の投資が詐欺かもしれない」と思った人は、弁護士や消費者センターに相談しましょう……と言いたいところなのですが、かれらも仮想通貨詐欺の専門家ではないので、実態をよく把握していないところがあり、必ずしも適切なアドバイスを得られるとは限りません。

 

ただし、D9クラブの件で弁護団を結成したあおい法律事務所さんなどは投資詐欺に詳しく、適切なアドバイスが得られるかと思いますので、そうした機関に相談するときは、できるだけ詳しいところを頼るのが良いと思います。警察もアテになりません(笑)

 

詐欺かな? と思ったらまずは2ちゃんねるなどで情報を調べてみるのが良いと思います。だいたいの詐欺はすぐに2ちゃんねるに広まりますので。その後、どこに問題点があるのかを精査した上で消費者センターや弁護士に話を持ち込むのが適当です。

 

ちなみに、自分もHYIPに関して法律などを調べていたときに弁護士や金融庁消費者庁関係者と話をする機会があったので、どこに相談したら良いかわからないという人は連絡していただければ最適な窓口を提案できると思います。

 

仮想通貨詐欺の相談で警察と話した感想

現在係争中の内容に関係するためざっくりとしたことしか書けないのですが、仮想通貨詐欺に関して警察と話した感想を率直に書きます。京都府警や神奈川県警など仮想通貨関連の犯罪捜査に力を入れている管轄の担当刑事を除いて、多くの警察官は仮想通貨に関しては素人同然の知識しか持ち合わせていません

 

これは仕方ないことではありますが、検察や弁護士といった司法試験をクリアした「法の専門家」でさえ、新しい価値の概念である仮想通貨や改正された資金決済法について深く理解している人は少ないのが現状です。

 

ある仮想通貨詐欺事件に関して証拠の提供のために警察署に出向いても、「仮想通貨とは、仮想通貨の値段はどうやって決まるのか、仮想通貨の取引所とは」など、事件の本題からそれる前提知識を担当が変わる度に説明する必要があり、なかなか事件解決のために動いてもらえませんでした。

 

今後専門的な知識をつけた方がそうした職について詐欺被害者のために尽力してくれるようになることを願いますが、現状は数億円規模の大規模な事件でなければ、仮想通貨関連の詐欺被害に関して警察が刑事事件として動いてくれるケースは出てこないように思います。そもそも仮想通貨に限らず詐欺での立件自体が難しいという部分もありますが。

 

参考になったと思う方は、ぜひTwitterFacebookなどでシェアをお願いします! 

*1:ブラジルの「投資会社」を自称する団体(企業)で、日本からも著名なネットワークビジネスの代理店が拡散したため、多くの人が参加した。先日、突如配当が停止し、勧誘の際の説明にあたって違法性があったのではないかとして、被害者の会・弁護団も結成されている。
参考:逮捕者が出るか?D9クラブの詐欺事件に関して情報を整理してみた

*2:仮想通貨の「マイニング」を通じて配当を得るというスタイルのMLM。マイニング実施地はアイスランドで、日本からの参加者も多い。実際のマイニング状況と会員数、配当額を照らし合わせると、ポンジスキーム(新規会員の出資金が以前からのメンバーの配当に充てられて、あたかも運用が成功しているかのように見える仕組み)であるという指摘が多い。

*3:「フィリピン政府公認」を謳って「日本円をノアコインにしておくだけで誰でも億万長者になれる」という宣伝文句でプレセールを行っていた。先日、返金を希望する者には全額返金対応を決定。

*4:ビットコイン以外の仮想通貨はビットコインの「代替通貨」の意味合いを込めて「アルトコイン」と呼ばれる。イーサリアムリップルライトコインなどが有名。

*5:国内の取引所では、ビットフライヤーコインチェックなどがある。

*6:新規公開株(IPO)になぞらえた造語で"Initial Coin Offering"の略語。成功して取引所に上場した後、価格が高騰してプレセール時の数十倍といった高値をつけるケースもある。

*7:参考:宇田修一に対する行政処分について:財務省関東財務局

*8:参考:withコイン松山氏に関する集団訴訟|集団訴訟ポータルサイトのenjin

*9:"High Yield Investment Program"=「高収益投資プログラム」の略語。日利1%以上など、通常ではありえない利率を宣伝材料に人気を集めたが、実際はねずみ講である場合がほとんど。MLM報酬目当てにSNSやWEBサイトを通じて拡散されたため、被害者も多数出ている。現在は徐々に下火になりつつある。

*10:参考:セナー83億円事件 違法な金受け取りで男を書類送検

*11:日本人の利用者が多い海外取引所にはBinance、Bitfinex、Bitmexなどがある。

*12:三者に勝手にログインされて資金が外部に送金されるという事例はコインチェックなど日本の取引所でも発生したことはある。

*13:他には、ビットコインイーサリアムのアドレスをコピーしてからペーストする際に、送金先のアドレスをハッカーグループのウォレットのものに書き換えるウイルスが広まったという例もあった。

Fomo3Dは投資か詐欺(ポンジスキーム)か。日本語版FomoJPの利用は逮捕の可能性もある?

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Fomo3Dというポンジスキーム型のETH dApps(分散型アプリケーション)が話題になっています。概要は色々なサイトで解説されているのでご存知の方も多いかと思いますので、詳しい説明は省きますが、ざっくり言うと「最後にキーを買った人がそれまでの購入者が積み立てたジャックポットを総取りして一攫千金を手にする」と言う仕組みのゲームのようなものです。

 

従来のHYIPのようなポンジスキーム型投資スキームはネズミ講式のピラミッドを形成することで圧倒的な先行者利益が用意されており、そこから紹介した人のデポジットに応じたリファラルボーナスを稼ぎつつ、自分はそのスキームが破綻する前に出金して「逃げ切る」と言うのが主流でしたが、Fomo3Dに関しては「最後にキーを買った人が全額総取り」という形のチキンレースのようなものになっています。

 

ツイッターなどのSNSを始めこのFomo3Dや最近日本向けにリリースされたと思われるFomoJPは批判も多く集めていますが、プレイヤー同士のゼロサムゲームという意味では、市場でのトレードとなんら変わりはないという見方ができなくはないです。ただしHYIPの運営が持ち逃げする前提の詐欺であったような「運営による不正が絶対にない」ということが確実に言えればの話ではありますが。

 

運営が手数料などで集まったETHのどれぐらいを抜いてプレイヤーに還元しているのかはわかりませんが、現状の仮想通貨市場は中身のない「草コイン」の類はまだまだ多くありますし、そうした銘柄にお金が集まっても生産的なプロダクトは生まれません。ICOでお金を集めて得体の知れない適当な取引所に上場されれば『詐欺ではない』という世論を知ってか知らずか、まさしく「電子ゴミ」が蔓延っているのは事実です。

 

 

 

つまり、そうした「プレイヤーに勝ちの見込みがないゴミを掴んでしまう可能性が高い」というICOや草コイン売買よりも、むしろ集まった資金の大部分の還元を約束にプレイヤー同士が同じルールの元でしのぎを削るポンジスキームの方がまだまともだという見方もできるということなのです。

 

ただこれを他人に勧めてアフィリエイト(リファーラル)報酬を受け取ろうというのはさすがに界隈のヘイトを買って批判の声も上がっています。ビットコインアルトコインを売買して資産が減っても、ポンジスキームのギャンブルで遊んで資産が減っても、同じ自己責任で片付けられてしまうという結果に変わりはないのですが。

 

日本語でリリースされたFomoJPに関しては「日本人向けにギャンブルサービスを提供している」という点で賭博罪に触法するのではないかという指摘があります。かねてより「海外にサーバーがあってそこで遊んでいるだけだから」という理由でオンラインカジノは見逃されてきましたが、京都府警が利用者を賭博罪で摘発したことで、見せしめなのは明らかでしたがオンラインカジノアフィリエイトは廃れました。Fomoシリーズの利用には同様の法的リスクが伴うので、捕まってでも一攫千金を狙いたいという人以外はやらない方がいいでしょう。

 

1年ほど前まで、仮想通貨界隈は前述のHYIPというポンジスキーム型の詐欺に投資するのが大流行していました。今はビットコインFXでめちゃくちゃ稼いでるトレーダーもHYIPをやってた時代があったのです。つい一年前です。

 

(仲のいいトレーダー数名にHYIP経験者がいるので誤解を招いたら嫌ですが、誰か特定の人に言及しているとかではなく、割とそうやって今は別のことで儲けてたり、市場に詳しい人でも入口がHYIPだったというケースもあるということについての客観的な記述です)

 

そこからICOブームがやってきて、アルトコインブームがやってきて、ビットコインのハードフォークブームがやってきて、さらにICOブームがやってきて、コインチェックでみんな焼け野原になって、SFDで身ぐるみまで剥がされてという激動の1年でした。

 

Fomoの利用は決して推奨できませんが、こうした馬鹿げたゲームもとい詐欺のようなものが流行るのは、それもまた今の市場が生んだ需要ですし、クソICOが乱立して市場参加者が「仮想通貨の生み出すプロダクトに興味がなくなってしまった」という事実を如実に表しているとも言えます。

 

昨日(2018/08/22)の朝のBitmexメンテナンス直後のビットコイン急騰なんかを見ても決して今の市場は健全だなんて口が裂けても言えませんし、不健全な市場で不健全なギャンブルが大流行していることについて苦言を呈しても時代は変わらないでしょう。

 

「バカが多いからバカなものが流行る」のであって、「バカからいかにお金を巻き上げるか」が今の仮想通貨市場全体のテーマになってしまっているのですから、Fomoは今の仮想通貨市場が本当に求めていたものであった可能性すらあるかもしれません。

 

漫画村は色んな方面から袋叩きにされていましたし、明らかな著作権の侵害があったことは事実ですが、漫画村漫画村ユーザーを叩いていた人の中には、動画共有サイトに違法にアップロードされたアダルトビデオを見ているような人も大勢いたことでしょう。

 

本来流れるべきところにお金が流れていかないという意味では同じくもっと批判されるべきことなのに、違法な動画共有サイトやそのサイトへのリンクを集めたサイトが無くならないということは、ユーザー=市場がそれを選択しているからに他なりません。同類の問題に対してダブルスタンダード的な思考・行動があることも少なくないのが市場というものです。

 

「市場を作っている者にお金が行き届かない」という状況は、市場の勢いを徐々にではありますが確実に弱めてしまうものです。しかし、そのトレンドは案外一人ひとりの何気ない行動が積み重なって形成されているものであって、一概に問題の表面だけを批判しても市場の動向は変わらない可能性が高いです。

 

無料は無料でもDMM R18改めFanzaの無料サンプルで常にまかなっているという方ばかりであればすみません。

 

 

 ▼この記事を読んだあなたにオススメ

HYIPと法律|勧誘・参加は犯罪になる?確認しなければならない注意点とは - ぱらえこのみか

Digital Asset Technologies, Inc.が提案しているASICマイニング投資について

知人からDigital Asset Technologies, Inc. (デジタルアセットテクノロジーズ)という会社からASICマイニングの投資について持ちかけられたという話を聞いたので、以下調査した情報を記します。結論から言うと、運用委託をするという会社が非常に怪しいため、詐欺の危険性も否定できないかと思います。




以前紹介した、最新ASICマイナー(BTC/BCH専用)

最終申し込み本日6日夜まで延期になりました。
支払いは、8/10期限BTCにて

運営のDigital Asset Technologies, Inc.の電気代の安い(kw@0.03ドル代)北欧のファームで委託運用。hashは1.5倍iオーバークロックで2年保証で運用となるそうです。

現在の採掘難易度、BTC価格からシミュレーションした収支は、1台あたり月間440ドル前後の純利益となります。

現時点では、BTCマイナーとしては世界最高性能のマシンで間違いありません。(オーバークロック版の場合)

イニシャルコストは、台1500ドルとして約4ヶ月間で回収可能な試算となります。

★マイニング収支シミュレーター計算結果
http://ur2.link/Ln87

これは、台湾TSMC社の最新7nmプロセスチップを使った、世界最速のマイニングマシンとなります。この7nmチップは秋発売のiPhoneやアンドロイドスマホ、小型ノートPCなどに搭載される最新技術のチップと同じ製造プロセスの物です。

私も個人で先日3台購入しましたが、追加であと4台ほど購入予定です。購入したマシンは、電気代の安いファームで委託運用されますので、高い利回りが期待できます。採掘難易度は日々上昇していきますが、それでも初期投資回収後(5ヶ月以内目安)最低、月8-10%は半年から1年程度は見込めそうです。

委託運用なので、初心者の方でも問題なく運用可能で、メンバーズサイトから採掘したBTCを、指定ウォレットに、日々受取可能です。

マシンのファームへのシッピングは9月後半頃予定(7nmマシンでは世界最速納品)で、10月には委託運用が開始されます。
もし採掘難易度が予想外に急騰して採算性が激減した場合は、マシンのリセールバリュー(再販価値)が残っているうちに、運営を通して売却も可能です。また、マシンの引き取りも可能です(送料は別途必要です)

販売価格は、初回生産ロットの縁故販売価格で、9月以後の販売予約受付分からは、定価の3500ドルになります。

毎度、急な案件ではありますが、購入希望の方は本日18:00頃までにご連絡ください。


《Chip Specification》

Chip Cord : NMS-07SH
Algorithm : SHA256
Mining Hash Power : ≧200 GH/s(When overclocking:≧300 GH/s)
Power Efficiency : ≧0.05 W/GH
Chip Size : 3.87 mm×3.48 mm
Package Size : 7 mm×7 mm
Transistor Conversion Rate : Worth 3.72 billion

《販売価格》

NEMESIS MINING ASIC 07SH
(50台未満の場合)1 unit :$2,000-
(50台以上の場合)1 unit :$1,500-

私の知り合いにはこのような案内があったようです。台湾のTSMC社は最近マイニングマシン開発に参入したGMOが自社のマシンを製造委託しているところですので、本当にこちらの会社が作った製品であれば性能は期待できそうです。

ただし、NEMESIS MINIG(ネメシスマイニング)という名前で検索するとこちらのWebサイトが見つかるのですが、ASICを製造・販売しているような記述は見つからず、ドメイン情報も非公開です。Alexaで調べてみてもこちらのサイトへのアクセスが非常に少なく、2017年8月に作成されたサイトであるというぐらいの情報しか現時点ではわかりません。

しかし、月に400ドル以上もBTCが掘れるSHA256の7nmチップを実際に運用・販売開始している会社であればもっと有名であってもおかしくないのですが、全く聞いたことが無い会社であるというのはやはり注意すべき点です。サイトの作りや内容もどことなく一昔前に流行したHYIPのような雰囲気ですね。

さらに怪しいのは、運用代行を行うというデジタルアセットテクノロジーズという会社です。

https://www.arbitsystem.com/jp/
こちらの会社を検索するとこのようなサイトが出てきて、さらにその電話番号を検索すると、2017年末ごろから仮想通貨の資産運用やICOについて営業を行っていたという口コミを確認できます。
https://www.telnavi.jp/phone/0359448151

Webサイトには、アービトラージを利用したビットコインの運用プログラムのオファーなどがあります。英語でこちらの会社についての情報を探してみましたが一切見当たらず、Webサイトの言語は英語と日本語のみ。なぜスペイン語や中国語など母数が多く見込み客の増加も期待できそうな言語を表示してないかと言うと、日本人を対象にした詐欺企業だからでしょう。

これらの表面的な情報から判断しても、このマイニング投資の案件が危険であることは間違いありません。

実際にこのクラスのマシンが2000ドルほどで手に入るのであれば私も喉から手が出るほど欲しいところではありますが……。

Yu君推奨のVillaというBittrexのAPIを利用したアルトコイン自動トレードツールの闇

my homeだかmy houseだかのyu君が2万円で有料ノートを販売し、その中でBittrexのAPIを用いてアルトコイントレードを行う"Villa"というBOTを紹介してるみたいですね。

実はこのBOT、私のところにも6月末ぐらいに営業が来てました。で、このBOTの開発者というか仕掛け元もだいたい検討がついているんですが、正直言うとそのとき聞いた内容はHYIPみたいなことをBittrexのAPIを使ってやるよという話でした。月利50パーセントから100パーセントとかそういう数字に踊らされずに、使わない方が安全だと思います。

Bittrexに0.1BTC以上デポジットしてAPIキー(シークレットキー含む)を教えてくれればこちらで自動トレードで利益を上げていきますという案内をしてますが、まず集まったお金でBOTの運用元が買うのは出来高もたいしてない草コインです。

そして新規参加者から集めたお金でさらにその草コインを買い上げ、yu君とかのインフルエンザーがそれを煽って、新規の参入者から集めた資金も投入しながらpumpを加速。運用元はそこそこで売り抜けて利益を出す。そんな感じで見かけ上は上手にトレードして資産も増えていきます。

最終的に新規参入が少なくなった段階で、大元が以前から仕込んでいた銘柄に集めたBTCを投入して、大元はその銘柄を売り抜けて、その後は買い手も少ない草コインだからBOT利用者は逃げ遅れ。

「投資は自己責任」で終わるパターンです。





リップル(XRP)は2兆円規模の仕手で1000円を超える?クリスラーセンCEOが持ち株をSWIFTに売却するという噂の真相は - 仮想通貨で消耗してます、
巷では以前書いた「リップルの仕手で増やすからお金預けてね、元本保証もするよ」なんていう営業も増えてるんですが、この類のものは絶対に損をしたくない人はやるべきじゃないと思います。

もちろん利益が出る確率はゼロではないので、やりたきゃやれば良いのですが、Villaとか言うBOTの運用は元々ぶっ飛ばす前提で仕掛けてるという話を聞いていたことはお伝えしておきます。

マルチの親玉disったら嫌がらせされたお話

某9クラブとか某ットシャワーとか、いわゆるHYIP系の投資詐欺を勧めてたマルチの親玉というか詐◯師の方がいらっしゃいまして、当ブログではその方と、その周辺の某orkerとかいう団体のメンバー連中を実名を挙げて批判して注意喚起してました。


その方、ここではA氏としましょうか、彼の名前をグーグル先生の方で検索をかけてみると、当ブログの記事が一番最初に表示されていたこともあり、結構なアクセス数がありました。まぁ私が記事を書かなくても5ch(旧2ちゃんねる)などでは悪名高い方で、某9クラブの件では訴訟なども抱えてるらしいです。


A氏のセミナーに参加した方や、そのグループに入ってしまったという方からは注意喚起の内容に感謝もされたのですが、一部の狂信的な信者様からは、記事を消せだの事実ではないだの、コメントやメールがたくさん来てました。


まぁその類のモノは無視してたんですが、私のはてなブログIDやメールアドレスからご熱心にFacebookを特定し、私の親にFacebookから「あなたの息子さんは他人の名前を勝手に出して、写真なども勝手に乗せているから記事を削除させろ」との連絡がいったことがありました。


めんどくさかったので記事は削除したんですが、その後A氏に関して批判的な記事などがグーグルの検索結果上位から無くなって、信者や情報商材屋さんを雇って書いたであろう、彼を肯定する内容のコンテンツばかりが上位表示されるようになりました。


SEOをしたかどうかはわかりませんが、情弱を騙して囲い込むというスタイルの自分の「ビジネス」に「都合の悪い真実」が不利益になったからなのでしょう。ただそんな小手先のことだけやっててもそのうちボロは出るんですけどね。



 


最近ふと思い出して色々調べてみると、http://394journal.com/2018/03/12/そういえば、イチャモンつけてきた、神奈川大学/ここのブログ記事で某氏信者が神奈川大学IPアドレスから連絡して来たと書かれているのですが、私に連絡してきたのも神奈川大学の子だったみたいです。同一人物なんですかね。

Fラン大学生狂信者さんのご熱心なこと。頭が下がります。



良かったら下記記事もどうぞ。
詐欺マルチに参加していた芸能人から逆SEOをお願いされた話 - ぱらえこのみか byジェシカ

OMNIA(オムニア)|ジェネシスマイニングと提携していると謳ったマイニングMLMに注意

OMNIA(オムニア)=正式名称:Omnia Tech EUという企業がクラウドマイニング大手のジェネシスマイニングと提携し、マイニングに関するMLMを展開しようとしています。これに対してジェネシスマイニングは、公式ホームページのブログで「当社は他の企業とパートナーシップ提携などは行っておらず、そのように語る企業には注意するように」という趣旨のアナウンスを行ないました。

現段階ではOMNIAに関するプランや報酬体系などは詳細に把握できていませんが、ジェネシスマイニングの名前を勝手に使って勧誘を行なっていることは事実です。

したがって、OMNIAは危険な投資、MLMに分類され、ポンジスキームである可能性も高いと言えます。

なお、日本で積極的に勧誘を行おうとしているグループは「サトシナカモトマイニング」という名称でテレグラムのグループを作ってメンバーを集めているそうです。

追加情報
さらに、オムニアには絶対に登録してはいけない根拠となる極秘情報が入りました。

こちらはオムニアのサイト上にあったCSVファイルなのですが、ユーザーの登録情報が丸見えになっています。個人情報がダダ漏れということなので、登録するだけでも非常に危険です。

以上、十分ご注意ください。



▼参考リンク
・ジェネシスマイニングからの注意喚起:Partnership Notice | Genesis Mining
・OMNIA(オムニア):Omnia Cryptocurrency Mining Farm | Omnia Proud Partner of Genesis Mining
・All HYIP Monitors:omnia-tech.eu - All HYIP Monitors .com

ビジネスと詐欺とお金

私がひたすらに詐欺師を叩く理由について書……

 

こうと思ったのですが、理由は特にありません。強いて言えば、知人からDivveeに誘われて「詐欺じゃん」と思ったものの、参加している人がたくさんいて驚き、これは注意喚起をした方がいいのではという思いからかもしれません。HYIPブームは去りましたが、少しお金の流れを考えれば「持続可能なビジネスではない」と簡単にわかるものに大金を投げて嘆いている人がたくさんいました。

 

それがただただ残念だし、「こんな詐欺を拡散して『ビジネス(ドヤ顔)』だと言っている詐欺アフィリエイターと、それに釣られるバカばっかりだと日本は終わるな」と思ったので、その危機感から書いているのかもしれません。もちろんPV稼いでアドセンスやアフィリエイトで小銭を稼ぐという目的もあるのですが(笑)。

 

「HYIPはポンジスキームなのぐらいわかっているし、儲けられるチャンスはゼロではないからギャンブル感覚でやっています」という人もたまにいますが、そういう人も根本的にお金の使い方を見直したほうがいいと思います(個人のお金はどう使おうと自由だろとかいう論はここでは置いておきます)。

 

まぁ今後は詐欺師叩きが楽しそうなら続けますし、面白くなければ5パーセントの確率で性器を露出します。おわり。

D9ドルが返金される?!D9クラブによるベットコインクラブというブックメーカーの運用について

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追記:2019年2月

D9クラブの勧誘などに際して違法な行為があったのかどうか、警察当局も捜査を行なっているそうです。被害に遭われた方は下記リンク参考の上、被害届の提出などを検討してみると良いかと思われます。 

playbaseball.hatenablog.com

 

 

テレ東のWBSに取り上げられ、被害者の会も立ち上がっているという状況のD9クラブですが、ここに来てBet Coin Club(ベットコインクラブ)というブックメーカーサービスの運用を開始したという情報を発表し、一部で話題になっているようです。

 

情報のソースはD9クラブの公式Facebookにあるこちらの投稿(現時点では削除して見れなくなってしまいました)や、会員の間で出回っているざっくりとして情報に限定されており、英語やスペイン語ポルトガルで色々調べてみてもあまり詳細な情報は得られませんでした。

 

ベットコインクラブでは、出金できなくなっていたD9ドルをそのままブックメーカーデポジットとして利用でき、そのお金(仮)でベットもできる。そして、そのブックメーカー博打で運用した利益を出金することができる。という仕組みのようです。

 

超控えめに言ってクソですね。ごくごく普通に考えれば、ブックメーカーの軍資金なんていらないからさっさと会員に金返せという話だし、最初から破綻してるシステムで詐欺やらかしてた会社に何を期待すると言うのやら……。

 

ベットコインクラブに最後の望みを託すなどと言ってる人もいるが、さっさと諦めて仕事にでも励んだほうがはるかに生産的です。

 

→ネットビジネスで堅実に稼ぎたいという人はコチラの記事をご覧ください。

 

関連エントリー

playbaseball.hatenablog.com

playbaseball.hatenablog.com

OZプロジェクトは怪しい投資!評判は?某ポジティブ記事について個人的に考察してみました

こんにちは、KURAです。


さて、OZ(オズ)プロジェクトについては、ネット上で様々なポジティブキャンペーンが生まれています。

そのほとんどが、運営者が発表した夢物語だけを100パーセント鵜呑みにしたお花畑解釈しかできない詐欺師による情報で、運営を盲信しているだけで全く信憑性がないものが多くを占めます。


OZプロジェクトは冷静に考えるとかなり危険です。投資先に値しません。

大切な資金をそんなところに投じさせようとするブログとか、どうかしてますよね。

ネットだけで自分の素性が割れないから、MLM報酬獲得に躍起になって詐欺活動することもなんら厭わないんでしょうね。

1.OZプロジェクトについての某ポジティブ記事について検証してみた

ネットに出ている信憑性のない記事だけでは自身で判断材料とする事すらできないかもしれませんが、できる限り自分自身の目と耳で様々なルートから見聞きした情報を元に、できるだけ信憑性のある記事を書くように意識したところで、そのルートからの情報がネットからのものだったり、あるいは運営発表のブラフだったりというのはよくあることで、そんなものは信憑性のかけらもありませんよね(参考:fudomado事件)。

と言うことで、わたしが知りえている情報をもとに、現在ネット上で一番拡散されているであろう某ネガティブな記事について考察してみたという某ポジティブな記事について考察してみたいと思います。

URLを書くとPVアップに貢献してしまいますが、引用元も示さず引用するとか控え目に言ってサイト運営者として常識無さすぎるので、私はちゃんと貼っておきますよ。
http://oz.bitsurfer.jp/negative/
http://oz.bitsurfer.jp/negative/
http://oz.bitsurfer.jp/negative/
http://oz.bitsurfer.jp/negative/
http://oz.bitsurfer.jp/negative/
5回ほど貼れば多少なりともアクセスアップに貢献できるかしら?

ちなみに、プロジュエクト名で検索されると上位表示されているごうちさんのOZプロジェクトに関する記事のURLはこちらです。
https://saiviancashback.net/archives/975

ダイスウォレットの信頼性はないに等しいです。と明言している事に関してに関して

さて、下記について。

まず、仕掛けているダイスウォレットですが、サイト(dicewallet.com)に住所や電話番号を公表しておりません。また、ドメイン情報が非公開になっており、会社としての信頼性はないに等しいです。

https://saiviancashback.net/archives/975

引用するときは、普通このように出典を示します。大学で習わなかったかな、小保方さん? 相手先のPVアップになってしまうからリンクを貼らない? 批判に対して批判をして論じる際は、その出所を明記して読者にも検証を促すのが当たり前です。ググったら出るから見たい人はググってねとか、そういうことじゃないんっすよ。

では、引用のやり方を知らないポジティブ活動をされてる方のためにもう一度やりかたをお見せします。

まず、ドメイン情報の非公開というのは、わたし自身、そこまで気にした事はありませんでした。

WHIOIS情報は、ドメイン取得者の情報をインターネット上に公開するよう義務付けたもので、原則として非公開にできません。

ただし、WHOIS情報を代理公開することで、取得者の個人情報などを保護することができるようになっています。

わたし自身、取得しているドメインは10数個ありますが、そのほとんどは代理公開となっていて、わたしの個人名や会社名は表にはでていないケースが多いです。

これに特に意味はないです(笑)

設定など気にしないまま設定をしておりますが、そのドメインに乗せているウェブサイトに会社情報や問合せ先など掲載しておりますし、別段問題ないと考えています。

誰がとったドメインかって大事でしょうか??

運営者の実態がないなどという妄想は実際に参加してきちんとご確認ください。

すべて公開してあります。


オズプロジェクトに関しては、日本では仮想通貨法案が施行されている事もあり、シンガポール法人が代表運営しています。

そして、OZプロジェクトの資金運用の要となるAIトレードの保有企業として、このプロジェクトに参画しているのは日本の会社です。

http://oz.bitsurfer.jp/negative/

簡単ですね。もちろんアカデミックなものならwebページ閲覧日時とかも示すべきなのですが、一般的にはリンクを貼るぐらいで問題ないでしょう。

さて、ごうちさんが指摘して小保方さんは意識していないというドメイン情報ですが、投資を募ってるのに非公開というのはほぼ詐欺だということもわからないんですかね?

わからないんでしょうね。もしくは詐欺師かな。うん、詐欺師だね。

小保方さんが運営しているようなクソマルチクソビジネス勧誘クソサイトと違って、OZプロジェクトは投資家からお金を集めて利益を還元するプログラムですよね?

そんなお金集めをしているところがドメイン情報非公開だけど気にしないって、控え目に言ってヤバイですよ(語彙力)。

さて、もうちょっと色々遊びたかったのですが、ちゃんと仕事しろよと怒られそうなのでこの辺にしておきます。

小保方さんはしきりに「私もイチ投資家で〜」「自己責任〜」とfudomadoみたいなこと言ってますが、どうせMLM報酬狙いのクソ詐欺師です。お疲れ様でした。

みなさんもネット上とはいえ、引用に際しての出所の明記はちゃんとしましょうね。サイト運営者としてのマナーです。

終わりに、今回のブログのネタを提供してくださったサイトさんに敬意を評して、もう一度リンクを貼っておきます。

http://oz.bitsurfer.jp/negative/
ありがとうございました。

FreshSpring(フレッシュスプリング)爽やか系HYIPが満を持して登場

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「あなたの無限大の春」

 

なんとも爽やかなイメージのHYIPが満を持して登場。その名も"Fresh Spring"=「フレッシュスプリング」

 

ツイッターでは文春系HYIPと呼ばれているとかいないとか。プランは以下の通り。

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  • 日利3%が生涯永久に(永久とは言ってない)
  • 最低投資額は50ドル、最高投資額は5万ドル
  • 入金方法はPerfect Money、AdvCash、Payeer、BitCoin
  • 出金は自動
  • 紹介報酬は、直接紹介者4%、2段階2%、3段階1%(基準は各紹介者のデポジット額)
  • 元本は返戻されない(出金されるのは利息のみ)

 

HPでは、この会社の事業内容について

「フレッシュスプリング社は、ヨーロッパの飲料水消費の18%をカバーするシェアを保有している」と説明している。

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ライトライズやリッチモンドバークスでおなじみのイギリスの会社設立証明書もあるが、これらの要素がどれだけ信用ならないかは言わずもがな。

 

ドメインの所有者情報ももちろん非公開で、取得は2017年3月。まぁこの辺でだいたいわかるよね。儲かるのは、紹介者いっぱい出せる一部だけ。残りはただの養分。

 

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Alexaで見たトラフィックソースの分散はこんな感じ。日本が圧倒的トップに来る日もそう遠くないかもしれないが……。

 

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日本時間4月29日現在の投資状況は上の画像の通り。

 

ポンジスキームであることは言うまでも無いので、参加したい人は自己責任でどうぞ。私からの紹介などはもちろん一切なし。おわり。

Youtuber怪盗ピンキーがツイキャスでD9クラブを宣伝していた?

※怪盗ピンキー氏がこの件について言及しているツイキャス放送の録画などをお持ちの方は、情報提供をいていただけますと幸いです。

 

Youtubeツイキャスで活動している怪盗PINKID(ピンクキッド)、通称:怪盗ピンキー=本名:小島宣輝(こじまよしき)氏が、ツイキャス内でD9クラブの宣伝をしていたということを、同じくYoutubeツイキャスなどで活動を行っているみずにゃん氏が指摘している。

 

www.youtube.com

 

 

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出所:株式会社VAZ 怪盗ピンキークリエイターページより

 

怪盗ピンキー氏のツイッターを確認してみると、D9クラブのことについては直接言及されていないが、中々怪しいツイートがいくつか見受けられる。

彼はツイキャスのアカウントを既に削除しているため、詳細は調査中だが、もしこれが本当ならばD9クラブが若い世代へのPRとしてインフルエンサーマーケティングを仕掛けている可能性が高く、さらにこの件には彼の所属事務所であるNeXtStage(株式会社VAZ)という企業も関係している可能性が高まる。

 

NeXtStageは、先日「祭の屋台くじには本当に当たりが入っているのか検証する動画」で一躍脚光を浴びた金髪起業家Youtuberことヒカル氏も所属している事務所で、運営元の株式会社VAZのホームページにも事業内容として「インフルエンサーマーケティング事業」という表記がある。

 

この事務所が正式にD9クラブからのオファーを受けた上で、所属クリエイターの怪盗ピンキー氏がPR活動に従事していたとなれば、みずにゃん氏が動画で指摘しているように、事務所・企業としてのコンプライアンスも問われるだろう。

 

では先日コンベンションで司会を務めていた布川敏和氏はどうなんだという話にもなりそうだが、コンベンションで司会を務めるのと、広告費を受け取って「儲かります」という宣伝をするのとではわけが違う。

 

インフルエンサー」としての力を持つYoutuberを事務所として抱えているのであれば、広告活動を行って影響を与える商品やサービスにはしっかりとした検証が必要なことは言うまでもない。もしD9側からのオファーを精査せずに動き、ツイキャスなどで勧誘に準じる情報発信をしていたことが事実であれば、問われる責任は大きくなってくるだろう。

逮捕も?D9クラブ経営陣(藤山カルロス、ダニーロ・サンタナ)の詐欺活動の経歴について

追記:2018年2月にダニーロサンタナはドバイで逮捕される

2018年2月にD9クラブの会長とされるダニーロサンタナがドバイで逮捕されていたようです*1。D9の活動に関連してブラジルの警察当局からICPOに通達があり、ドバイでの逮捕に繋がったとのこと。この件についての続報は調査中です。

 

追記:警察も捜査中?

D9クラブの勧誘などに際して違法な行為があったのかどうか、警察当局も捜査を行なっているそうです。湯田陽太や泉忠司などMLMの大物も多数絡んでる件ですが、被害に遭われた方は下記リンク参考の上、被害届の提出などを検討してみると良いかと思われます。 

playbaseball.hatenablog.com

 

概要

読者からの提供情報を元に、D9クラブ経営陣の詐欺行為の経歴について取り上げます。概要は以下の通りです。

 

  • D9クラブ社長のダニーロサンタナ氏は過去にONETHORというネズミ講のイタリアでのリーダーだった。
  • そのONETHORのCEOミサエル・マーティンズ氏は、Telexfreeという世界規模の訴訟問題も引き起こした詐欺グループにも関係していた。
  • ONETHORのアジアでのマーケティングリーダーはD9クラブ幹部のカルロス・フジヤマ氏だった。

 

イタリアのサイトに過去の悪事に関する記述あり

さらにここから、D9クラブ社長のダニーロサンタナ氏に関するイタリアのサイトの情報を翻訳してご紹介します。

 

D9 Clube scam danilo santana

D9クラブのウェブサイトは、2016年2月6日にブラジルはイタブーナで登録された。とても新しいWEBサイトだ。D9クラブのドメインを取得したのは「ダニーロサンタナ」というブラジルではありがちな名前の人物。

 

我々は、この人物について調査を行い、彼が約2年前にミサエル・マーティンズによって展開された「ONETHOR」という巨大詐欺組織に参加していたことを突き止めた。

 

ブラジルからやってくる全てのビジネスに、完全に合法なものは無いと思うべきで、それはこの国がネットワークマーケティングを規制する明確な規定を定めていないことに起因する。実際、ピラミッドスキームの問題がしばしば見受けられる。

 

D9クラブは、イタリアでのプロモーション活動において、ONETHOR、Telexfree、Uneteneといった詐欺組織で活動を行っていたことでイタリアでは有名な人物を起用している。

 

資料によれば、D9クラブはブックメーカー投資に従事しているとあるが、これは実態を紛うためのものであり、詐欺組織を作るための建前に過ぎない。現在、先ほど名前を挙げた会社は倒産しており、後の入会者の資金が先の入会者への配当に回されるポンジスキームであったことが判明している。

 

ONETHORではイタリアでリーダーとして活動していた人物、ダニーロサンタナが、D9クラブで活動しているのだ。

 

元サイト(意訳あり):https://www.mlmzoom.it/news/d9-clube-truffa-reale-opportunita/

 

Telexfree(テレックスフリー)は、このブログでもDivveeSocialを取り上げたとき、DivveeのCEOが以前この詐欺組織で活動を行っていたことをご紹介したことがあります。Telexfreeはインターネットを用いて急速に世界中に拡大した詐欺組織であり、そこに関わっていた人物がD9クラブの代表を務めていることが指摘されていました。

 

D9クラブの事業内容と報酬内容を照らし合わせるとポンジスキームであることは明らかなのですが、過去にこうした経歴のある人物が同じようなスキームを用いて事業を立ち上げたということからも、その危険性は浮き彫りになっていました。

 

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こちらはOnethorのイベントでの写真で、中央にカルロス・フジヤマ氏が写っていることが確認できます。フジヤマ氏はOnethorではアジアのマーケティングリーダーを務めており、上記写真は恐らく韓国で撮影されたものだと思われます。

 

www.youtube.com

この動画では、フジヤマ氏とマーティンズ氏が親しくしている様子が見てとれます。

 

ちなみにD9クラブへの日本からの出資額はかなりの規模のようで、ポンジスキーム大好きニッポンジンが心の底から心配です。お金儲けをしようと思ってお金を奪われるだけじゃなくて、それが犯罪組織に渡っているという自覚はあるのかな、みんな。

 

「投資は自己責任」というのは当たり前ですが、ポンジスキームに関してはその流れたお金が相当ヤバイことに使われている可能性もゼロではありません。そこら辺の認識、持ったほうがいいよ。おわり。

 

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