元運営者が暴露!HYIP運営の恐ろしすぎる実態と、飛ぶタイミングを見極める方法とは?

今回はメールを貰った2人の元HYIP運営者の情報を元に、トンズラ前提で金を捲き上げるHYIP運営の実態について紹介していくことにする。HYIPの危険性についてはこのブログで再三指摘してきたが、ぜひこのエントリーもご覧いただきたい。

 

スポンサーリンク

 

 

HYIPの運営者は誰なのか

元運営者の情報によると、HYIPを運営しているとされる「会社」や「組織」で、実態のあるものはほとんど無いとのこと。これは詐欺組織だから当然と言えば当然なのだが、「アメリカで10年運営している」「世界中にオフィスがある」「社員が100人以上いる」といった情報をホームページに掲載している案件も、実際にはそのような事実は無いというケースがほとんどだそうだ。

 

当然法人登記もされておらず、ドメインのwho is情報などもトレースできない場合がほぼ100%である。では、実際にこうしたHYIPは誰が運営しているのだろうか?

 

日本に広まるHYIPの運営者は日本人

今回メールを貰った2人の元HYIP運営者は、元々同じグループが運営する高額ビジネス塾に入ったそうだ。入会金は15万円だったとのこと。そして彼らは「日本人の間で広まっている(あるいは今後広まる)HYIP案件の運営者は日本人である場合がほとんどだ」と語っている。

 

彼らがその高額ビジネス塾に入会すると、運営者や独立した元受講生が立ち上げるHYIP案件のプロモーション活動に従事することになり、自分はSNSやワードプレスで立ち上げたサイト、ブログなどで勧誘活動を行い、その案件のコミッション報酬を得るところからスクールの実践授業がスタートしたそうだ。

 

そして、その中でも勧誘者の数を伸ばして実績を収めた優秀な会員は、自分も独立して新規にHYIPを立ち上げるチャンスを掴むことができるというのだ。

 

拠点はシンガポールや中国

今回メールをくれた2人も勧誘活動においてある程度の数字を残し、晴れて(?)自分でHYIP案件を設立し、その他の受講生にそれをプロモーションしてもらうという段階に至った。そして、その2人の場合はシンガポールでオフィスを立ち上げたそうだ。

 

その案件が何という名前なのか聞いたのだが、ググってみると(当然だが)既に飛んでいるHYIP案件であり、2chなどでも相当叩かれていた。ブログではどの案件かは公開しないことが条件になっているため、お伝えできないのでご了承を。シンガポール以外では、中国でHYIP案件を立ち上げる者も多いという情報も得られた。

 

HYIPサイトのテンプレートについて

HYIP案件の多くは、登録や入金、出金といった運営のために必要なWEBサイトの体制をテンプレートを購入することで準備しているようだ。

参考(外部リンク):海外HYIPの大半はWEBサイト用テンプレートを使っている! | Hyip Trader's Diary

 

今回話しを伺った2人の場合は、こうしたテンプレートを利用するのではなく、ビジネス塾のお抱えのプログラマーとミーティングを何度か行いながらサイトを構築したようだが、最近は特にテンプレートを利用している業者が多いようだ。

 

HYIP業者は実際に資産運用を行っているのか

HYIP登録者が実際にビットコインなどで投資した資金は、プロモーションされている通りに資金運用されているのかという質問をぶつけてみた。回答は「その資金で何かビジネスをやるケースはあるが、プロモーションしている夢のような利益が出る資金運用はしていない」とのこと。

 

彼らの場合はバイラルメディアの運営や、アフィリエイトメールマガジンの運営を行いながら、そのビジネスでもそこそこ収益を上げていたようだが、やはり謳い文句の高配当を出せるような利益率ではなく、そこそこのタイミングでトンズラすることを前提に運営を行っていたと語っている。

 

HYIPが飛ぶタイミングについて

彼らには、HYIPが飛ぶときにどのような傾向があるのかも尋ねてみた。すると、トンズラする際には「入金ボーナス拡大や、報酬上乗せキャンペーンなどを行うことが多いです」と教えてくれた。つまり、既存の参加者や一攫千金を夢見る新規参入者から最後に搾り取ってドロンするといった具合だ。

 

ただし、最近はこうしたキャンペーンを行うと疑われて撤退しようとする出資者も多いため、ある日突然トンズラをかますスタイルが流行(?)しているという話もあった。

 

その際、ビジネス塾に参加しているプロモーターなどには撤退の時期は明かされず、彼らも投資をするなら自己責任でやっているとのこと。そのため、大抵の会員が、自分は最低入金額と紹介者報酬だけ受け取ってそこそこで引き上げ、その後は他の案件を紹介する作業という作業の繰り返しになるそうだ。

 

PR:1万円からの不動産投資

おわりに

今回のエントリーの内容で、改めてHYIPの体の悪さがおわかりいただけたのではないだろうか。私も正直彼らの話を聞けば聞くほど気分が悪くなった。これは完璧な詐欺行為である。2人は「本当に反省している」と語っており、今回このエントリーを書くにあたって協力してくれたことには感謝するが、彼らの行為は決して許されることではない。

 

ちなみに、このビジネス塾のバックにはさらに大きなビジネス塾があり、そこは高額な情報商材を目が疲れるようなしつこいLPで売りつけることで有名なところだ。一時期メディア出演も多かった者も関係したりしている。「ネットビジネス」の闇はやはり深い……。

 

世の中に蔓延るこうした危険な投資情報は、無料のメールマガジンでもチェック可能だ。 

 

あやしい投資話に乗ってみた

あやしい投資話に乗ってみた

 

 

悪魔の取引 ある投資詐欺事件のストーリーで学ぶ金融入門

悪魔の取引 ある投資詐欺事件のストーリーで学ぶ金融入門