闇カジノの闇はほんまに深いやで。仮想通貨の闇もまたしかり。

最近も遠藤要と清水良太郎両氏がスクープされていたが、芸能人やスポーツ選手、実業家、たまに政治家など、金があってギャンブルが好きな人は結構闇カジノを利用している。運営はもちろん893系なんだけどね。

 

そんな闇カジノで起こったエピソード(都市伝説)には、度肝を抜くものがいくつもある。

 

20数年前、トランプを使ったゲームで不正をはたらいた者が、大勝ちした末に不正を見抜かれて日本刀で右腕を切り落とされたという事件があったようだが、その人物は当時テレビなどのメディアにもしばしば登場していた中年の実業家だった。

 

ある時からいきなりテレビ出演がなくなったのは、この事件が理由らしい。

 

他には、闇カジノ運営者たちの対立による強盗合戦なんていうものもあったらしい。これも20年ほど前の話。当時から闇カジノはマンションやビルの一室で運営されていたようだが、運営者からの指示で対立する闇カジノに侵入した下っ端が、カジノのお金や居合わせた客から金品を奪い取るという事件が多発した時期があったそうだ。

 

今よりも防犯カメラは少ない時代だったが、犯人は数週間後には実行犯だと特定されて警察に逮捕されたらしい。しかし、当然口は割らない。検察による取り調べの最中に殴る蹴るの暴行は当たり前だったが、「あそこのあいつがやったに違いない」という証言を元に逮捕されただけで、証拠は一切ないから取り調べの勾留期間の間耐えれば、不起訴で無罪放免となったとのこと。

 

お金やら道具やらはもちろん親分層が回収するため、証拠が残らないのだ。

 

さて、そんな闇カジノだが、マカオや韓国、ラスベガスといった普通のカジノでは、バカラ、ブラックジャックなどのゲームでカード(トランプ)を配る際、「シュー」と呼ばれる箱状のものからディーラーがカードを取り出して配っていく。ハイヒールの形に似ていることからそう呼ばれるようになったと言われている。

シュー :Shoe
まとまった複数組のカードを格納しておく箱状の道具。
通常は手で持ち切れない、4組以上のカードを使用するゲームで用いられる。
靴の形に似ていることから「シュー」と呼ばれる。

 

日本カジノスクール:http://casinoschool.co.jp/?p=564

http://img16.shop-pro.jp/PA01093/214/etc/8deckshoe02.jpg?202409140355

出所:http://shop.kenbridgejp.com/?pid=52691322

 

こんなやつね。

 

そしてこの「シュー」は、理由はよくわからないが日本の闇カジノでは「シューター」と呼ばれている。本来「シューター」はサイコロを振る人の意味なのだが、日本の闇カジノにおいては「シューター」がカード入れの意味で使われている。

 

そんなローカルルールを知ってるのは、当然日本の闇カジノで頻繁にプレイしている者だけで、言わば「賭博罪」の罪を犯した犯罪者だ。そんな犯罪者が、ラスベガスを始めとする世界中のカジノで大勝ちして(本人談)、現在は経営者としてブイブイ言わせつつギャンブルに興じている。あまり表舞台には出てこない人だったのだが、出版社の人間にそそのかされたのだろう、数年前に自伝本を出版してしまった。

 

その著書の中で彼は(おそらくゴーストライターが彼のインタビューから書き上げたのだろうが)、(普通のカジノでは「シュー」と呼ばれる)カード入れのことを「シューター」と表現していた。これはもう「私は日本の闇カジノに入り浸ってる犯罪者です」という言葉と同義だろう。

 

しかし、なぜ彼のような賭博常習者が逮捕されることはないのだろうか。そしてなぜ闇カジノが潰れることも無いのだろうか。「闇カジノの運営者は893で警察とズブズブ」というのはみなさん想像がつくかもしれないが、違法賭博常習者であることを自伝で公に晒してしまった彼もまた、若かりし頃に警察に勤め、その後はそのパイプを活かした警備会社の代表も務めるなど、捕まらないのには、やはりそれなりの理由があったのだ。

 

一方で、オンラインカジノを利用していた一般人男性数名が京都府警に検挙されたという事件があったが、これには「俺らの庭(ギャンブル界隈)で勝手なことすんなよ」という見せしめの意味があることは誰でも察しがつくだろう。

 

さて、4月1日からの改正法施行により、ビットコインをはじめとする仮想通貨を取り締まる態勢は固まりつつあると言える。もちろんこの法改正にはお国の利権組織が色々と絡んでいるのは当然で、「利用者保護のために~」なんていうのが口実であるのは明らかだ。

 

競馬のWIN5は、本人確認を済ませて銀行口座を登録しなければ投票できないことからも察しがつく通り、我々国民の金の動き(特に、大きなお金の動き)は国・利権組織の管理下にあると認識しなければならない。

 

ビットリージョンやMavrodiの名を借りたMMMの偽組織(の信者)が「我々はビットコインによるP2P支援で利権や政府による管理からの脱却を目指す」なんていう理念を掲げているが、その結果待ち受けているのは実際のところ政府・利権組織によるさらなる規制強化だと思って間違いない。

 

話が色々それたが、結局金が最終的に行き着くところは最初から決まっているということだろう。集中するべくして集中した富以外を一般庶民が奪い合うだけという構図は、今後も変わらないのだ。

 

そういえば、ビットコインは少額決済を繰り返すのにはあまり向かない(好まれない)仕組みであるが、これももちろん利権とは切り離せない話に繋がる。

 

信じるか信じないかはあなた次第。