プロレス10年以上見てるけど「吊り天井固め」なんて初めて聞いたよ?

2017年3月18日追記

この件に関して正式な処分が下ったようなので、詳細は下記リンクからご覧いただければと思う。

滋賀県警、セクハラで処分 女性署員にプロレス技 - 西日本新聞

 

「吊り天井固め」という関節技の名前を、まさかツイッターやネットニュースでこれほど数多く見かける日が来るということは、この技の別名「ロメロスペシャル」を得意技としていることで有名な獣神サンダーライガー氏でも想像したことはなかったでしょう。

 

www.youtube.com

 

この動画はプロレス技の練習をされている方が撮影されたものですが、ちゃんとキマってないですね。ロメロスペシャルはもっとかけられる側の上半身にストレッチを加える必要があります。Youtubeで検索してみましたが、著作権の確認ができる本家の映像は無かったため、参考でこちらをご紹介。本家の技に酔いしれたい人はYoutubeにて「ロメロスペシャル」で検索してみましょう。

 

さて、見た目のインパクトが絶大なこの技、テレビ番組のドッキリなんかでもライガー氏がキメているのを見かけたことがある人もいらっしゃるかもしれません。でも「吊り天井固め」という和名があるのはプロレスファン歴10年以上の私でも知りませんでした。なぜ「ロメロスペシャル」ではなく『吊り天井固め』がこれほどネット界隈を騒がせたのか、それはある報道に由来していました。

 

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www.sankei.com

 

その報道とはこちら。アイキャッチ画像のイラストが既に滑稽ですし、読む前から突っ込みどころ満載なのですが、どうやら滋賀県警長浜署に勤務する男性署員が、懇親会の飲みの席にて他の参加者にプロレス技をかけ、スカートを着用した女性署員にも「吊り天井固め」をキメていたことが明らかになったのです。

 

 監察官室によると、懇親会は昨年11月22日、同署地域課が同市内の飲食店で開催。25人が参加した。この際、男性署員が余興で数人にプロレス技をかけ始め、20代の女性署員2人にもかけた。女性署員にかけたのは、うつぶせに寝た相手の両足を自分の足に絡ませて固定し、相手の両手をそれぞれつかんで空中であおむけに体を反らせる「つり天井固め」と呼ばれる技。女性の1人はスカートをはいていた。

スカートはいた女性署員にプロレス「つり天井固め」 長浜署懇親会…滋賀県警、セクハラの可能性調査 - 産経WEST

 

男性署員らが懇親会の様子を携帯電話で撮影しており、懇親会終了後に出席者数人で共有したことがきっかけで報道に至ったようです。

 

吊り天井固め、いや、やっぱり言い慣れないのでロメロスペシャルって言いますね。ロメロスペシャルは技の性質上、勢いを付けて後ろに転がりながら相手を持ち上げなければいけないので、そのときの勢いで体に無理なストレッチがかかってしまうこともあります。

 

スカートを履いていたからセクハラじゃないか」という議論の前に、

・女性も警察官で日ごろ訓練をしている

・お酒の席のノリ

という要素を加味したとしても、そもそもやっぱりリスクがあるプロレス技を冗談半分でかけ、それを動画に撮影するという行為自体、警察官の行動としてはおかしなところがたくさんありますよね。

 

とにかく、私がこの報道を見て強く思ったことはただ一つ。

 

プロレス10年以上見てるけど「吊り天井固め」なんて初めて聞いたよ?

 

そしてやっぱりこれはロメロスペシャルだしライガーの技だよ。

 

ちなみに私はWWEをはじめとするアメプロフリークなので、日本のプロレスが好きな人にとってはもしかしたら吊り天井固めっていう名前も常識かもしれないです。もしそうだったらごめんなさい。