競合に打ち勝つSEO対策コンテンツの作り方(キーワード選定方法を中心に)

WEB業界では、自分が運営するコンテンツ・ターゲットに類似した情報を扱うサイトを「競合」あるいは「競合サイト」と呼びます。そして競合サイトとは単に検索結果の上位表示を奪い合うだけでなく、見込み客となるユーザーも争奪することになります。

 

では、あなたが参入する分野に既に競合サイトがある場合は、どのようにして見込み客を獲得していけばいいのか、その方法について解説していきます。

 

SEO対策を行って見込み客獲得を目指す前に考えるべきこと

まずは、WEBサイトがグーグルに評価される「基準」を考えましょう。これを考えることで、競合に打ち勝てるWEBサイト作りの戦略が見えてきます。

 

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グーグルに評価されるWEBサイトの基準

・コンテンツの質

→クオリティが高ければ、評価も高い。

 

・被リンク数

→ペンギンアップデート以前ほどではないが「良いコンテンツにはリンクが集まる」という見方は現在も続いており、被リンクの数とサイトの評価にはある程度の相関性がある。

 

・サイトの運営歴

→基本的に、長ければ長いほど評価が高まる。

 

他にもさまざまな要素が関係しているのですが、SEO対策を行うときにまず意識すべきことは上記の3点になります。

 

つまり、検索エンジンで集客できるWEBサイトを運営するためには、質の高いコンテンツを継続的に発信していくことが求められます(被リンクは、良いコンテンツに自然に集まると仮定)。

 

しかし、ここで問題となるのは、既に質の高いコンテンツを長きに渡って発信している競合サイトがある場合です。この場合は、その競合サイトから自分のサイトにユーザーを取り込むためには、見込み客を絞るために対策する分野を細分化したり、競合よりもさらに質の高いコンテンツを発信していくことが必要とされます。

 

少し話は逸れますが、この基本を忠実に行ってユーザーの取り込みに成功した例としては、MARYやWELQを含めたDeNAパレットが考えられます。競合がそれほど強くない分野、あるいは競合に質・量を上回る形でコンテンツを発信していったため、検索エンジンにも強いWEBサイトになりました。

 

DeNAパレットは、クラウドソーシングを用いて信憑性の薄い医療情報を発信していったことも問題視されましたが、元々WELQが参入した医療分野は中途半端なアフィリエイトサイトも多く、継続してある程度の質を保ってコンテンツを発信していたため、それらに代わってWELQが上位表示され、サイトの評価も高まったと考えられます。

 

キーワードの選定作業

話を元に戻して、競合サイトが強い場合はどうするか、その場合について考えていきましょう。まず、どんなコンテンツでSEO対策をしようと思っても、キーワードの選定作業が一番最初に行われる作業であり、一番重要です。この最初の重要作業について、競合に打ち勝つためには、以下の3つのルールを守る必要があります。

 

競合に打ち勝つキーワード選定作業を行う際の3つのルール

①検索需要がある

②自分のビジネスモデルとマッチする

③質の高いコンテンツが用意できる

 

では、1つずつ説明していきましょう。

 

まずは ①検索需要がある についてですが、ある程度の検索需要、そして見込み客の獲得につながる分野でなければ、運営を継続するのは難しいでしょう。強い競合が存在する=お金になる分野 という考え方もできますが、限られた市場の見込み客をライバルサイトと取り合う前提ですので、その規模はある程度大きい方が好ましいでしょう。

 

そして ②自分のビジネスモデルとマッチする という部分については、自分が展開する商品(財・サービス)につながる分野でキーワード選定を行うようにするということです。どんなに検索結果の上位に表示されても、見込み客を獲得できないキーワードに関するコンテンツを作成しても、費用対効果は非常に低くなってしまいます。

 

一方で、競合が展開していないキーワードや、競合のコンテンツが弱いキーワードについては、積極的に質のコンテンツを作成していくようにすれば、SEO対策の効果は表れやすいと考えられます。

 

そして3つ目の要素は ③質の高いコンテンツが用意できる というもの。

メディア運営における「正しさ」のマネジメント方法 - SEOコンサルタントのブログ

以前こちらのエントリーでも取り上げたことですが、例えばWELQのように医師による監修がなく、確固たる信頼性が確保できないのに医療記事を発信するといったコンテンツは「質の高いコンテンツ」とは呼べません。

 

「質の高いコンテンツ」を「発信することで読者のためになる、信頼のおける情報」と考え、競合と比べてそれ以上の「価値」があるコンテンツを発信できるキーワードかどうか、その部分を検討しましょう。

 

上記3つの基準を満たしたキーワードを、できるだけ早く選定し、そのキーワードについてどのようなコンテンツを発信すればいいのか調査するようにしましょう。コンテンツの内容を検討する際には、下記リンクのエントリーも参考にしてみてください。

サジェストワードを分析するツールの使い方と、SEO対策の方法 - SEOコンサルタントのブログ

 

対策するキーワードによっては「口コミ」など、見込み客が発信する情報がSEO対策になる場合もあります。そのようなコンテンツを扱う場合は、ユーザーの感想や意見を取り入れることができるサイト作りにするなど「消費者の情報を消費者に還元する」体制が功を奏す場合もあります(ex. 食べログ、@コスメなど)。

 

これらの基本情報を参考にキーワードを選定し、どのようなコンテンツを作成していけば競合に打ち勝つことができるのか、まずは調査を行ってみましょう。

 

また、これを前提に、競合と違った切り口から見込み客の獲得を目指す方法についても明日詳しく解説します。下記リンクのエントリーとも関連しますので、良かったら目を通してみてください。

「切り口の違う記事」で検索結果上位を狙ってみよう - SEOコンサルタントのブログ