バイラルメディア→キュレーションメディア→次に流行るのは?

日本で「バイラルメディア」なる言葉が知られ始めたのは2013年ごろからでしょうか。ツイッターフェイスブックで「バズる」メディアを作って広告費を稼ぐというメディアの運営方法は簡単かつ費用対効果も高いということで、爆発的にメディアの数も増えていきました。

 

インパクトのある画像や動画を中心に、フェイスブックの「いいね」を獲得しながらPV数を増やすという方法は、シンプルかつ成功しやすいということもあり、注目を集めるようになりました。

 

そしてバイラルメディアの次にネットを席巻したのはキュレーションメディアです。大手のDeNAが多額の投資を行って力を入れたため、2015年から閉鎖に追い込まれる2016年までまさしく急激に伸びたメディア形態だと言えるでしょう。

 

もちろんDeNA以前からNAVERまとめはかなりのメディアパワーがありましたが、「SEOに強いコンテンツを作る」という姿勢を崩さずにコンテンツを発信したところに、DeNAのキュレーションメディアの強みがありました。

 

では、このようにバイラルメディア→キュレーションメディアと流れてきたメディアの運営体系の「次なるトレンド」はどんなものになるのでしょうか。

 

それは紛れもなく「人」でしょう。どこの誰が書いたかわからない記事よりも、信頼の置ける人がこれからのメディアになるということです。

 

もちろんキュレーションサイトにも良いまとめ記事を作るユーザーもいたことは確かですので、そういった人の記事はいずれまた光が当たるようになるでしょう。

 

「自分が見たい・知りたい情報は誰が持っているのか」これを明確にすることが、一般ユーザーにとって非常に大切になります。

 

ツイッターフェイスブックも、SNSとしての側面よりも情報のソースとして利用している人が増えてきました。

 

バイラルメディアやキュレーションメディアが流行した背景には、「面白いモノ」「便利なモノ」を求める人が、手軽にそれらにアクセスできたという明確な理由があります。

 

そして、それらのメディアの信頼性や運営者の資質の部分もこれまで以上に問われる時代になりました。

 

そうなれば、もう信じられるのは「人だけ」になります。自分が見せたいモノや、シェアしたいことを丁寧にコンテンツとして仕上げる人がメディアとしての地位を確立することになる時代が今です。

 

ある意味では、新聞やテレビといったマスメディアが発達する以前の段階に戻ったとも言えるかもしれませんね。