リッチモンドバークスという海外不動産投資は詐欺の危険性大

こちらもご覧いただきたい。

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不動産オークションを展開しているアメリカのRichmondBerks(リッチモンドバークス)という会社がある(らしい)。この会社はビットコインによる投資を募っており、日利1.5%の利益を投資家に還元するとのことだ。危険(というか詐欺)な匂いがプンプンする投資案件であるが、今回はこの会社への投資の危険性について考察していくことにする。

 

なおリッチモンド「パ」ークスという誤植を度々見かけるが、"B"の発音・表記が正しいようだ。

 

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リッチモンドバークスの運営は日本人でほぼ確定だしfudomadoは詐欺師か?(2017年3月26日追記) 

以下参照いただきたい。

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速報:リッチモンドバークスが飛んだ?(2017年3月23日追記)

現在リッチモンドバークスにおいて、出金やログインができないという状況が一部発生しているようだ。これは複数アカウントを所持している場合だけだという情報もあるのだが、飛んだ可能性も捨て切れない。やはり詐欺の疑いがあり大変危険なので、リッチモンドバークスへの登録や出資は控えるべきだろう。

  

このようにログインができないという報告が散見されるが、どのような状況か運営に尋ねてみたところ、以下のような回答が得られた。ちなみに私は会員登録すらしていないのだが。

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本当に大丈夫なのかは疑問であるが、大本営発表は以上の通りである。

 

続報:トンズラか、システムトラブルか(2017年3月24日追記)

システムトラブルの可能性もあるが、アカウントが消去された人や、ログインできても入金したお金が表示されていない状態の人もいるようだ。

まともな不動産会社なら、出資者にメールを送信したり、ホームページ上でシステムトラブルに言及したりするだろうが、リッチモンドバークスはそういったリリースを全く行っていない。

 

カモられているのは日本人だけなのか(2017年3月24日追記)

ツイッターで「rich mond berks」と検索してみると、3月23日ごろから発生している出金・ログインのトラブルに関する言及は、日本人以外のものが全くない。英語やスペイン語、ロシア語などのツイートも見かけるものの、トラブルに関して言及しているものが全くなく、勧誘目的のリファラー付きリンクを貼ってあるツイートが出てくるのみだ。

 

この状況が示すところは、システムトラブルが日本人のところだけで起きているのか、そもそも日本人しかやっていないかのいずれかである。日本で広まるほぼすべてのHYIPは「海外でも流行しているように見せかけて、最初から日本人を狙ったものである」ということをHYIPの元運営者が語ってくれたのだが、リッチモンドバークスに関してもその可能性はあるだろう。

 

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また、ツイッターで

こんなことを呟いている者がいた。「日本人はトラブルが起こると悪い噂が広まって恐怖の連鎖が起こる」といった内容だが、これは何も日本人に限ってのことではない。資本主義社会で生きる人間として当たり前の心情・行動だ。「取り付け騒ぎ」でググれば簡単にわかることだが。

 

2008年に設立された会社?

この会社に詐欺が疑われる根拠について、まず2008年に設立されたという説がかなり怪しいという点にある。というのも、リッチモンドバークスのWEBサイトのドメインを調査してみると、取得が2016年の9月になっている。クライアント情報ももちろん非公開であるため、実質的にどこの誰が運営しているのかわからないという会社だ。

 

2008年に事業展開を始めているのに自前のドメイン取得が最近ということは中々考えにくいため、最近設立された会社(詐欺組織)だと考えるのが妥当だろう。

 

また、会社の所在があるとされるアメリカ、ソルトレイクシティーの住所をグーグルマップのストリートビューで見てみると、出資者に日利1.5%を出せて10年近く稼働している不動産会社が入っているとは思えない倉庫のような建物が表示される。「世界各地にオフィスがある」としているが、果たして本当なのだろうか。

 

 

 

アメリカの会社なのに外国からのアクセスが多いという疑問

トンズラ前提のHYIPの多くは、その会社・組織の実態があるとされる国ではなく、外国からの投資を募っている場合が多い。訴訟リスクなどを省みた結果だろう。リッチモンドバークスのアクセス解析を行ってみると、アメリカの会社なのにアクセスが多い国の1位がロシア(5.7%)、2位はインド(5.2%)、さらに日本(4.7%)、ドイツ(4.6%)、イタリア(4.1%)と続いている。

 

アメリカでまともな不動産業を営んでいる会社ならば、わざわざ外国を中心に投資を募る必要もない。リッチモンドバークスもねずみ講(ポンジスキーム)の形態で運営している詐欺投資案件だということは容易に推測可能だ。

 

「一生収入を得られる」という嘘

「一生安泰な事業」など、この世に一体どれくらいあるのだろうか。確かに不動産業は我々人類が存在する限りは無くならない業種かもしれないが、わざわざ個人投資家からビットコインの少額投資を受け付けるような会社が一生安泰かどうかは甚だ疑問である。

 

リッチモンドバークスは配当収入は一生続くと謳っているが、チープなブラフもいいところだ。いつトンズラされるかわからないポンジスキームだという疑いは晴れようがない。

 

スマホアプリがあるから安心なのか?

リッチモンドバークスへの紹介料目当てで運営されているWEBサイトやブログでは、リッチモンドバークスが安心して投資できる理由としてアプリがあるという点を挙げているところがある。確かにAppストアのアプリの審査基準は厳しく、投資状況をリアルタイムで確認するアプリをリリースするにはそれなりのリソースを割いたかもしれない。

 

しかし、それだけで本当に出資を行うに足る信頼をしていいものなのかと言えば、答えはNOだろう。過去にはAppストアで配信されていたアプリにワンクリック詐欺目的のものがあったという事例もあった。

 

その頃と比べるとさらに審査が厳しくなっているとは言え、ビットコインをリッチモンドバークス内通貨に変換して投資する点、紹介者報酬がある点など、他のねずみ講式詐欺HYIPと共通している注意点も多い。アプリだけで信用するというのは極めて危険だと判断せざるを得ない。

 

 

リッチモンドバークスについて「2008年に設立されて歴史があるから安全だ」「世界中にオフィスがあるから安心だ」という表現で勧誘を行っているWEBサイトがあるが、こうした情報がいかに信用ならないかご理解いただけただろうか? それらのサイト運営者は、間違いなく「いつか絶対にトンズラする」とわかっていながら、登録してもらう際の紹介料目当てで情報を流していることもしっかり頭に入れておいていただきたい。「出金できた」という情報があったとしても、元本が戻って来ないリスクは極めて高いのでご注意を。

 

HYIPの危険性については下記リンクでも詳しく解説しているので、ご参照いただければ幸いだ。

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海外への投資について

リッチモンドバークスやHYIPの危険性についてここまで論じてきたが、ここからは世界中で市場規模が拡大しているソーシャルレンディングという投資について簡単に解説することにする。ミドルリスクミドルリターンを狙える海外投資の選択肢として最近注目を集めているものだ。これは融資を希望する事業者と投資家を直接結びつける投資の形態で、個人間融資あるいはP2P融資と呼ばれることもある。

 

ソーシャルレンディングももちろん投資のため、貸付先の倒産リスクや元本保証は無いといったリスクがある点には注意しなければならないが、余剰資金でこうした投資を行う人が年々増加している。この海外投資について詳しく知りたい方は、以下のリンクをご参照いただきたい。

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「HYIPは先行逃げ切り!」というチキンレースギャンブルをなぜやりたがる?

HYIPの案件を紹介しているメディアを覗いてみると、「先行逃げ切りをすれば儲けられる──」といった情報を発信しているところがある。ねずみ講(ポンジスキーム)の仕組みを考えれば、確かに自分の元本を回収して利益が出たタイミングで全額出金すれば儲けることは可能だろう。しかし、そんなチキンレース的なギャンブルをなぜ人はやりたがるのだろうか。

 

 

HYIPの罠とギャンブル依存症

HYIPの怖いところは、出資金が返ってこない可能性があるといったことに止まらない。というのも、こうした高利子を謳う投資にハマってしまうとギャンブル依存症に陥る危険があるのだ。そこに至るまでの精神状態の変化は以下のようになる。

  1. HYIPへの投資を始める
  2. 投資をした案件の利子がどうなっているか気になる
  3. 業者がいつトンズラをするのか気になる
  4. 情報集めに躍起になる
  5. 他のことが手につかなくなる
  6. 投資に失敗すると、他の案件を調べ始める(その後他の案件に投資し、1に戻る)
  7. 投資に成功した者も、他においしい案件が無いか気になって仕方が無くなる(その後他の案件に投資し、1に戻る)

「そんなことないよ」と思う人もいるかもしれないが、投資における「儲かるかもしれないぞ」というワクワク感や、実際に数字が増えているときのアドレナリンが分泌される感覚がいかに人間の精神に影響を与えるかということは、日本にギャンブル依存症に当たる人が560万人もいるという数字が物語っている。

 

先行者利益の罠

HYIPにはギャンブル要素があり、「自己責任」で片付けられてしまうリスクには元本以上のものがある。一度HYIPに失敗して詐欺がほとんどだとわかっていても「先行者利益がある」「先行逃げ切りなら儲けられる」という情報に踊らされて失敗を何度も繰り返して地獄を見てしまう者もいるのだ。

 

「業者が逃げるか逃げないか見極めて儲けを出す」ということがいかに人生を棒に振る可能性のあるバカバカしい行動かは、きっとHYIPに手を染めて抜け出せなくなっている人にしかわからず、そして誰しも自分はそうならないと思って疑わない。

 

ライトライズが飛んだ反響がすごかった

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先週Right RiseというイギリスのHYIP業者が飛んだことを取り上げた結果、検索エンジンからの評価も相まって多くのアクセスが集まった。それだけこの案件に手を出していた人が多かったのだろう。

 

ライトライズにやられてしまった人の中には、「もっと信頼できるHYIPを探さなきゃ」と思った人もいたことだろう。残念ながら彼らはもう既にHYIP依存症だ。きっと有り金全てを失ったとしても、借金をしてHYIPで金を増やそうなどと考えてしまうような状態である。

 

こんなチープなポンジスキームでチキンレースに挑む者が増えれば、得体の知れない外国の業者にお金を巻き上げられ、積もり積もって日本は、この国の経済はいずれ大打撃を受けるかもしれないし、それは既に現在進行形で起こっていることかもしれない。私はそれを一番危惧している。

 

海外への投資そのものが悪いのではなく、投資の体を成していない投資もどきの詐欺に、何も疑わずに手を出してしまう者がいることが問題である。もっとマスメディアなどでHYIPの危険性を周知しても良いような気もするのだが……。

 

結論

HYIPは先行逃げ切り? それはギャンブル依存症への入り口です。

 

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海外のプロ投資家が語るHYIP事情

今回はHYIPについて、香港在住のイギリス人トレーダーから聞いた話をご紹介していくことにしよう。彼はアメリカでゴールドマンサックス社に勤務した後、自分で投資会社を立ち上げて株や不動産、為替取引に従事しているその道10年以上のプロである。HYIPなんていうチープなポンジスキームを相手にする暇もないのだろうが、幸いにも話を聞けたのでその内容を共有していく。

 

なお、メールやスカイプでのやり取りは全て英語で行ったが、全て私が訳したのでご了承を。また、彼の発言の内容をまとめているという点についても予めご了承いただきたい(Q→私、A→トレーダー)。

 

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本当に儲かるネットビジネスってないの?

当ブログではこれまで、DivveeというMLMのような詐欺ネットビジネスや、ねずみ講式の投資詐欺案件について注意喚起を行ってきた。問い合わせフォームから以下のような質問をいただいたので、今回は昨今のネットビジネスの概要を説明しながら儲かるネットビジネスはあるのかということについて考えていくことにする。

 

▼質問内容

はじめまして。ディビーの記事について興味深く拝見させて頂きました。私も知人から誘いを受けて登録しようか考えていたのですが、代表が過去に詐欺を行っていた事などから登録するのは止めておきました。(中略)1つ質問があるのですが、kura様がオススメするネットビジネスでオススメのもの(儲かるもの)などはありますか?よろしければ教えていただきたいです。

質問者の方が言及しているDivveeのエントリーに関しては下記リンクを参照されたい。

Divvee Social カテゴリーの記事一覧 - SEOコンサルタントのブログ

 

さて、ネットビジネスと一言で表しても、種類はたくさんある。

せどり(転売・オークション)、情報販売、ポイントサイト、クラウドソーシングのタスク(単発)案件、アンケートサイト、ASPを利用したアフィリエイトサイト・メルマガなどの運営、MLMの紹介料報酬

などなど、色々な方法で儲けている人がいる。

 

「簡単」「絶対儲かる」には騙されるな

それぞれのビジネスは一長一短で、タイミングやつぎ込む時間、知識・力量、作業スピードなどによってどれほど儲かるかは異なるものだ。しかし、ビジネスの勧誘を受けたときに「簡単」「絶対儲かる」「損はしない」といったワードが使われた場合には、注意しなければならないことがたくさんある。

 

どんな会社も、どんな事業も、いつどこでつまずくかはわからない。したがって、登録料が必要なビジネスや、在庫を抱えなければいけないMLM、投資案件などは、「絶対は無い」ということを留意しておかなければならない。

 

むしろ、こうしたワードを使って勧誘してくるようなネットビジネスは、大抵が詐欺案件やねずみ講(ポンジスキーム)である。投資であれば「元本保証」というワードにも十分注意したい。本当に確実に儲かる案件の誘いが一般庶民に来るということは中々無いことを意識し、たとえ親しい人物からの勧誘であっても十分注意するようにしよう。

 

私がオススメするネットビジネスについて

ここまでの内容はいつもの記事の内容と似たり寄ったりのものになってしまったが、私がオススメするネットビジネスはあるのかという質問者の問いに答えることにする。

 

私は、ネットで稼ぎたいならまずは自分のメディアを運営することをオススメしている。そのサイトから自分の商品を売ることもできるし、アドセンスによる広告収入やアフィリエイトでの収入も見込めるからだ。情報販売ビジネスも、それなりの見込み客が集まるメディアを持っていれば、大きな成功を収められる可能性が低くない。

 

とにかくネットで儲けるためにはまずは「集客」が必要になってくる。個人ブログでも、ゴリゴリのアフィリエイトサイトでも良い。まずは自分自身の言葉を誰かに伝えることを意識したメディアを運営しよう。基本的なSEOの知識があれば2~3ヶ月で月に数万円は稼ぐことができる。

 

参考までに、このブログでは本格的に記事を上げ始めてから3ヶ月ほど経ったが、月の訪問者数は1万人を超え、アドセンスによる収入も1万円ほど得ることができている。自分のペースでそれなりに更新していけば、月1万円の副収入なんていうのは案外簡単に達成できるものだ。

 

「アフィリエイトは飽和状態にある」などと言われたり、DeNAパレットのキュレーションサイトのように大量の人材を投入するような事業には太刀打ちできないという意見もあるが、個人には個人なりの発信の方法や、発信の影響力もある。そうした強みを活かしたWEBコンサルを行ってそれなりに成果も挙げているので、メディア運営について疑問がある方は気軽にコメントやメールで問い合わせていただきたい。

 

メール:kuramoto99seo☆gmail.com

☆を@に変えてください。

 

結論:上手い話に騙されず地道にコツコツと

 

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DeNAパレット問題の進展(第三者委員会の調査報告書について)

DeNAパレットが管轄していたwelqなど9つのキュレーションメディアと、DeNAが買収したMERYの計10個のメディアが一連の問題で非公開措置を取った件について、これまで2度に渡ってブログで取り上げてきた。

 

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この件については、外部調査委員会が設けられ、問題の調査と今後の対応について検討されていたようだ。さて、この調査委員会が、本日2017年3月13日付けで調査報告書を公開した。

 

詳細については、以下リンクよりIR・投資家情報を参照されたい。

dena.com

 

DeNAはPV至上主義になっていたことを認めている

DeNAパレットが管轄するキュレーションメディアは、「数の暴力」とも言えるSEO対策を行っていた。とにかく記事を量産する体制を整えるために、外部編集者やライターを大量に雇用していたことも調査報告書で明らかになっている。こうして記事の量産を行う過程でノルマが課されたり、とにかく数に重きを置くことをメディアの成長と捉えた結果、記事1本1本の内容についての精査がおろそかになり、welqでは医療情報に関しての内容の不正確さが指摘されていた。

 

また、他のメディアや個人ブログからの剽窃が疑われる行為もあったものの、対応が疎かになるなど、とにかく「PVを稼げればいいんでしょ」というスタンスが多方面から反感を買った形であるとも言える。DeNA社自身も今後の事業について「数値偏重から公正な稼ぎ方へ」と銘打っているように、今までのやり方はとにかく稼ぐことを重視しすぎた行き過ぎたメディア運営・SEO対策であったことを認めている。

 

「『永久ベンチャー』は免罪符ではない」

www.itmedia.co.jp

DeNA社は1999年に設立され、2005年にはマザーズに上場。2006年の「モバゲータウン」のヒットにより事業が大きく成長し、2007年には東証一部上場を果たすなど、急成長を遂げてきた。

 

一方で、「永久ベンチャー」で有り続けるという企業理念のもと、チャレンジ精神を失わない事業展開をテーマにしてきた企業でもある。調査報告書を受けて、その社風が今回の問題を引き起こした一因になっていること、そして企業としての挑戦の結果引き起こした今回の問題は、DeNAパレットの関係者のみならず、会社全体で重く受け止めなければいけないことだという認識を示している。

 

昨年11月の問題発覚を受けて社長が役員報酬をカットしたり、3月12日付けで役員人事の異動も発表されているなど、表面的な対応は行われているが、今後どのような対応がなされるのかについても注視すべきだと言えるだろ。

 

また、キュレーション事業については「社会から広く受け入れられるキュレーション事業について」として、今後のあり方を模索中であるとしている。医者などの専門家を監修者にした新たな形で運用を行っていくことなどが予測されるが、費用対効果の面でそれは持続可能なのか、「ヘルスケア大学」「スキンケア大学」といった既にSEOで強さを見せている競合を相手に再びPV偏重主義に舞い戻らないかなどといった点についても十分検討されるべきだろう。

HYIP(ハイプ)は儲かる?詐欺で危険?オススメ案件は?よくある疑問を徹底解説

HYIPという高利回りの投資案件がインターネット上で話題を呼んでいる。つい先日出金停止になって飛んだ疑惑のあるRight RiseやD9クラブ、One for All All for One、ビットリージョンなどさまざまな種類があり、日利1%以上の利回りで、なおかつ複利運用も可能といった正に夢のような案件がたくさんあるのだ。

 

一方で、それらの投資案件は海外の業者が展開しているものも多く、ねずみ講(ポンジスキーム)のような詐欺案件や、いつ弾けてもおかしくないギャンブル要素が強いものなども少なくない。この記事は、昨今のHYIP事情を徹底的に調査した上で、みなさんに正しい最新情報を提供することを目的として作成した。

 

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HYIPとは何か

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HYIPは「ハイプ」「エイチワイアイピー」などと呼ばれているが“High Yield Investment Program”というワードの略語で「高収益投資プログラム」と訳すことができる。名前の通りHYIPの案件は通常の株式や投資信託といった「一般的な投資」では考えられないような高利回り・高配当をウリに出資者を募っている。日利1%以上の投資案件が多く、中には日利10%といった錬金術師もビックリするような高利子配当を出すと謳っているものもある。

 

 

HYIPの仕組みはほぼ全て投資詐欺・ねずみ講(ポンジスキーム)

結論から申し上げよう。HYIPのほぼ全ては詐欺だと言っても過言ではない。HYIPのプログラムの中にはセミナーを開いたり、LINEのグループで情報共有をしたりといった案件が多くあるが、こうした集団は投資を募る大元ではなく「投資をさせて紹介料をもぎとろう」という魂胆でセミナーやグループの参加者を募集している。

 

HYIPの危険性

HYIPの多くは、一定期間は配当を出して出資者の紹介者からさらに投資を募り、頃を見計らってトンズラするという結末を迎える。そして新しい案件が出来ては消え、というサイクルが繰り返されているのだ。したがって、「私は実際に配当ももらっていますし、これまで○○万円儲かりました」という信頼できるように聞こえる案件でも、登録して投資を開始した瞬間から、トンズラされれば元本は返ってこないというリスクを背負うことになる。

 

HYIPには、元本が引き出し可能になるまでの期限が長く、配当しか受け取れないという案件が多い。また、最初の数ヶ月は高配当の利子が出るものの、その後は高額の手数料が差し引かれて配当収入が少なくなっていくという案件も非常に多い。

 

そして元本分の配当収入を得る間もなくトンズラする業者や、満期を待たずに解約する場合は多額の手数料が必要になるという種類のものがほとんどである。突如としてサイトにログインできなくなったり、何らかのエラーが起こったというアナウンスとともに出金できなくなることがしばしば起こるのだ。

 

紹介者の言う「私は△△という案件を実践中で、○万円儲かりました」の言葉には「(まだ元本は引き出せていないんだけどね)」という言葉が隠れているケースが非常に多い点にも注意していただきたい。

 

HYIPのオススメ案件やランキングの注意点

HYIPの情報について取り扱っているサイトでは、案件をオススメ順にランキング形式で紹介しているようなところもある。しかし、HYIPのほとんどは詐欺的な案件で、さらに紹介者は紹介料報酬目当てだということを考慮すると、それらの情報は全くアテにならない。「実績」「回収率」という言葉も、どこまで信用できるものかはわからない。

 

確かにサイト運営者自身は紹介者を集めてインセンティブを受け取って儲かっているのかもしれないが、果たして我々が同じ案件に参加したところで儲けられるかはわからないし、もし知人を巻き込んだ後にその業者がトンズラしようものなら、これまで培ってきた人間関係は一夜のうちに崩壊する。ポンジスキームの参加者が出資額以上のものを失うというのはよくある話だ。

 

ビットコイン(bitcoin)系のHYIPについて

最近はビットコイン系のHYIPが非常に多い。その理由は、ビットコインが持つ匿名性が詐欺師にとって都合が良いものであるからだ。ビットコインは銀行口座などと違い、口座と所有者の紐付けがされていない。ビットコインで資金洗浄を行って書類送検されたといったニュースもあるように、悪事をはたらくものにとって都合がいいために利用されているという状況なのだ。

 

もしビットコインなどの仮想通貨(暗号通貨)を使って投資をしたいなら、まずはビットコインを買って、その後他のアルトコインも買ってみるというのが良いだろう。ビットコインを買うための取引所としては、国内のものであれば大手資本が入っているという点などを考慮して、私はbitFlyer(ビットフライヤー) をオススメしている。

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詐欺案件を見抜くには?

さて、ここまでHYIPの危険性を説明してきたが、自分が紹介を受けたりした案件が危険かどうか気になる人も多いだろう。本当に儲かるのであれば誰だって利用したいと考えているだろう。ほとんどが詐欺(あるいはそこそこに配当を出しておいてそのうちトンズラをかます)だという前提の上で、HYIPの案件ごとに詐欺かどうか情報を集めているWEBサイトを利用すれば、ある程度の危険性の把握に努めることが可能だ。

 

投資状況が確認できる“ALL HYIP MONITORS”

All HYIP Monitors .com - Check your investment status on all HYIP monitors at once.

そのサイトはこちらである。トップページから検索ボックスに自分が気になる案件を入力すれば、その案件が今どのような状況になっているのかチェックできる。試しに先日トンズラをかましたRight Riseを調べてみよう。

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▼ステータスについて

PAYING(支払い・出金可能)

WAITING(支払い・出金待ち)

PROBLEM(問題あり)

NOT PAYING(支払い・出金不可能)

 

これを見れば、「支払われた」という人もいるものの、出金できないという状況の人が多いことがわかる。RightRiseも最初のうちはちゃんと出金できて「優良案件だ」という口コミが広まったものの、結局トンズラした。

 

つまり、このサイトを見てもその案件が今後どうなるかはわからないが、現状を把握することは可能だということになる。こうしたモニターサイトの利用は海外で特に盛んになっている。

 

▼参考記事(ロシア語)

Мониторинг хайп-проектов(HYIPプロジェクトのモニタリング)

 

今後注目の投資「ソーシャルレンディング」について

さて、HYIPの危険性も大体おわかりいただけたと思うので、最後に今後注目の投資「ソーシャルレンディング」について簡単にご紹介させていただこう。HYIPの危険性はそもそも、得体の知れない海外の会社にお金を預けるという点にある。もし詐欺被害にあったとしても、その会社の運営者がはっきりしていなかったり、実態の無いペーパーカンパニーが運営しているというケースもたくさんある。

 

そんな会社がいかに儲かっていて投資家を募集していようと、そこへ出資することはギャンブル以外の何物でもない。しかし、株式や投資信託も最近は値動きが激しくハイリスクになりつつあるし、FXに至っては元本以上の損をしてしまう可能性もある。個人投資家にとっては逆風のような状況だが、ソーシャルレンディングという投資方法が、ミドルリスクミドルリターンという点で注目を集めている。

 

 

ソーシャルレンディングとは……

 ソーシャルレンディングとは「お金を借りたい人」と「お金を投資したい人」を、インターネットを通じて結びつけるサービスとなります。「お金を借りたい人」と「お金を投資したい人」を結びつけるソーシャルレンディング事業者はインターネットを活用することで低コスト経営を行うことが可能になります。その為、通常の借入及び貸付事業に比べて仕組み上のメリットがあり、ソーシャルレンディングサービスでは借手には低金利、投資家には高利回りという形で利益を大きく還元することができる可能性があるのです。

 引用:ソーシャルレンディングとは | SBIソーシャルレンディング(借手向けサイト)

 

これももちろん投資のためリスクはゼロではない点には注意したいが、海外への投資を考えている人はソーシャルレンディングをポートフォリオに加えてみるのも悪くはない選択肢だろう。

 

ソーシャルレンディングでは1万円といった少額からの出資も可能な場合が多いので、勉強がてら少しずつ資金運用をしていきたいという人は是非とも知っておくべきオプションだ。興味のある人は下記リンクから詳細をチェックしていただきたい。

 

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GLADIACOIN(グラディアコイン)は紹介者報酬が無いけど詐欺の疑いがある

本日取り上げるのはGLADIACOIN(グラディアコイン)というビットコイン×投資の黄金配合案件である。Right Rise(ライトライズ)が破綻した今、この案件に注目している人も多いようだ。

 

私はこれまで繰り返し「ビットコイン×投資=詐欺の黄金配合」「紹介者報酬があるような投資案件は詐欺」ということを繰り返し発信してきたが、GLADIACOINの場合は「紹介者の直接報酬は発生しない」という特徴がある。自分が紹介したユーザーが入金してもボーナスを得られないと理解できるだろう。

 

つまり、一見ねずみ講には見えない体裁を整えているのだ。しかし、この案件に関連する情報を発信しているサイトでは「スピルオーバー」というワードが出現しているため、結局これも注意すべき案件であると推測できる。

 

公式サイト:GladiaCoin | Double your bitcoins in 90 days

 

 

GLADIACOINの特徴

・日利 2.2%
・紹介者の直接ボーナスは無い
・紹介者からは 5%〜15%のバイナリー報酬が入る
・元本の二倍を受け取った時点でプラン終了
・0.3 BTC 以上溜まったら自動でビットコインのアドレスに送金

参考:GLADIACOIN(グラディアコイン)に投資開始! | HYIP で投資生活

 

日利2.2%はかなり魅力的だが、当然危険なニオイはプンプンする。本当にそれだけの利回りで資金運用ができるなら、一般庶民から少額投資を受け付けて、ユーザーを抱えるためのサーバーを維持しながら資金運用を行うのはナンセンスであるためだ。おいしい話には裏がある。基本中の基本だ。

 

紹介者の直接ボーナスはないけれど……

「紹介者を集めないと稼げない」という案件は、日本人にとってマルチやねずみ講を想像させるため、大きな参入障壁となりうる。しかし、GLADIACOINの「直接ボーナスは無い」という表現が本当にその通りなのか、十分な検証をしないまま情報発信を行っているサイトもある。

 

バイナリーツリーの仕組みは導入されている

GLADIACOINも結局マルチの形態を取っているため、紹介者の紹介者が自分の下に付く(スピルオーバー)といったバイナリーツリーの仕組みが導入されている。また、ツリーの左側は自分で紹介した者しか付かない仕組みになっているため、結局ポンジスキームの疑いは晴れていない。

 

下にGLADIACOINのバイナリーツリーについて解説されているリンクを貼っておく。

ameblo.jp

 

なぜビットコイン投資詐欺が増えているのか

この案件の危険性について詳しく知りたい人は、当ブログのビットコインのタグカテゴリーを参照されたい。それぞれの案件で仕組みなどに違いはあるのだが、ビットコイン投資が怪しく見える理由は「そもそも論」で成り立っているからだ。海外発のHYIPの類には十分注意していただきたい。

ビットコイン カテゴリーの記事一覧 - SEOコンサルタントのブログ

 

さて、RightRiseが飛んだことで、ビットコイン投資界は殺伐となりつつあるが、大切な資産を預けた会社がトンズラされたら誰だって起こるのは当然だ。しかし、やはり「そもそも怪しいよな」という疑いの目を向けなければ、体よく飾った説明とそれなりにキレイに作られたホームページで騙されるという人が後を絶たない。

 

おそらくこうした案件にひっかかってしまう人は、自分自身で株式投資、投資信託、FXをやったことがない人がほとんどだろう。ボーナスが結構入った時期に上手い話に誘われると、ポンと数十万円を出してしまう人もいると聞く。

 

特にビットコインは「最近レートが急上昇している」という実態があり、メディアでも度々取り上げられるなど仮想通貨の中でも名が知れているため、「なんとなく儲かりそうだな」という印象を得られ易く、結果として詐欺師に良いように利用されてしまっているという背景がある。

 

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資産運用は少しずつ学ぼう

もしあなたが本当に投資や資産運用に興味があるのであれば、証券会社で口座を開設して投信積立からはじめてみるなど、実践を兼ねながら徐々に勉強を行うのがいいだろう。一攫千金を狙う必要は無い。というか狙っても外すことがほとんどだ。だったら日々勉強を積み重ねて、自分の嗅覚を研ぎ澄ませておき、本当に将来性が期待できる投資先を探す準備を整えておいた方がはるかに有意義だ。

 

ここで資産運用のビギナーにオススメの本を紹介しておく。百聞は一見にしかず。よければ手にとっていただきたい。

 

 

ビットコインにしろ、別に海外の怪しい会社に投資するのではなく、とりあえず国内の取引所で購入して保有してみるというやり方もあるのだ。

 

目先の利益に目がくらんでしまいそうなときほど、「おいしい話には裏がある」という人類の経験則を思い出してほしい。

 

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Air Bit Club(エアービットクラブ)はビットコイン投資詐欺です

 ビットコイン×投資という組み合わせは、やはり投資詐欺の黄金配合である。ブラジル(パナマという説もあるが、公式ホームページを見る限りはブラジルの企業であると伺える)に本社を構えるAir Bit Clubもまた、非常に胡散臭いビットコインの投資案件だ。紹介動画が15分と長いが、延々とビットコインの説明をしたあと、10:30ごろから自社の事業説明が始まる。この仕組みは要するにねずみ講=ポンジスキームである。

 

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www.youtube.com

 

公式サイト:http://www.airbitclub-br.com/

 

紹介者の入金額の20%が受け取れる

こうした投資の案件で紹介者への報酬があるものは、ほとんどがポンジスキームであると断言できる。また、ピラミッド型のメンバー配置を「マトリックスシステム」などと称するのも、ねずみ講式の投資詐欺あるあるだ。

 

「自動化」に騙されるな

「楽して儲けたい」という一般庶民の心理に漬け込んで、詐欺投資案件は「自動化」という言葉を持ち掛けることがある。Air Bit Coinもやはりこの言葉を誘い文句にしている。正直なところ、この動画を1回見ただけではそのシステムの全貌を理解することは不可能だ。かなり複雑でわかりにくくなっている。

 

 

しかしその一方で、「なんとなく紹介者を増やせば後は放っておいても勝手に儲かりそうだな」という印象を与える作りになっているため、自分の家族や友人・知人を詐欺に巻き込んでしまうという例が後を絶たない。こうした「自動化されるから簡単に儲かる」という投資案件には興味本位で入会するのも避けるべきである。

 

自分で自分の紹介者を作ってアップグレードできるというシステムはおかしい

Air Bit Clubでは、最初の入金額や紹介者の入金額に応じてランクが決まる。動画内では、自分の下にいる紹介者がアップグレードするたびに(つまり、お金を払い込むたびに)報酬が得られるとしているが、複数のアカウントを作って自分で自分の紹介者を作ることが可能だとされている。それによって自分のサブアカウントで入金すれば「自分の紹介者」がアップグレードしたことになり、ボーナス報酬や自分のメインアカウントのアップグレードにつながると言うのだ。

 

さて、こんなめちゃくちゃなシステムに誰が騙されるのかわからないが、何をどう考えてもこれはおかしいシステムである。FXや株取引の口座をいろんな証券会社で作るのとはわけが違う。これに騙されて複数アカウントを作ってトンズラをかまされて泣き目を見る人が大勢いると思うと非常に悲しくなってしまう。

 

登録方法について

この投資案件を勧めるつもりは全く無いが、登録方法などを知りたいユーザーには下記リンクを参照していただきたい(くれぐれも自己責任で)。なお、こうしてLINEのグループで情報を共有する投資・ビジネスも十中八九ポンジスキームや悪質なMLMの類であることは頭に入れておこう。

エアービットクラブ Air Bit Club

 

配当金に科される高額な手数料

目先の利率は良く見えても、手数料などが考えられないほどバカ高いということは、こうした投資詐欺ではよくあることだ。いざ出金しようと思うと「手数料が高すぎて結局マイナス」という事態に陥ってしまうのである。Air Bit Clubの場合、最高プランだと年利150%だが、75日ごとに報酬の35%が更新手数料として必要とのこと。

 

いやいや、高すぎでしょ。やっぱりやめておいた方がいいというのは間違いない。ビットコインの投資は、レートが急上昇している最近では確かに魅力的な案件である。しかし、わざわざブラジルの怪しい会社でそれを運用しようというのもバカげた話。確かに新興国で利子が高いのは当たり前かもしれないが、紹介者制度やボーナス制度の仕組みを冷静に分析すれば、Air Bit Clubも投資詐欺であることは疑いようの無い事実である。

 

もしビットコイン取引をしたいなら、普通に日本の業者を使えば良いのである。高い利率に目がくらんで詐欺師に騙されないようにしていただきたい。

 

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海外HYIPの危険性

また、Air Bit Clubを含めたHYIPの危険性については下記リンクで詳しく解説しているのでぜひ目を通していただきたい。

playbaseball.hatenablog.com

Winnexplus(ウィンネックスプラス)というビットコイン投資詐欺の勧誘がきました

私は「ビットコイン×投資」のワードは全て詐欺だと思うことにしている。ツイッターで怪しそうなユーザーをフォローしてみると、何もコンタクトを取っていないのにDMを送ってくれた詐欺師がいた。以下DMの内容を晒しておく。ちなみに「詳しい話を聞かせてください」と返事を送っておいたので、レスポンスがあれば随時更新予定だ。

 

PR:投資詐欺、運用失敗、元金割れ、解約拒否…世の中の危険な投資情報を入手することができれば、投資で失敗する可能性は減ると思いませんか?>>続きを読む

 

はじめまして(^^♪
○○と申します(^^)

いきなりのDMで失礼いたしますm(__)m
ビットコインの案件です。

3/3にプレーオープンとなりました新着大型案件「winnex+」のご紹介です!
運営会社はブラジルに実態のある会社です!
D9に似たような形の運用方法となっております。
3/14より本格的に始動となりますので、先行登録しておきませんか?
詳しい概要は下記となります。

◆概要◆
・日利:1%
・直接紹介報酬:10%
・バイナリボーナスなど多種ボーナスあり(プランによりパーセンテージが変動)
・最低投資額:$67~
・パッケージプラン:下記5つのプランから選択
①ベーシック $67 (バイナリ報酬なし)
②ブロンズ:$200
③シルバー:$600
④ゴールド:$1000
⑤プラチナ:$2000
※後から上のパッケージへ更新可能です。

・最低出金額:$200~

詳しいご説明・資料等ご希望の方はご返信頂ければご説明させていただきます!
ご検討の程宜しくお願いいたします(*^^*)

 

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勧誘を受けたのはWinnex+(ウィンネックスプラス、ウィネックスプラス)というHYIP

詐欺師自身も語っているように、運用方法はD9クラブのそれに似ている(プランのグレードや利回りなど。D9クラブについては下記リンクを参照されたい)。

playbaseball.hatenablog.com

 

PR:1万円からの不動産投資

 

公式サイトの日本語が雑すぎる

さて、こうした「外国発」を謳っている投資詐欺は、公式サイトが日本語対応していなかったり、日本語訳が雑だったりする。

Winnex+ | Marketing Franchising

Winnex+の場合も、サイトを開いて日本語を選択してみると、Google翻訳をそのまま通したと見られる雑な日本語を見ることができる。勧誘者にしてみればこれも「まだ日本では広まっていないから先行利益が得られる」といった誘い文句に言い換えられてしまうのだが、「投資」という行為を自分の言葉が通じない相手にするのは、リスクが大きすぎるなんてもんじゃない。トラブルが発生したとき、サポートを受けたいとき、相手に自分の言葉が通じず、Google翻訳を使うしかないというのは大きなデメリットになる。

 

「投資×紹介報酬」=ポンジスキーム

投資の案件に「紹介者報酬(インセンティブ)」があるのは、99.9%がポンジスキームだと言える。いや、もしかしたら100%かもしれない。どうせランクアップのためには一定数の直接紹介者が必要だったりと、ねずみ講式に運用されるのは明らかだ。

 

日利1%なんてありえない

HYIP(高収益投資プログラム)だという看板を掲げて投資家を募るプログラムの中には、日利1%など、どう考えてもありえない金利の配当が得られるとされているものが存在する。Winnex+もまたかなりの高配当を得られるとしているが、さて、本当に彼らが自分の利益を考えたとき、わざわざ一般市民の個人投資家を相手に資金を集めるだろうか?

 

投資家に1日1%の配当を出すのだから、投資プログラムそのものの運用利益率はそれをはるかに凌ぐはずで、もしそうならば、たった1万円でも1年間複利運用を続ければすぐに莫大な富を築くことができる。そうなっていれば絶対に個人投資家、しかもブラジルの会社がわざわざ日本人を相手に出資を募るというのはありえない話だとすぐにわかる。

 

なぜブラジルの会社が日本人に投資をしてもらおうとするのか、それはそのプログラムが詐欺で、資金を集めた段階でトンズラしようとしているからに他ならない。

 

ビットコイン×投資の黄金配合

父ステイゴールド×母父メジロマックイーンがオルフェーヴル・ゴールドシップという一流の名馬を生み出す黄金配合ならば、ビットコイン×投資はバカな庶民を騙すための投資詐欺の黄金配合だと言えよう。本当にビットコイン投資をしようと思っているのならば、自分で口座を開設して運用したほうがずっと簡単でずっと利益を生み出せる可能性がある。わざわざブラジルの怪しい会社に資産を預ける必要はないのだ。

 

ビットコインを運用したいなら、自身で保有してみるという方法もある。その際は日本の信頼できる取引所を利用するようにしていただきたい。

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追記:勧誘者からpdf資料を受け取った

LINEの友達に追加させられた後、pdf資料を共有してもらった。興味がある人は下記リンクから参照していただきたい。

winnexplus資料.pdf

 

非常に抽象的で正直わかりにくく、とりあえず図などで体よく取り繕っているだけのクソみたいな資料である。こちらが公式の資料とのことで、投資家にこの程度の説明で金を募ろうというのだから、この時点で詐欺の気配しかしない。「シミュレーション」を「シュミレーション」と誤字っていたりという細かい部分も含めれば、しばらくはこの資料の粗探しに興じられるかもしれない。

 

Winnex+をはじめとするHYIPの危険性は、下記リンク先のエントリーでさらに詳しく解説しているので、ぜひ一度目を通してほしい。

playbaseball.hatenablog.com

 

ライトライズ(RightRise)が飛んだ(=破綻)?出金できないという情報と返金について

今回もまたポンジスキーム=ねずみ講の最新情報である。ライトライズというこれまたビットコインを利用した高利回りの投資(HYIP)が巷で話題を呼んでおり、騙されてお金を払ってしまう者もそれなりにいたようだ。その運営元がトンズラをかまして破綻した疑惑が浮上したため、取り上げていくことにする。また、返金してもらう方法についても後半に記述している。

 

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ライトライズ(RightRise)とは

まぁ結局のところやはり高利回りを謳ったただのねずみ講なのだが、ライトライズの場合は「イギリス政府公認」という謳い文句を掲げて詐欺を行っていた。運営が発表しているユーザーから集めた資金の運用方法は以下のようになる。

 

・ライトライズはイギリス警察が使う速度違反のレーダー装置の開発に関わっており、イギリス国内のスピード違反に対して科される罰金の40%は、ライトライズの収入になる。

・ライトライズに投資すれば、日利1~3%の配当を受け取ることが可能(複利運用も可能)。

 

日利1~3%の数字を見ただけで「ああポンジスキームだな」って普通ならわかるはずだが、騙される者も多かったようだ。1万円を日利1%で複利運用すれば、1年でどれほどになるか考えてみれば、わざわざ一般市民、しかもイギリス国内ならまだしも日本人からの少額投資を受け付けて運用するほどバカげた話は無いことは簡単にわかる。

 

ビットコイン系の投資詐欺が本当に多い

最近はビットコイン系の投資詐欺が急増しているが、「ビットコイン×投資」という文言を見かけたらもう全部詐欺だと思って良いだろう。それほどビットコインを悪用したねずみ講のような詐欺が急増しているのだ。私は元々ビットコインについて、「資金洗浄に役立つだろうな」と思っていたぐらいだったが、詐欺師にとってもメリットが大きい通貨であることがはっきりとわかった。

 

ライトライズの場合も紛れも無い詐欺で、2017年3月時点で「運営は飛んだのではないか」という疑惑が浮上している。

 

ライトライズは飛んだのか?

ツイッターで調べてみたところ、出金できないという口コミツイートが数多く出回っている。

 

 

 

 

 

3月5日から、ログインなどはできるものの、出金に際してエラーが出る状況になっているようだ。サーバーなどの技術的なエラーではなく、意図的なものだろう。いつ飛んでもおかしくないのがポンジスキーム。出資というか、騙されてしまった方々、お疲れ様でした。

 

そもそものシステムが破綻しているこんなチープな詐欺にはもう二度と騙されないようにしよう。

 

 

そもそも公式ホームページが怪しすぎる

https://rightrise.com/index.php?a=home

出金できない騒動はあるようだが、公式ホームページはまだ生きている。しかしまぁ、雑な日本語、こんな会社に出資しようと考える日本人がいるとは、この国の行く末が本当に不安になってしまう。投資とはどういうものか、小学校の社会化ぐらいの段階からしっかり教え込んだほうが良さそうだ。

 

ロンブーの田村敦氏がライトライズの広告に勝手に利用されていた件

先日取り上げた指原、ダルビッシュ両氏の広告無断利用にも似ているかもしれないが、田村氏はライトライズ(本社がやったのか、アフィリエイターがやったのかはわからないが)の広告に自身の写真を勝手に利用されていたらしい。詳細は下記のブログで確認可能だ。

saiviancashback.net

こんなチープなポンジスキームにも騙されてしまう人は多かったようだ。これからは怪しい投資情報が出回ったらいち早くブログで注意喚起を促せるよう、「ビットコイン」「HYIP」これらのワードには敏感になって過ごすことにする。

 

ライトライズから出金できなくなった。返金してもらう方法とは?

そんなものはない。真面目に働いてコツコツ稼ごう。そしてもう二度と詐欺師・詐欺ビジネスに騙されないようにしよう。ネットビジネスをやるなら、自分でアフィリエイトブログやアドセンスブログを作ったほうがはるかに生産的でマシだ。投資をやるなら日本株(投資信託)の方がまだマシだ。ビットコインの運用も、もし興味があるなら自分でやればいい。ただしFXはリスクも大きいのであまりオススメはできない。

 

今注目の投資案件は?

こうした詐欺の投資案件は、ビットコインの値上がりを前提にしているため、ビットコインの値動きが思わしくないとすぐにトンズラする傾向にある。そんなギャンブルのような投資もどきよりは、成長している海外事業を見極めるプロが設定する案件に投資をしたほうが、リターンが見込める確率ははるかに高い。ソーシャルレンディングのサービスを利用してそうした案件に少額投資を行ってみるのが最近注目を集めている投資方法だ。

 

注目のソーシャルレンディングについては以下のリンクを参照されたい。

ソーシャルレンディングならクラウドクレジット

 

 

 HYIPに関する情報は以下のエントリーに詳しくまとめているので、こちらも合わせて参照されたい。

playbaseball.hatenablog.com

ビットリージョンのシステムが破綻し過ぎ。寄付?投資詐欺です

2017年3月20日追記:現在ビットリージョンのGHが停止中(出金できない状態)でビットリージョンは飛んだという情報があるが、この件については現在調査中である。

 

まずはこちらの動画を見ていただきたい。今回取り上げるビットリージョン(BitRegion)のプロモーション動画である。

 

www.youtube.com

 

さてこれを見て、「すごいシステムだ! ネット上で世界中の人と仮想通貨取引ができるから、1日1%の配当を得られそうだ!」と思った方はいるだろうか。まぁそんなに都合の良い話はない。結局ビットリージョン、これもまたマルチ詐欺の一種である。

 

 

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ビットリージョンは銀行代わりに使えるのか?

プロモーション動画の中でも、ビットリージョンは自身のサービスを銀行に例えて寄付や支援の際にはお金が受け取れて、逆に貸付を行って利子・配当を得ることも可能だと謳っている。その利子・配当が日利1%ということだから、大金を貸せば貸すほどすごい配当収入が得られるシステムになっている。

 

しかし、ビットリージョンのように知らない個人が「善意で寄付」といった形でお金をやり取りする人は、この世界にどれほど多くいるであろうか? クレジットカード、消費者金融、銀行、車や住宅ローン、携帯電話の分割支払いも含めて、お金の借り入れや信用取引には審査が必ずあるものだ。カード会社や銀行は信用も無い人に寄付なんてしない。貸付だってしない。なぜならそのお金が返ってくるかどうかわからないからだ。

 

さて、ビットリージョンではなぜ現実世界ではありえないシステムでお金を寄付してもらうことが可能なのだろうか? 答えは明白、参加者から巻き上げたお金をグルグル回すだけのポンジスキーム=ネズミ講だからである。銀行の代わりにビットリージョンにお金を預けて利子で儲けようなんていう考えは、振り込め詐欺業者にお金を払おうか迷っている状態と同様であると言っても過言ではない。「そんな上手いこと行く投資は無い」のである。

 

寄付にしてももちろん、団体の活動内容や活動理念に賛同した場合に寄せられる場合がほとんど。見ず知らずの困っている誰かの衣食住に使われる寄付金を献上したいなんていうお金の余った人は、そもそもビットリージョンをやってはいないのだから、運営の語るシステムはただの夢物語だ。

 

破綻しているビットリージョンのソーシャルレンディングシステム

ビットリージョンのような質の悪いポンジスキームが日本で展開されるとき、詐欺である外見を隠すために、彼らはさまざまな横文字を用いる。ビットリージョンの場合は寄付の意図で「ソーシャルレンディング」(あるいはP2Pドネーション)というカタカナを用いており、全く見ず知らずの信用も無い人間に仮想通貨(と言えどもお金)を貸すことが、いかに「世界ではよくあること」で「これからのトレンドである」かが体良く紹介されている。

 

彼らの言う世界が「ポンジスキームやマルチ式詐欺の世界」であるならば、それはよくあることかもしれない。それならば、出資金が返ってこないということもよくあることというのもしっかり理解しておかねばならない。

 

単純に考えて、「お金が欲しいからビットリージョンを利用しよう」という人が多ければ多いほど、「寄付の需要過多」という面白い現象が発生する。まぁ実際には「貸した(寄付した)分しか配当はもらえないよ」というシステムで、このシステムがどれだけ怪しくて破綻しているシステムなのか、そんなのは誰でも理解できる。

 

カタカナで体裁を整えて物事の本質をわかりにくくするというのは日本で展開されるポンジスキームや悪質MLM詐欺の常套手段なのだ。

 

ビットリージョンに登録するまでの過程

・ビットコインを取引所で買う

・ビットリージョンに登録する

・寄付の申請をする

以上がビットリージョンに登録するために必要な手順である。

 

ただし、寄付(投資)のために、最初に0.21btcが必要であり、それは現在のレートで日本円にすると3万円と決して安くない。「登録料」が3万円である。最初に見た動画では、「銀行は手数料がかかるけどウチでは~」なんて言っていたが、面白いことに最初に3万円の登録料を要求してくるのがビットリージョンだ(その後もさまざまなシーンで手数料は要求される)。

 

銀行の時間外ATM利用料が200円程度であることを考えれば、150回ほど利用できる計算になる。彼らが銀行の手数料を引き合いに出して人を騙そうとしているのは明白である。

 

PHとGH

ビットリージョンでは寄付を行うことをPH(Provide Hekp)、寄付を受けることをGH(Get Help)と呼んでいるが、お察しの通り、寄付を行った者にしか寄付を受け取ることはできない。

 

パスポートという完全詐欺システム

「手数料がいらない」と言っておきながら登録料が高額であることには笑えたが、ビットリージョンのパスポートシステムを見てみると笑えなくなってくる。高額すぎるのだ。寄付の支払いや受け取りなどに際して「パスポート」の購入が必要とされるが、それがなんと1回につき0.05btc(=日本円で約7000円ちょっと)というものすごい高値になっているのだ。

 

これは実質手数料であり、この手数料分のペイバックを得るためには、相当高額な寄付(出資)が要される。寄付の申請や受付をキャンセルした場合にはパスポートは失効するなど、結局運営のエサになっているということは丸わかりだ。

 

ビットリージョンのサーバーダウンとログインできない状態について

2017年2月ごろに、ビットリージョンのシステムがダウン(運営発表)し、寄付の申請やなどができないという状況があったようだ。これについて運営側はFacebookページで釈明するなどしてきたが、この一連の流れでトンズラが疑われていた(ログインできないという情報もあったが、どうやらログイン後の画面がハックされたとのこと)。

 

「現在徐々に復旧中」などと言っているが、実際にサービスが再開されるかはわからないし、「システムがダウンしたことで寄付を取り下げ、元本回収できなかった」という事案を大量発生させて、運営が一時的に金を巻き上げたという考え方もできる。

 

とにかく、今後も成長なんて見込めないし、いつトンズラされるかわからない。そう考えてみると、我々が生きる現実社会とはいかに実用的な構造であるかが見えてくる。こんなポンジスキームが都合よくみんなハッピーで成り立つほど世界は甘くないのだ。

 

というかそもそもサーバーがハックされるような管理の甘いところにお金を預けるなんて危険すぎますから!(苦笑)

 

この状況でもなおツイッターやFacebookでビットリージョンの勧誘をしている人がいるが、自分が預けたお金も返ってきていないので、紹介料をもらうぐらいしかできないのだろう。またこれも何度も申し上げているが、LINEでグループを作ってやりとりをする「ビジネス」「投資」の類は、そのほとんどがポンジスキームか質の低いMLMだ。騙されることの無いようにしていただきたい。

 

また、これはD9クラブの件でも取り上げたことであるが、ビットリージョンの公式サイトは日本語対応していないにも関わらず、アクセスの70%以上は日本からのものである。やはり日本人を最初からカモるためのポンジスキームであることは疑いようが無い。

 

本来ならばここから「本当に儲けられるビジネスは極秘で……」という常套句で私がみなさんを搾取しようとする流れになるのが一般的なのだが、当ブログではそのような勧誘はしていないのでご安心を。

 

下記リンクのエントリーでHYIPの危険性を詳しく解説しているので、よければご参照いただきたい。

playbaseball.hatenablog.com

マルチ投資詐欺情報ウェルファンディング(Welfunding)編

質の悪いMLMへの勧誘を促している人物のツイッターやブログを見てみるのは実に面白い。あらゆるMLMやポンジスキームのような詐欺に色々と手を出しているのがわかるからだ。こうした詐欺を1つ1つ取り上げていたらキリがないのだが、検索をかけてもあまり「危険だ」という情報が見られないビジネス(仮)については、積極的に危険性を訴えていく必要性があると私は考えている。

 

ということで、今回はウェルファンディング(Welfunding)というMLM式のビジネスについて説明していこう。

 

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紹介がないと参加できない

やはりこれらの「ビジネス」の特徴は、紹介してもらう「親」がいないと参加できないことで、参加すると親がLINEのグループなりで情報発信をしてグループのメンバーと情報共有をしているというケースが非常に多い。普通に考えれば、運営元が直接メンバーひとりひとりに情報を伝えれば良いわけで、これほどテクノロジーが発展した現代でそれをしないというのはやはり都合が悪い理由があるとしか思えない。

 

ウェルファンディングもまた紹介がないと参加できないビジネスまがいのポンジスキームで、運営元がいつトンズラするかわからないし、「稼げている」と言い張っている親も、紹介者の入金に応じてコミッションを受け取っているだけという可能性もある。実際にあなたも儲けられるタイミングが来たとしても、もし家族や知人を巻き込みながら紹介者を増やしたタイミングで運営元がトンズラすれば、あなたの家族や友人関係は破綻するだろう。MLMの歴史を辿ればこんな結末はわかりきったことである。

 

ややこしいビットコインの報酬

ウェルファンディングが他のビジネスよりも悪質に見えるのは、報酬としてビットコインを配布するという点にある。これによって初心者には「ビットコインとは何なのか」といったことから説明し、ビットコインの歴史や通貨価値の上昇ばかりが説明され、肝心のウェルファンディング自体のビジネスに関する説明がなされないまま「市場価値が上がっているビットコインに投資できるんだ」という錯覚を起こさせて登録を完了させるということが容易になってしまう。

 

騙される人は騙されるし騙されない人は騙されないと言ってしまえばそれまでだが、自分達のビジネスそのものではなく、他の「体が良く聞こえるモノ」について語って登録者を増やすというのはMLMやポンジスキームではよくある話で、ウェルファンディングの場合も違いはない。

 

P2Pとは要するにねずみ講

ウェルファンディングは「ソーシャルドネーションシステム」「安心のP2P(ピア・トゥー・ピア)取引」などという、初心者にはまずよくわからない横文字を使うが、これもねずみ講的な詐欺にはありがちな話だ。「レベル」「ボーナス」「メンバー」「マトリックス」「スピルオーバー」「システム」などなど、ややこしい話をするときに横文字を並べて実態に気づかれにくいようにしようというのもまたMLMの常套手段である。

 

さて、ウェルファンディングが安心だと謳う「P2P」取引とはつまり、あなたが最初に支払う(購入する)0.07btc(ビットコイン)は既存の参加者に送られて、あなたが次なる紹介者を増やせば0.07btcを受け取ることができますよという話だ。0.07btcは現在の日本円に換算すれば1万円程度だから、参加費は1万円で、あとは他の参加者から1万円受け取れますよというねずみ講である。非常にシンプルだ。

 

トップレベルにいれば儲かるのでは?

こうしたビジネスまがいのポンジスキームを批判すると「上のほうの人は儲けられるんだから、今参加すれば得するじゃないか!」という声も聞こえてくる。しかし、実際はそう簡単な話でもない。運営元がトンズラしたらどうなる? あなたを信頼して0.07btc1万円を失ったまま報酬を受け取れなかった紹介者はどうなる? いくらソーシャルドネーションシステムでビットコインが運用されていようが、サービスを提供する運営が参加者のお金を持ち逃げした瞬間、自分が裁判などに巻き込まれる可能性もあるのだ。

 

ウェルファンディングが、こうした自分の大切な人間関係を犠牲にしてまで参加するような価値のあるギャンブルかどうか、それは参加する人が決めることなのかもしれない。しかし何も生み出さないねずみ講に熱中するほど愚かな人生も無いだろう。それならば、自分の書きたいことを書いたブログにアフィリエイトリンクやアドセンス広告でも貼っておいたほうがよっぽど生産的だし、儲かるし、まともである。

 

Welfundingを含めたHYIPについては危険性を下記リンクのエントリーで詳しく解説している。よろしければ参照していただきたい。 

playbaseball.hatenablog.com

 

D9 Clube・D9クラブというマルチ式投資詐欺の危険性について

追記:2019年2月

D9クラブの勧誘などに際して違法な行為があったのかどうか、警察当局も捜査を行なっているそうです。被害に遭われた方は下記リンク参考の上、被害届の提出などを検討してみると良いかと思われます。 

playbaseball.hatenablog.com

 

 

最近は胡散臭い投資・ビジネスまがいのマルチ詐欺の増加スピードがおびただしい。今回は、「D9クラブ」というブラジルに本社を置く投資スキームについて、その仕組みや危険性を解説したいと思います。

 

D9クラブに興味のある方・勧誘されたという方はしっかり目を通してください。

 

 

D9クラブはどんな仕組みの投資なのか

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D9クラブ(D9 Clube)はブラジルに本社を置くビジネスで、典型的なMLM的ポンジスキームです。こんなレッテル貼りから入ってしまうと「実際に稼いでいる人もいる」「少なくとも私は稼げている」なんていう話が出てきて水掛け論になってしまうこともありますが、みなさんには私の記事を冷静に最後まで読んでいただきたいところです。D9クラブの危険性が必ず理解できると思います。

 

追記:私の当初からの指摘通り、D9クラブは破綻して多くの被害者が出ました。何度も何度も注意喚起をし、「D9クラブ」と検索するとこのブログの記事が一番上に表示されていたにも関わらず、儲けられると思って投資をしたバカな人が大勢いたのです。正直そのような方が「騙された」と言っても自己責任でしか無いのですが、それ以上に勧誘をしていたマルチの輩は悪質なので、彼らに関しては絶対息の根を止めないといけないと思っています。

 

まずこのビジネスの危険性を語る上で注目したいのは、その仕組みです。運営や勧誘者はD9クラブについて「ブックメーカーの運営元に投資していて、ブックメーカーアービトラージなどでも収益を上げており、日利10%の利益を稼いでいる会社だ」と謳っています。まぁ本当にこんな投資があるのなら日本はもちろん世界の金持ちは絶対に放っておかないし、ビジネスの運営元も金のなる木の在り処はもちろん、その存在を我々庶民に教えるなんてことはしません。いわんや、その実の取り方をや。

 

 

 

D9クラブの仕組みはただのMLM

実際に「私はD9に登録して、投資し、配当が貰えて儲かっている」なんて言っている勧誘者もいますが、実はその配当の出所は世界中の新規登録者からの紹介料が割り当てられているなんていうことは、想像に難く無いです。2016年11月にスタートしたビジネスということで「今始めれば先行者利益が享受できる」と語って勧誘する者も多いですが、先行者利益を謳うMLM、ポンジスキームに持続可能なものがこれまでにあっただろうかということを考えれば、D9がいつトンズラしてもおかしくない状況であることもまた、想像に難く無いですね。

 

プランやボーナスシステムからはポンジスキーム=ねずみ講が疑われる

D9クラブにはブロンズ・シルバー・ゴールド・ゴールド+という4つのプランがあり、ブロンズでは299ドル、ゴールド+になると2046ドルという巨額の年会費を最初に支払う必要があります。これが初期投資で「3ヶ月で元は取れる」という誘い文句が横行しているのですが、なんてことはない、その初期投資は先行投資者のエサになるだけ。

 

D9クラブにはアフィリエイト(紹介者)報酬システムがあり、自分の紹介者の入金額に、自身のランクに応じたレートがかけられた額が報酬として発生します。言葉で示すとわかりにくいかもしれないですが、図で示すとわかりやすい。しかし図はここではご紹介しません。なぜなら、見ればわかるただのピラミッド型の見慣れた図だからです。D9クラブがポンジスキーム=ねずみ講であることは疑いようが無いのです。破綻した今ならわかりますよね? 元信者の皆さん。

 

登録方法も本社が直接受け付けないという投資詐欺あるある

「D9クラブは日本語サポートをしていないから登録代行しますので、指定の金融機関にお金を振り込んでください」といったブログやWebサイトを見かけますが、これはもちろん詐欺MLMや投資詐欺にありがちな「責任の所在を不明確にする代理店方式」でのやり口です。

 

このやり方の場合、実際に登録を行おうとするユーザーは運営元以外にお金を渡して登録を代行してもらうため、今後発生する報酬未払いや返金に際して「運営元は関与していない」という事態が発生します。

 

一体どのくらいの数の人がこのシステムの詐欺やMLMでお金をドブに捨てたのかはわかりませんが、運営元の責任が明らかにされない状態のまま「投資」を行うなんて、普通の人はまぁやらないですよね。利用規約やその他の運営規約に同意した上で扱われている金融商品のリスクを確認した上で出資するのが投資で、そうでなければただの質の悪いギャンブルか詐欺です。

 

D9Clubeのアクセス解析を行ってみた

D9Clubeはブラジル発の投資ビジネスだとされていますが、過去に流行った(と見せかけられている)海外発のビジネスの中には、最初から日本人を狙ったものも少なくないです。それらのビジネスは「外国でも大人気!」とされていますが、ホームページのアクセス解析を行ってみると、あら不思議、その運営本社が置かれているとされる国からのアクセスがほとんど無いケースが非常に多いのです。

 

日本語対応のホームページでそのような結果になるのであればまだ理解できますが、日本語に対応していないページでもそのようになれば、答えは明確、日本人向けに仕組まれた日本人による詐欺なのです。

 

https://office.d9clube.com/login

D9クラブのこちらのログインページは日本語対応ではなく、各言語共通のものです。しかしアクセス解析を行ってみると、

日本:79.2%

ブラジル:4.3%

イタリア:4:0%

以降は韓国・アメリカと続きます(2017年3月5日時点の調査結果)。

 

さぁどうでしょう。やっぱり日本人向けに最初からプランニングされているただのマルチ詐欺であることが明らかになるのです。

 

D9クラブとビットコインについて

D9クラブでは報酬をビットコインで受け取ることも可能という点がメリットとして謳われる場合もあります。たしかにビットコインは近年相場が安定して上昇しており、注目の投資先と言えるでしょう。しかし、ビットコインに投資したいなら最初からビットコインに投資をしたほうが賢明です。わざわざD9というギャンブルのようなMLMのような詐欺集団に金を預けなくても、ビットコイン投資は自分で行うことが可能です。

 

詐欺師たちはあらゆる手段で儲け話をけしかけ、「ネットで批判しているのは実際にやっていない外野」「実際に稼いでいる人の話を信じるのか、ネット上の誰が書いたかわからない口コミを信じるのかは貴方次第です(ニッコリ)」「簡単な投資なのにやらないのは損」などと、あなた方に出資させて搾取するための言葉を並べますが、これらは詐欺師たちの常套句です。

 

まともなビジネスなら家族や友人に話しても止められることは無いですよね? なぜ彼らが勧誘者が外部の人間に相談するのを恐れ批判するのかというと、冷静になるとやらないと判断してしまう人がほとんどだからです。喫茶店などで勧誘して強引に契約まで持ち込むのが騙し取るための鉄則なのです。

 

ビットコインは確かに価値が上昇していますが、その価値がいつ下落するかはわかりません。そしてD9クラブの「投資」も実は「投機=ギャンブル」であるという事実から判断すれば、彼らが言う「絶対に儲かる」「簡単にお金が稼げる」という言葉がどれほど信用ならないものか、その判断はみなさんならできるでしょう。

 

HYIP(高収益投資プログラム)の危険性

「D9クラブはHYIPである」と説明する勧誘者も数多くいました。彼らのそれっぽい言葉に「なんとなく成長中のビジネスだから、低リスク(低額投資)でも儲けられるんだな」という印象を持って騙されてしまう人もまた数多くいました。しかし、もしあなたが株式投資や為替投資、投資信託や不動産投資など「普通の投資」が何なのか理解できないなら、いくら確実だといわれているHYIPだとしても、手を出さないほうが賢明です。

 

投資とは、ギャンブルのように短期の運だけあれば儲けられるものではありません。自分が預けたお金がどのように運用されて、どのような場合に配当が得られ、どのような要因で価値の変動が起こるのか。その辺りを理解できずに、いや知ろうともせずに行う投資など、すべてギャンブルなのです。

 

リスクの少ない海外投資はある?

D9クラブの場合はブラジルの会社ですが、このように海外の高金利をウリにしたHYIPのほとんどは詐欺案件であり、出資のリスクは決して少なくありません。もちろん「リスクの無い投資」などなく「確実に儲けられる」という話は詐欺を疑ったほうが良いでしょう。しかし、中南米諸国やアフリカといった成長著しい国への投資は、金利が高いためプロの投資家の中でも人気というのも事実です。

 

「リスクの無い海外投資は無い」という結論になってしまいますが、ミドルリスクでミドルリターンを狙える海外投資として「ソーシャルレンディング」という投資の方法があります。これは、銀行などを通さずに事業者と投資家を直接結びつける資金調達の方法であり、事業者にとっても投資家にとってもメリットが大きい方法ということで人気沸騰中です。

 

また、1万円といった少額からの出資も可能な点も、個人投資家にとっては魅力的です。このソーシャルレンディングのサービスを利用して海外の高金利案件に投資している投資家も徐々に増えつつあるので、興味のある人は下記リンクの記事からチェックしてみてください。

 

playbaseball.hatenablog.com

 

 

 

泉忠司という人物について

日本におけるD9クラブのトッププロモーターとされている「泉忠司」という人物がいます。この人物はネットビジネスやMLMの界隈ではそこそこ名の知れた人物ですが、もちろんそれは悪い意味。Googleで「泉忠司」と検索すれば、ビットコインや投資に関連して数々の疑惑や詐欺の当事者であると噂されています。

 

彼の展開するビジネス(仮)の胡散臭さは折り紙つきで、彼の名前を見るだけで「あー、詐欺だね」と結論付けられる場合も多いという事実は押さえておきましょう。ノアコインとか、どうなるんですかねw

 

 

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HKT48指原氏、ダルビッシュ氏らが「悪用」された広告について

www.musicvoice.jp

 

Yahooのトピックスでも取り上げられたので、ご存知の方も多いかもしれないこちらのニュースについてである。一部抜粋するが、最近の悪徳広告の汚いやり口には本当に嫌気が差す。

 

 指原は1日に自身のツイッターを更新。「足細くなった、みたいな広告にわたしの顔が使われていて」と書き出し、「本当ですか?って聞かれるんですが、サプリなどは飲んでないです。気をつけてください~」とコメントした。

 

 商品広告などでは、芸能人の写真などを宣伝広告に使用することがある。指原は自身に無断で利用されていることを伝え、サプリメントで足を細くしたとの宣伝文句を否定。ファンに向けて警戒信号を鳴らしたようだ。

 

指原氏と同様に、ニューヨークレンジャースでプレーするダルビッシュ有氏も同じような「被害」を受けていたことについて、過去にご紹介したことがあるが、それについて言及した下記エントリーも参照していただきたい。

 

playbaseball.hatenablog.com

 

ツイッターやYahooニュースのコメント欄では、「(タレントの)ぺこが痩せた青汁の宣伝もよく見かけるけど、それも悪用かな?」という疑問を投げかける人も多かったが、ぺこ氏は「めっちゃ贅沢フルーツ青汁」という商品のLPにも写真があり、正式に契約を交わした上で公式的に採用されているイメージキャラクター・広告塔であることが伺える(他の便乗商品などが悪用しているケースもあるかもしれないが)。

 

実際にぺこ氏がこの青汁で痩せたのかはわからないが、インフルエンサーとしてCMキャラクターのような形でお金ももらって広告塔になっているわけではないというのが指原・ダルビッシュ両氏の悪用ケースで、こうした広告が非常に増えており、さまざまなところで問題を引き起こしている。

 

ダルビッシュ氏がツイッターで「言っても消してくれない」と言及していた広告もたまたまYahooをスマホで閲覧中に発見したので、画像を貼っておこう(Yahooトップページに表示されていたのをわかりやすくするためにスクリーンショットをそのまま載せることにする)。

 

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こうした広告を駆逐するためには、広告の配信元であるGoogle AdwordsやYahooプロモーションの厳しい対応が求められるのだろうが、彼らも広告のクリック率が高くなることで享受するメリットが大きいためか(まぁ本当のところはそれでは無いだろうが)、配信停止などには至っていない。

 

指原氏が芸能プロダクションに所属しているのはもちろん、ダルビッシュ氏も芸能分野についてはエイベックス・スポーツとマネジメント契約をしているため、事務所がこうしたところに強く出るということしか今のところは対策のしようがないのかもしれない。

 

それにしてもクソ広告の配信元は目先の利益しか考えられずに、大した効果が無い商品だから芸能人の写真を悪用することでしか販売につなげられないクソ業者である。ネットを荒らすこうした業者は早急に駆逐しなければならない。